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更新日:2015年9月18日
この資料は,県政記者クラブとの臨時記者会見での発言内容を要約したものです。
(作成:広報広聴課)
平成27年9月17日(木曜日)
17時30分~18時00分 庁議室
毎日(幹事社):台風18号の被害の発生から今日で1週間を迎えました。まず,知事から一言お願いします。
知事:3名の方が亡くなられてしまったということで,まずはご冥福を心からお祈り申し上げたいと思います。
それから,24名の方が負傷をしている。また,住宅が流された方々も多い。あるいはトラックや車なども流されている。さらには,農業被害が大変大きくなっている。そういった点で,本当に大変な災害だったなという思いをしております。
そしてまた,多いときで1万人の方が避難しておられたわけですが,現在でも約2千人が避難しているということで,その方たちのご苦労というものも大変なものがあるのではないかということで,これから,電力は復旧してきましたが,我々としても水道の復旧をはじめとして道路網の復旧など,精一杯頑張っていかなければいけないなと思っています。
毎日(幹事社):現状として,県がきちんと取り組まなければならない課題,優先的に取り組まなければならない課題は何だと考えていますか。
知事:今,排水を一生懸命やってもらっています。これが今日の雨でどうなっていくのかということを非常に心配しているところであります。
それから,水道をいかに早く復旧させていくかということもありますし,道路についてもかなりの部分でまだ復旧できていませんので,これも急ぐ必要があるだろうと思っております。
そうしたことと併せて,避難されている方々への対策といたしまして,避難所の環境整備をまずはやらなくてはいけない。今,各避難所に県の職員を張りつけておりますが,避難所の皆さん方のご意見も聞きながら,しっかり対応をしていきたいと思っております。
それから,後片づけが大変大きな課題になっています。ボランティアの皆さんにご協力いただきながら,これもスムーズに進めていかなければいけないと思っております。
それから,そうしたことと併せて,実はまだ被害の調査が必ずしも十分に進んでおりません。例えば,家屋の床上浸水,床下浸水ということは出ていますが,全壊,大規模半壊とか半壊という調査が進んでいませんので,これにつきまして早速進めていきたいと思っております。
今日,県の職員が3名ほど行きまして,明日からどのような形で進めるかということで,出来れば県と市の職員1人ずつで10班ぐらいつくって家屋の調査をやっていきたいと思っております。
それから,農産物につきましても,必ずしも十分にまだ調査が進んでおりませんので,こういったところについてもきちんと積み上げていきたいと思っております。
そして,避難所におられる方々を中心にして,これからの住まいをどうされるのか,(家を)流されている人などもたくさんおられますから,そうした方たちの意向調査,今日,住宅の提供については発表させていただいているところでありますが,それで足りるのかどうかも含めて,これから具体的に当たっていかなければいけないと思っております。
それから,もう一つの大きな課題として災害廃棄物の対策があります。これが当初から相当大きな課題になってくるのだろうということで,いろいろ場所探しはやってきていたわけです。県としても,きぬアクアステーションを提供して,地元の広域事務組合とあわせて5.2haほど確保しておりますが,まだまだ足りなくなってくるのではないかと思っております。
そして,専門家の方々によると,軽トラックで持ってきていると,どうしても平積みといいますか,あまり高くなっていかないというので効率が悪いものですから,きぬアクアステーションなどではきっちりと高くまで積めるようにやっているところでございます。
そうしたことが,当面,一生懸命取り組んでいかなければいけないことなのかなと思っております。
そして,常総市役所の脇にNTTのビルがありますが,ここが電気,水が通ってきたということで,今日からそこに県の現地災害対策本部をつくって,県の職員として51名を送っております。それから,石下総合体育館のほうには,県として48名,市町村から44名,合わせて92名,両方合わせて143人,県あるいは他市町村からの応援ということで,現在,取り組んでいるところであります。
毎日(幹事社):先ほどの住宅のことなのですが,まだ発表は受けておりませんで。
知事:受けていないの。
毎日(幹事社):はい。どういう状況かご説明いただければと思います。
知事:今の段階で,今日,某新聞に載っておったので,テレビでもしゃべっていたように(県から発表したように)映っていたので,そう思ったのですが,実は,(担当部局からは)何軒あるかということについては,最初,全県を見て数多く出してきたのですが,それでは実現性が少ないだろうということで,(被災地の)周辺に限ってやっております。つくばに国家公務員住宅が200戸ぐらいあるので,そうしたものを中心にしていきたいと思います。今の段階ではまだはっきりした数字にはなりませんが,300戸ぐらいは何とか確保できるのかなと思っておりますが,今,避難されている方が約2千人,そうすると,家族が何人かおられると思います。そうすると家屋数にすると幾つになるのだろうかというようなこととか,これからいろいろと調査をしていかなければいけません。避難されていても,掃除すれば戻れるというような家の方もおられるので,そうしたことも含めて少し検討をして,何戸必要なのか,それに合わせて,300戸で足りないようであれば,また周りで,例えば,賃貸住宅というものもありますから,そういうものも借りるとか,さまざまな方法をとっていかなければいけないと思っております。
いずれにしても,避難所という厳しい環境の中で,あまり長いこと過ごされるのは大変でしょうから,我々としては,別な環境を提供していかなくてはいけないなと思っています。
毎日(幹事社):ちなみに,いつごろから受け入れができるようにしようと考えていますか。
知事:一応,全半壊の調査とかをやったり,あるいはまた,避難所での意向調査をやったりしながらやっていきますので,若干時間はかかると思いますが,できるだけ早く募集は始めていきたいと思います。
毎日(幹事社):今月からでしょうか。
知事:今月末ぐらいに募集開始できるかどうかということだろうと思います。
毎日(幹事社):続きまして,行方不明者をめぐる情報の共有のあり方についてなのですが,先日,防災・危機管理局長から発表がありまして,最終的には15人が無事確認できたということを県が発表しました。しかし,その発表の時間帯,発表の仕方についてはかなり不具合があったと受け止めております。知事が報告を受けてから,具体的には14日の夕方だと思うのですが,その際になぜ迅速な発表を促さなかったのか,その判断について知事としてはどう考えているのか,このあたりをお聞かせいただけますか。
知事:僕は,ちょうど議会からの帰りに,見つかったようですという話を聞いただけで,そのあとどうするかは聞かないで,民主党の人たちが要望に来られていたので,そちらの部屋に行ってしまいました。そこでは当然発表になるのかなと思っていたので,民主党の人たちにはちょっとその数字を言ってしまったのですが,その後,なかなか私のほうに連絡が来ないので,多分,(数字が)動いているのでまだ来ないのかなという感じを持っておりました。
そして,最終的には,次の日の朝,14人見つかりましたという報告を受けたところでして,私のほうで発表をするなとか,そういうことを判断したわけではありません。
毎日(幹事社):判断したのは局長だというふうに局長自身もおっしゃっていますが,ただ,これだけ注目を浴びている話ですし,まして,捜索体制であるとか,情報を届けるという意味では,迅速に伝えるべき情報ではと。それを局長だけの判断にしてしまったのは,知事がそこで判断できる時間は十分あったのではないかなと思うのですが,そのあたりはいかがですか。
知事:(最初に)聞いた後,多分,どんどん数値が変わっているのかなという感じで,もちろん,当然発表されるのではないかという感じを持っておりましたから,特別に発表しろということは申し上げなかったのですが,例えば,LPGのボンベなどについても最初心配して,どうしようかと言ってきた時にも,きちんと(情報を)出すようにということを私は申し上げておりますし,今回の災害の最初の時期から,できるだけいろいろなデータはマスコミに提供していくようにということを言っておりました。
災害対策本部をどう開くかということよりも,しっかりと,形だけということになってしまってもいけないから,きちんとした数字をまとめてマスコミに提供するようにということを言ってきておりますので,隠そうとかいう意識は全くありません。
毎日(幹事社):隠すつもりはなかったのでしょうけれども,結果的に,次の日の新聞,あるいは夜のニュース,それぞれ誤った情報が流れてしまったという結果になっています。今振り返っても,知事の当時の判断は,つまり,局長に発表するかどうかというのを促さずに判断されたことについてはいかがでしょうか。
知事:判断をしたというのではなくて,(きちんとした報告が)上がってこなかった。
毎日(幹事社):その発表するかどうかが上がってこなかったからでしょうか。
知事:発表するかどうかも含めて,しっかり見つかりましたという話も上がってきていません。見つかったようですよという話しか。その後,きちんとした報告がくるのかなと思っていたのですが,議会から帰ってくる途中で歩きながら,ちょっとそうらしいという話を聞いただけですので。
毎日(幹事社):夜のニュースとか次の日の朝刊を見て,違和感はありませんでしたか。
知事:違和感というより,しっかり早く(情報を)提供しておくべきだったという思いはしております。
毎日(幹事社):避難指示のあり方,勧告のあり方についてさまざまな意見が出ています。常総市長は一部について謝罪はしていますが,その点について,知事が避難指示のあり方が適切だったのかどうかという点についての考えと,県として,常総市との情報共有等に十分な対応ができていたのか,支援ができていたのか,このあたりについてお聞かせください。
知事:避難指示や避難勧告については,やはり現場に一番近い市町村が責任を持ってやる。あるいはまた,河川の流量などをしっかり把握している国のほうで助言をしていただくということでないと,県のほうではさっぱり状況がわかりません。
今回,水位そのものについては,越水はするかもしれないが,多分,決壊までするということは予測がつかなかったのではないかと思います。しかも,越水するような状況までは余裕があるのかなという感じであったというような話も聞いておりますので,そういう点で,決壊という誰もが予想しなかったような形になってしまった。それについて判断がどうだったかということについては,私は(意見を)控えさせていただきますが,ただ,途中で出す予定で(あった勧告や指示が)抜けてしまったという報道などもされていますので,これはやはり大きなミスだったのだろうと思います。
毎日(幹事社):県として,このあり方が適切だったのかという検証,あるいは今後の対応に生かすために,県として取り組むことはどのようなことがあると考えていますか。
知事:専門家の意見を聞いていかないとわかりませんが,ああいった形で暫定堤防になっているところは日本中にたくさんあります。ですから,そういったところについてどういう対応をすればいいのか,どこが弱いのかということは,現実問題として,多分,市町村でも県でも判断しにくいと思います。
いろいろな形で水位がどうかといったことを見ながら皆さん判断をして,避難勧告や避難指示をしているわけですが,それをできるだけ,最近の降雨の状況,集中豪雨の状況なども踏まえて,早期に出すといった方向でやっていくということが当面の一番の対策なのかなと思っております。
毎日(幹事社):今回の対応について,県として検証するという考えはありますか。
知事:もちろん,それは国土交通省とかみんなで一緒にやっていく必要があると思います。県だけではとてもやりきれないと思います。
共同:先ほどの行方不明者の件について,今後の対応についてお伺いしたいのですが,今までは連絡不通者という概念のものを行方不明者として当初から出続けた混乱が一番の起点だったと思うのですが,昨晩,内閣府,警察,それぞれ災害対策本部のトップの方が集まられている機会があったようでしたので,その場で行方不明者というものをどう扱っていくのか,そういうような議論が出たりされたのでしょうか。
知事:そこについては議論はしておりません。これからの救援・救助体制をどうするかという議論をしておりまして,どういう方を行方不明者と扱うかということについては一切出ておりません。
ただ,私としては,行方不明者について,連絡がつかない方の数を市のほうで(十分調査をしないで)どんどん出していってしまったと感じています。我々,実は,本当のところ申し上げまして,具体的な氏名らしきものをもらったのは9月12日の夜になってからであります。それまで人数だけでありまして,人数について警察なりあるいは市役所からもらったものを元にして発表してきたということでありますが,なかなか15名から異動もない。それから,その日,ちょうど安倍総理が来られたのですが,安倍総理にいろいろご説明する関係もあって市長も来られたので,市長に,どういうふうにやっているのですかと聞いても,必ずしもはっきりしない。そのようなこともあって,私としてはすぐ,そこに少し力を入れなくてはいけないということで,次の日にこちらから職員を派遣して,15名について,もう少しきっちりした形でやっていけばいいのではないかということを,向こうの災害対策本部におられる方々にも助言をしたところです。
共同:きっちりというのは,きちんとした警察の基準なりでの行方不明者という定義に変えていくということではないですか。
知事:例えば極端な例ですと,誰か隣の人がいなくなったというので報告して,そのまま戻って見つけても何も(報告は)ないのですね。ですから,その都度,本当におられないのかどうかということを確認していく必要があるのではないか。それを個別に確認していけば,今度みたいにほとんどは,避難所にいたり,あるいは近くにいたり,病院に入っていたり,そういうことはわかるわけですので,行方不明者という形で発表するときには,もう少し慎重に検討していく必要があるのではないかと思っています。
共同:県として,今後,行方不明者が仮に出てきた場合には,今までは,警察の場合ですと,捜索届けが出て,かつ,いろいろな精査・突き合わせをして,本当にいないとなった場合に行方不明者と計上するのですが,そういう厳正な意味での行方不明者として今後は発表していくということでしょうか。
知事:そういうふうにしないと不安を与えるだけになってしまうと思います。市のほうで,そういう情報が入るごとに,いろいろな状況を徹底して突き詰めないで発表してしまったのかなという感じは持っております。
朝日:冒頭,人的被害に言及がありましたが,数字が今後大きく動くことはないとご覧になっているのでしょうか。
知事:今の段階では大きく動くだろうという話は全く聞いておりません。そんなに動かないと思います。重傷の方が2人おられますから,この方たちにはぜひ元気に治っていただきたいのですが,全体として24名の(負傷した)方々が,傷が重くなるとかいうことがないとは思いますし,また,いろいろな形で行方不明者が出てくるのではないかというような話も聞いておりません。
昨日,1人,行方不明者が後から発表になりましたが,これはもう既に新聞にも出ていた方でありまして,ただ,家族の方でも,行方不明者という形に捉えたくないというようなこともあったものですから,それで行方不明者には入れてなかった。ただ,昨日自転車が発見されたということで,これは行方不明になっている可能性が非常に高いのではないかと,急遽,発表させてもらったところです。
朝日:もう1点ですが,救助された方はかなりの数に上りまして,ヘリが多かったのですが,この人数についてどんな評価をされていますか。
知事:これは,今回の場合は本当に助けられたなという感じを持っております。ヘリコプターで1,343人,それから,地上部隊,ボートその他で3,128人,合わせて5,000人近くの方たちが救助されているということで,これについては,ヘリコプターは,日ごろ防災訓練では見ておりますが,効果があるのだなという感じを持ちました。
朝日:東日本大震災の教訓が,今の時点で生かされていたと思うところはありますでしょうか。
知事:我々として見れば,県として何をやるかという点で,常総市の場合には,6万3千余の人口で,一般行政職員も約380人しかいないということで,職員だけで対応するのは極めて困難が伴うかなと思って,すぐ現地対策本部を立ち上げました。11日に先遣隊を送って,12日に立ち上げたと思いますが,できるだけ早くそういう形でトータルなことを我々として考えていったということと,それから,自衛隊の派遣要請や,DMATにしましても,これまでいろいろな形で他へも出ておられると思いますが,その経験を生かして,大変迅速にやってもらえたという感じを持っております。
NHK:ここ数日の動きを見ておりますと,捜索や人命救助から徐々に復旧にシフトしているのかなと感じるところですが,その辺について,現状どのように捉えておられますでしょうか。
知事:若干,まだ完全に潰しきっていないところが昨日の段階であったのですが,今日,多分,ほとんど,しらみ潰しといいますか,ひょっとしたら誰かが沈んでいるのではないかとか,そういうことについては,一応,捜索という点では完了する形になってくるのだろうと思います。一部,水が溜まっているところがありますが,それ以外は大体完了してくるのかなと思いますので,今後は,今おっしゃったような形で,被災者の支援ということにかなり力点が移ってくるのだろうと思っています。
東京:行方不明者15人についてですが,公表時期が翌日になったということではなくて,市に対する連絡が翌日になった。15人がどこにいたのかなどの情報を県警に聞いても教えてくれないと,把握していないと。関係機関との情報共有について反省点はないのか,また,今回についてどう考えていらっしゃるのかお伺いします。
知事:私も,市役所に,当然連絡すると思っていましたので,これは大変大きな反省点であろうと思っています。
それから,市役所あるいは警察,向こうの(常総警察)署になりますが,そういうところとどういう連携を取るかについては,どこまで我々のほうに情報をしっかりくれるべきなのかどうか。名前などが入った情報は,市からも警察からも県のほうに来ていませんので,先ほど言ったように(来たのは)12日の夜でありますから,これはやっぱり遅いのではないかと私は思います。
そういった点で,これから,警察あるいは市などとしっかり協議をしていく必要があると思っています。
市のほうで発表になるものも,我々が全然知らないときに急に発表になると,えっ,という感じになってしまっていたわけでありまして,そういう点についてもこれからきっちり連携体制を強めていく必要があるのだろうと思います。
読売:今も避難所では被災者の方が2,000人ほどおられて,不安な生活を送っているという中にあって,皆さんは,県のトップである知事のこうやって臨むのだというような力強い声を求めているかと思うのですが,そういう被災者に対して,知事からのメッセージをお願いします。
知事:本当にご苦労をしているのではないかと思います。我々としても精一杯,県としてできることはやっていこうと思っております。
安倍総理が先日来て,現地の避難所などを見ていただきましたが,そこでも私は,総理が来てこれだけ激励してくれているのだから,もう大丈夫だよということを申し上げたのですが,明日は政治情勢がどうなるかちょっと難しいのですが,できるだけ各省の大臣さん方にお会いして,支援をお願いしてきたいと思っておりますが,そういった支援を得ながら,県と市で精一杯被災者支援に取り組んでいきたいと思います。
日刊工業:今回被災した製造業を含め県内の中小企業への対応について,既に相談窓口の設置などはされていますが,改めて,どういうふうに支援をしていくかということをお聞かせください。
知事:今,実態が,どういう形で被災をしているかが,なかなか分からないものですから,それを掴んで,それからお願いする形になると思います。
我々としても,東日本大震災のときとは,今回,中小企業の皆さんの被災状況が違うのかなという感じを持っております。
今一番気になっていますのは農業被害でありまして,これが非常に大きい。
2,000ヘクタールという土地の米,実は刈り入れる前までは農作物共済の対象になっている,そして,米についてはある程度加入率があると思うのですが,ただ,皆さん,雨が降るというので,その前の日に慌てて刈り入れしたのです。それを家に置いているのです。それが水をかぶってしまった。これが共済の対象にできるのかどうかとか,普通の今までの規定だとできないのですが,それでいいのかどうかとか,いろいろなことをこれから勉強していく必要がありますので,中小企業についても,どういう問題が現地で起きているかをしっかり捉えていきたいと思います。
毎日(幹事社):情報共有のあり方なのですが,局長が1人で県警の担当職から受けて,報告をしたのが部長と知事だけだった。もちろん市役所にも伝えていないですし,県庁内でもその情報を共有できていなかった。その連絡体制と情報共有のあり方についてはいかがお考えですか。
知事:それは,普通は当然やるべきですし,私のところにも歩きながら話をしただけで,僕はすっとそのまま,(面会者が)待っているというので応接室へ行ってしまったものですから。そういう点では,十分聞く機会を持たなかったのもいけなかったのかも知れませんが,当然,それを待っていて伝えてくれれば良かったわけでありまして,そういうことについては,十分自覚をしてもらって,これからしっかり対応してもらいたいと思います。
毎日(幹事社):県を含めた河川のあり方なのですが,今回はかなり想定を超えた降雨量があって,鬼怒川以外でも県の河川も幾つか堤防が決壊しています。堤防,防災,水防対策の見直し,考え方,このあたりは,今,どのようにしようとされていますか。
知事:河川事業費はずいぶん減ってきているのです。今日,議会の答弁でも答えましたが,この間も,安倍総理にも,コンクリートから人へということでこんなに減ってしまっているのだから,何とかしないと大変ではないですかということをある人が申し上げたら,すぐ大幅増というわけにはいかないけれども,そういう実態については十分承知しているというお話がありました。
我々としても,河川の事業費の中で7割が国補公共事業でありますので,国のほうが増やしてくれないとどうにもならない。これをしっかり,国に対して要望していく。それから県単の河川については,これまでより,少し力をいれていかないといけないと思っております。
毎日(幹事社):ありがとうございました。
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