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更新日:2018年6月19日
この資料は,県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は,こちらから視聴いただくことができます。
・6月18日に発生した大阪北部を震源とする地震について(1)
・茨城空港における韓国定期便就航を踏まえたインバウンド対策について
・6月18日に発生した大阪北部を震源とする地震について(2)
(作成:報道・広聴課)
平成30年6月19日(火曜日)
11時17分~11時42分 会見室
○6月18日に発生した大阪北部を震源とする地震について(1)
まず,4点ほどお伺いいたします。
1点目ですが,昨日,大阪の地震に関しましていろいろお話を伺ったのですが,昨日から今日にかけて何か具体的に要請があったとか,何か派遣の準備をしているとか,そういった動きはございますでしょうか。
知事:特段,今のところまだ動きはございません。
知事:今回の議会でも,基本的には県の執行部の取り組みについてご理解いただけているのかなと思います。特に,県の総合計画について調査特別委員会が開催され,私自身も説明をさせていただく機会もございましたので,そういう意味では今後の県の方向性についてお互いに共通理解というか,考えの共有化を進めることができたと考えています。
茨城県では,県警と児童相談所の連携ということがありますが,東京都などは改めていろいろな指示が出されたようですが,この虐待事件を踏まえ,茨城県で改めて何か知事が指示したことはありますでしょうか。
知事:茨城県で児童相談所の重要案件を県警と全件共有するというのは,私がスタートさせていただいた情報共有体制なのですが,それに加えて,さらに今回の事件を踏まえて指示を出したのは,当該児童本人に会いたいといって児童相談所の職員が伺ったときに,会うことを拒否されるケースが,非常にこういう悲惨な事件につながっているパターンが多いという認識のもとに,もしそういうケースがある場合は,警察と連携しながら,すぐさま何らかの方法で本人の安否を確認するというようなことを躊躇なく行うように指示したところです。
そういうことを踏まえながら,こういう悲惨な事故が起こらないように万全の対策をとっていきたいと思っています。
○茨城空港における韓国定期便就航を踏まえたインバウンド対策について
知事:今月の7日から10日にソウルで行われた旅行博覧会,それから14日から17日に国際観光展というイベントが韓国ソウルで行われたわけですが,そこに本県としても出展をしております。
一方,国内においても,栃木県,群馬県とともに連携して,北関東の魅力をアピールするため,3県の担当課での茨城空港利活用部会というものを設置いたしました。昨日6月18日です。
あわせて,ハナツアーとかモドゥツアーなどの韓国の旅行会社に対して,茨城空港を利用する旅行商品の造成を積極的に働きかけていくということもこれからやろうと思っています。
それから,航空関係者や旅行会社の幹部などからは,本県は100箇所を超えるゴルフ場があり,非常に評判が良いということも踏まえまして,現地説明会や旅行会社,メディアを招聘したファムツアーなどを実施して,本県の魅力の一つである豊富なゴルフ場などもアピールしていきたいと思っています。
あとは,いろいろな本県の魅力をパッケージ化してアピールしていくことにも是非取り組み,美しい自然,花が咲き乱れている公園があったり,あるいはいろいろなアクティビティができたりと,そういうものをひとまとめにしてわかりやすくアピールしていくことが今後重要になってくるのではないかなと思っています。
茨城放送(幹事社):わかりました。ありがとうございます。
幹事社からは以上ですので,あとは各社さんお願いいたします。
毎日:原発に関連してなのですが,東海第二原発の新規制基準の適合性審査の判断が間もなく出るのではないかとみられています。
そんな中で,那珂市などは住民投票や住民アンケートなどを視野に入れていたり,あるいは,水戸市などは有識者会議に市民枠を設けるという動きがあります。
そういった中で,知事ご自身,県民の声を聞くということを再三おっしゃっていらっしゃると思うのですが,具体策はこれからかもしれないのですが,知事ご自身が考えていらっしゃるアイデアとかそういったものがあればよろしくお願いします。
知事:これについては,丁寧に県民の意見を酌み取るということで,再三申し上げている段階をまだ出ていませんので,状況を見ながら慎重に検討していきたいと思っています。
毎日:例えば,しかるべき時期というか,11月に原発運転期間40年を迎えるにあたり,安全対策の工事というか,その終了時期とか,幾つかのタイミングがあると思うのですが,いつごろまでにアイデアを固めて,いつごろまでに実際にそれに向けて動き出したいということがあればお願いします。
知事:意見を聞く時期ありきではなくて,まず最初にやらなければならないことは安全性の確認です。それは県独自できちんとやらせていただきたいと。
それに加えて,防災体制です。避難の経路も含めて,そういう防災体制の構築というものをきちんと確立して,その上でないと,県民の声を聞くにしても聞けないと思っていますので,まずそちらをするのが先ではないかなと。それができた上で,では具体的にどうやって県民の声を酌み上げるのかということで具体策の話に移るのかなと思っています。
毎日:わかりました。ありがとうございます。
知事:医師数が不足している中で,医師法に基づいて医師は応召義務があるので,受診拒否などはできませんので,どうしても長時間勤務になってしまうというのは,これは別に県立中央病院だけではなくて全国的な課題になっているのは事実です。
ただそうは言っても,今回の報道も踏まえて,長時間勤務の縮減に向けて,しっかりこれから取り組みを検討していきたいと思っていまして,例えば,増員,非常勤医師の獲得であるとか,それから,医師業務を,例えばタスク・シフティングという形で他職種の方に業務移管をしていくとか,あるいは,日直に対する振替休日の付与促進であるとか,そういうさまざまなものを組み合わせながら,医師の労働時間短縮に向けた取り組みを進めていきたいと思っています。
抜本的にはまだほかにもいろいろ方法があるかもしれませんので,それも含めて何ができるかということを,今検討しているところです。
知事:これまで行ってきたことの反省なども,今後きちんと営業戦略部としてまとめて,次のアイデアなどにつなげていくという活動を今行っておりまして,いわゆるPDCAに取り組んでいます。
メロンについても,今までと違った取組を多々やらせていただいたわけでございますが,私自身も含めて,反省すべきところは幾つも,改善点というか,もっと工夫できる点というのはあるのではないかという発見もあったものですから,そういうものを踏まえて次の取組にしていきたいと思っています。
ほかに,営業戦略部は次に何をターゲットにするかというのも,農作物だけではなくていろいろございますので,海外展開であるとか,企業誘致であるとか,いろいろなことについて今後戦略を立てながら活動をしていきたいと思っています。
知事:あの事件自体は,私も自分が子どもを持っているという立場からすると,感情的にならずにニュースを聞くのが難しいような大変痛ましい事件だったと認識しています。
あの事件を踏まえて,ああいう児童虐待の事件が繰り返し起こっていて,かつ児童相談所がもうちょっと違ったアクションをとっていれば防げたのではないかといわれるパターンが非常に多いものですから,そういうことを踏まえて,本県ではこれまで以上に取り組みを強化して,児童相談所の児童福祉司の増員なども継続的にやっていますので,体制強化,県警との連携,それから個々の活動での取り組み方に対する,緊急・重大案件についてのトレーニング,そういうことなどを踏まえながら,茨城県であのような痛ましい事件が起きないように,ベストを尽くしたいと思っています。
共同:もう1点お伺いします。
(県警との)全件共有についてなのですが,茨城県が導入して以降,4月に愛知県が導入しました。それから,今回の事件を受けて,岐阜県と埼玉県の知事も会見で導入するという方針を表明されました。改めて,全件共有について,識者の中には慎重な意見である方もいらっしゃるのですが,改めてメリット,それから,始めて半年経ってみての現時点での評価があればお聞かせください。
知事:現在,全件共有を始めた1月から4月の間に共有した案件が318件あるのですが,その中で緊急案件,重要案件は34件ございました。そういうことを踏まえて,児童相談所で勝手にこれは大丈夫だと判断しない。その上で,ある意味,暴力事件等の専門家である県警にもきちんと判断を仰ぐということは非常に重要であって,なんで専門家に慎重な人がいるのか,僕には理解できないですが,人命優先で考えたら全件共有するのは当然だと私は思っています。
○6月18日に発生した大阪北部を震源とする地震について(2)
知事:災害,防災のための対策という意味では,水害とか地震とか,さまざまな災害が茨城県ではあるわけで,それについての対策というのは,東日本大震災や関東・東北豪雨以降,いろいろな形で,堤防の強化等を進めてきているところでございますが,私は自然災害というのは,最終的に100%防ぐことが難しいものであるので,起きた時の対応というのが非常に重要になってくるのかなと思っていまして,そういう災害が起きた後にどういうアクションをとっていくのかということのシミュレーション,県としての迅速な対応ができるような体制づくりを,今,重視して進めているところです。いろいろな想定外のことが起きたときに,県として迅速かつ的確な判断をして,きちんとアクションがとれる,そういう体制づくりが非常に重要だと思いますので,今,特に力を入れているのは,防災訓練においても,決められた形式的な,ある意味,年中行事みたいな防災訓練をしていても意味がないので,想定外なことが起きるということを認識しながら,さまざまなシミュレーションをしながら,自分たち自身がトレーニングをするという観点での机上訓練というのを非常に重視してやっているところです。
そういうことなど,さまざまな取り組みをしながら,県として万全の体制をつくっていきたいと思っています。
NHK:その防災対策の徹底に向けて,各市町村との連携というのも非常に重要になってくるのですけれども。
知事:もちろんです。今後,そういうシミュレーションの中で,市町村と共同してシミュレーションをやっていくとか,今後,そういうことを展開していく予定です。
NHK:関連して,支援物資の送付予定というのはございますでしょうか。
知事:今のところ,その要請が来ていないので,我々として,まだ判断する状況ではございませんが,要請があれば当然検討しようと思います。
TBS:地震関連なのですが,今回,大阪の地震もそうなのですが,情報伝達手段が混乱しまして,そこでインターネットを介しての情報伝達の優位性と,あと,地震の発生から1日経ちましたが,悪意のある情報のデマとか,あと間違った情報を伝達しているところが現地でも結構混乱を招いているところもありますが,インターネットを通じての情報について,何か見解がありましたらお願いします。
知事:インターネットを通じた避難経路の情報提供とか,いろいろな災害対応に関する情報提供というものに力を入れていこうと思っていまして,例えば,ヤフーなどと組んだ情報提供手段というものを今検討しているところです。
そういう意味では,インターネットを通じたいろいろな災害時の連絡手段,情報提供手段,あるいは情報収集手段というものには力を入れていくつもりでして,かつ力を入れたいと思っているのは,県民の皆さんが普段持っているデバイスでそのまま使えるような,そういう情報伝達手段を非常に意識してやっていこうと思っていまして,新しく何かをつくるというよりは,既存のもので対応できるような簡便なもので,かつ的確に情報共有ができるような,そんなことを目指していきたいと思っています。
あと,そういうことを通じて,逆に認知度が高まれば,変なデマや,そういうことに惑わされる可能性も抑えることができるのではないかなと考えています。
TBS:デバイスを通して県民に情報伝達の共有化をするというのは,どのようなものを。
知事:携帯電話ですね。皆さんが持っている携帯電話などですぐ情報にアクセスできる,そういう形が私は一番重要なのかなと思っています。
TBS:来る災害に備えて,いつぐらいまでにその構築をするという,期間的な目星というのは。
知事:期間はまだ,可及的速やかにということで,まだ検討を始めたばかりなので,私もまだわかっていませんけれども。
TBS:そうすると,県が主導して情報を提供することで,不特定多数の情報源がわからないデマとかは防ぎやすくなるとお考えですか。
知事:認知度が上がれば,そうなるのではないかなと。皆さんそこにアクセスしてくるでしょうから。
TBS:わかりました。ありがとうございます。
毎日:防災関係なのですが,昨日の大阪の震災で,ブロック塀が倒れて女児が亡くなられたということがあったのですが,県教委のほうでは何か安全確保の通知を出したとのことなのですが,県として何か指示とか,調査とか対応とか,何か考えていらっしゃることがあればお願いします。
知事:そういう危険な構造物についての点検は,当然,自主的にやっていこうとは思っていますので,今はまだ,当然のアクションだと思って,特段,私からは指示していませんが,当然,各部署のほうで可能性のあるところについてはチェックをしてくれているものと考えています。
知事:ちょっとまだ私もそこまで認識していなかったので,今後検討したいと思います。
知事:今度の7月から,新副知事として宇野善昌さんに国土交通省から来ていただくことになったわけですが,国土交通省だけではなくて,例えば,山梨県甲府市の副市長であるとか,あるいは内閣官房であるとか,非常に幅広い経験をされていて,かつ,国土交通省の中でも非常にご活躍をされているという話も伺っておりますので,非常に有能な方に来ていただけるものと感謝しております。
宇野さんには,県政全般について,私の右腕として支えていただきたいと思っています。
知事:(試合は)9時からなので,車の中か,あるいは移動中か,場合によっては自宅で観るかもしれませんが,鹿島アントラーズの昌子選手,植田選手,それから,元アントラーズの柴崎選手,大迫選手に是非出場して活躍していただきたいなと。かつ,是非勝ってほしいなと思っております。
知事:「浅田真央展」は非常にご好評をいただきまして,入場者数が2万1,000人ぐらいかな。高崎の高島屋でやったときとほぼ同じぐらいの入場者に来ていただきました。浅田真央さん側も大変満足だったという話を伺っています。
国体の冬季大会のPRということも含めて来ていただいたわけですが,非常に彼女の人気のおかげで,今回の国体のPRも,今までになく効果があったのではないかなと考えておりますし,今回,「浅田真央展」を考えた国体局には大変よくやったと言いたいと思っています。
茨城放送(幹事社):ありがとうございました。
では,他はよろしいでしょうか。
では,以上で。ありがとうございました。
知事:どうもありがとうございました。
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