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更新日:2018年1月5日
この資料は,県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
(作成:広報広聴課)
平成30年1月5日(金曜日)
11時15分~11時33分 会見室
茨城(幹事社):新年明けましておめでとうございます。幹事社の茨城新聞です。本年もよろしくお願いいたします。
まず,年末年始,知事はどんなふうに過ごされましたでしょうか。
知事:年末年始は,日立の親のいる実家に戻って,ゆっくりさせていただきました。
茨城(幹事社):特に,ゴルフとかをされたりは。
知事:なかったですね。
茨城(幹事社):では,ゆっくり過ごしたと。わかりました。
茨城(幹事社):新年の1回目ということで,年頭に抱負を改めてお伺いできればと思うのですけれども。
知事:新年の抱負,昨日,県庁職員の皆さんにもお話しをさせていただきましたが,今年は大井川県政の実質的なスタートの年になりますので,しっかり新しい茨城づくりのために歩みを進めるためのメリハリのきいた政策を実施していく,そういうことを心がけていきたいと思っています。
その中で一番心がけていかなければならないのは,重要課題について,実際,その重要課題で何をすることが一番大切なのかというきちんとした政策の目標の見極めをした上で優先順位をつけて,メリハリのきいた政策をつくっていくこと。そのつくった政策を実施していく中で,しっかりとその検証をしながら,それがどんどん進化していくような,ブラッシュアップができるような,いわゆるビジネスの世界でいうPDCAが茨城の県政でもあるような,そういうことを実現していく礎を,今年1年,しっかりつくっていきたいというふうに思っています。
茨城(幹事社):ありがとうございます。
茨城(幹事社):今の質問に関連してなのですが,新年度予算が,いわば大井川県政の独自性の発揮ということになると思うのですが,現在の進捗状況を教えていただけますでしょうか。
知事:私のほうからの問題意識を踏まえていただきながら,重要課題,大体10個ぐらい挙げて,しっかり昨年末まで議論をして,さらに予算の大まかな形を考えていける段階までの粗々の議論を大体終えたところです。今後,それをさらに予算という形で,具体的な政策の形で今後落としていく作業をした上で,2月中にしっかりとした形に仕上げて,議会に間に合うように準備をしていくという段階なのかなと思っています。
大体テーマとしては,医師確保とか,茨城のPR戦略,それから,単なる企業誘致だけではない,本社機能も含めた,もっと質の高い企業誘致,それから,ネット教育を含めた新しい教育,それから,ベンチャー企業支援とか県北振興とか,そういうテーマを10個ぐらい選んで,昨年は十分な時間を割いて議論ができたと思いますので,それをしっかり形にしていくのがこれからの作業かなと思っています。
茨城(幹事社):幹事社からは最後になりますが,昨年,地域防災計画を議論する会合の中で,複合災害が起きた場合に,県庁機能の維持が今のところ検討されていないと,BCPが今のところないというようなお話があったようなのですが,これについて,知事のお考えがあれば教えていただければと思います。
知事:昨年12月27日,地域防災計画改定委員会の中で,国の原子力災害重点区域の範囲の変更などを踏まえた議論をする中で,県庁の移転の問題,委員から指摘があったのは事実でございまして,実際,県庁機能の維持,BCPなどについての検討というのはまだまだこれからだというのが現実のところだと認識しております。
今後,どういう機能が必要になるのか,あるいは,どういう機能を優先しなければいけないのか,その場合の職員の安全確保,それから,スピーディーな移転の手順,関係市町村との連携,そういうことも含めてしっかりとした計画をつくらなければならないとは認識しておりますし,それは全て今後の課題だと思っています。
茨城(幹事社):わかりました。ありがとうございます。
幹事社からは以上です。各社さん,お願いします。
毎日:先ほどなのですが,記者クラブで,北茨城市長から抗議文を知事あてに渡したということで伺っているのですが,まず,知事は(抗議文に)目を通されましたでしょうか。
知事:はい,通しました。
毎日:この件について,まず事実関係と,あとは,誤解があるのか,本当なのか,そういったことをお伺いできればと思うのですが。
知事:書いてあることは概ね事実だと思いますし,別にそんな大きく取り立てて騒ぐような話ではないと思っていますけれども。
毎日:(抗議の内容は,面会を)逃げた云々なのですが,特に気になるのが,植民地が云々というようなお話があった,というところなのですけれども。
知事:言葉のあやではないですか。そんな別に大して大騒ぎするような話ではないと思っていますけどね。
毎日:どういう文脈でそういう植民地という言葉を使われたのか,お伺いしていいですか。
知事:いやいや,別に,県知事選の話のときの流れで,高萩市長は私を応援していて,北茨城市長は橋本前知事を応援していて,そういう話の中から,そういう流れで,ちょっとちらっとそういう話を言っただけで,別に大きな話ではないと思っていますけれども。
毎日:(流れの)中でというのは,どういう意味なのでしょうか。何の植民地がどういう。
知事:いや別に,植民地という例えの話であって,北茨城市長の影響力をみんな受けているというか,そういう状況にもしなっているとしたら,それを植民地と例えて言ったということに過ぎないと思っていますけども。
毎日:現状でも,言葉のあや,冗談で許される範囲のお話であって。
知事:と思いますね。はい。
毎日:抗議文の中では,謝罪ですとか,そういったことを求められていますけれども。
知事:全く考えていません。
毎日:文書でということですが,基本は,もうこのままもらったままということで考えられている。
知事:はい。対応するつもりはありません。
毎日:わかりました。
知事:北茨城市長からそういう文書をいただいたのもあれですが,北茨城市長も選挙のときに随分いろいろやられていたみたいですから,その方に抗議文をこういう形でいただくのもちょっと不思議な気がしますけど。
毎日:選挙が終わった後はノーサイドという話になっていた中で,まだこういう抗議文という形になったというところはどう思われますか。
知事:普通の状態であれば,別にそんなやり取りはなかったと思いますが,今回の高萩市長選の構図の問題もあるのではないでしょうかね。
茨城(幹事社):今の話に関連してなのですが,豊田北茨城市長は,大井川知事に対してこういう言い方をしているのですが,「不穏当な発言があちこちで多い」ということと,「ノーサイドと言ってもノーサイドになりきれていない」という2点おっしゃっていたのですが,その点について,知事ご自身はどう受け止めますか。
知事:北茨城市長に言われたくはないなというのが率直な感想ですね。自分で一生懸命火をつけ回って,ノーサイドでと言っている話をチャラにしているのは向こうではないか,私はそういう気持ちでおりますけどね。
茨城(幹事社):知事としては,そうすると。
知事:もともと何のこだわりもない話を,いまだに高萩市長選の構図を含めていろいろ何かやっていらっしゃるのは北茨城市長のほうなのではないですか。
茨城(幹事社):あちらこちらでというお話もあったのですが。
知事:それも北茨城市長のほうなのではないですか。あちらこちらって何を根拠に言っているのかさっぱりわかりませんけど。私も全く取るに足らない文書だと思いますよ。対応するつもりはありません。ばかばかしい。
茨城(幹事社):わかりました。
茨城(幹事社):原発の避難計画についてお伺いします。
先ほどお話に出た年末の地域防災計画,原子力災害対策計画編が議論されていましたが,この中で,委員からは,複合災害への対応では,この検討部会が3年前に開かれてからほとんど進展がないと厳しい意見が出ていました。いつまでに何を決めていかなくてはいけないのか,県としてしっかり対応していく必要があるのだという意見が出ていましたが,知事は今後どのように対応していくおつもりか,お考えを聞かせてください。
知事:複合災害対策の対応も含めて,避難計画,防災計画はまだ不十分だというご指摘は真摯に受け止めなければいけないと思っています。ただ,期限を区切っていつまでにということを先にするつもりはありません。ベストの,本当に県民の安全と安心を守れるものをつくることが目的でございますので,しっかり時間をかけて,不備な点については見直しをしていきたい。あるいは新しく作業に取り組みたいと思っています。
茨城(幹事社):期限ありきではないというお話でしたが,日本原電さんでは,2021年ごろまでに新規制基準に基づく安全対策工事を終えるという話もされています。そのころが再稼働の議論も本格的にされてくる時期なのかなとも思うのですが,そういう時期を念頭に置いて避難計画づくりを進めていかなくてはいけないのかなと思うのですが,そのあたりはいかがでしょう。
知事:全くそういう考えはありません。どこの時期だろうが,我々が確信を持てるものができるまでは時間をしっかりかけたいと思っています。
茨城(幹事社):ありがとうございました。
読売:今のに関連しての質問なのですが,確信を持てる時期になるまではということなりますが,それは原電さんの工事が終わったとしても,県のほうで対応ができていない時点では再稼働は認めないということですか。
知事:当然です。
読売:2021年までにという向こうのペースに合わせるつもりはないと。
知事:全くありません。
読売:あくまで県の調整が終わってからということですか。
知事:そのとおりです。
産経:医師確保の問題で,医療人材課内に新しいポストが設置されたと思うのですが,知事から期待することや,こういう業務を担っていってほしいということを説明していただけたらと思います。
知事:医師確保問題は,私の考えている課題の中でも最優先に対応しなければいけない深刻な問題だと思っています。この対応のためには,あらゆる手段,あらゆる政策,資源を投入して,今までの常識を破った対応も含めて検討しようということで職員の皆さんにお願いして,その中で体制の強化が必要だという話も承っているので,今回,こういう形でポストをつくって人員を投入している状況でございます。
産経:具体的に,これまであった部署との違いや行う内容はどういうふうになるのですか。
知事:今までの部署と連携しながら,対策のメニューがどんどん増えてきていますので,それをこなすための体制強化だと考えていただければいいと思います。
産経:わかりました。
東京:弊社の調査で恐縮なのですが,都道府県議が兼務している自治体の審議会などの委員の数をきのう掲載したのですが,ご存じないかもしれないですが,行政と議会のなれ合いを生むのではないかという指摘もありまして,議会で兼務を原則禁止としているところもあるのですが,これに対して知事の見解はあるのでしょうか。
知事:審議会の委員ですか。
東京:委員に県議の方がなっていると。充てられている部分は別として,原則禁止にしているところもあるのですが,そういうことについて,知事として何かお考えがあればお聞かせ願えればと思います。
知事:すみません,記事を読んでいないので,茨城県がどのくらいそういう実態があるのかというのを把握していませんし,私の今までの短い時間の実感で,なれ合いみたいなことが起きているようにはとても思えないのですが,事実関係を調査して,もし必要であれば,見直しも含めて検討しなければいけないなと思います。
東京:わかりました。
茨城(幹事社):ほかにないようでしたら,これで終わりたいと思います。
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