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更新日:2015年5月26日

林業ミニ情報No.120

林業ミニ情報No.120(平成25年11月発行)

目次

1.ひたち林業探検少年団が下刈り作業を体験 太田林業指導所
2.常陸太田・多賀林業振興会合同で先進地視察研修を開催 太田林業指導所
3.森林・林業体験学習を実施 笠間林業指導所
4.「理容の森」で下刈り作業が実施される 土浦林業指導所
〔林産情報〕素材・製材品価格及び新築住宅建設の動向 林業技術センター

 

1.ひたち林業探検少年団が下刈り作業を体験

写真、普及指導員が鎌の使い方を指導する様子
鎌の使い方を指導
写真、団員たちの下刈りの様子
下刈りの様子
る9月28日日曜日、「ひたち林業探検少年団」が市内の助川山市民の森において下刈り作業を体験しました。ひたち林業探検少年団は、日立市が行っている「ひたち職業探検少年団」活動の一つで、林業のほか、農業、水産業、ものづくり、パソコン、福祉、科学、建築デザイン、観光の9部門に分かれており、それぞれの職業について1年間、施設見学や体験学習などの活動を行っています。
回は「ひたち水産業探検少年団」との合同により、両団併せて14名の団員が参加しました。
めに、ひたち林業探検少年団の団長が、「森林を守り育てる事は、豊かな海を育む事に繋がることを学んでほしい。」とあいさつした後、県水産試験場の職員が「海と森の関係」についてと題し、森林に生息する動植物や昆虫、落葉などが水源から川を伝って海へ流れ、魚類や海草の養分等になることを分かりやすく説明しました。
に林業普及指導員が、植栽した樹木を健全に育てて行くためには、樹木の生育を妨げる雑草の刈り払いは大事な作業であり、樹木を約50~60年間育てる中で、下刈り作業は最も大変な作業であると共に、最も重要であることを解説した後、実際に使用する鎌の使い方を説明しました。
作業は、爽やかな秋空のもと9時30分から11時30分まで2時間に渡り行われ、団員達は慣れない鎌を扱いながらも、参加した全員が心地良い汗を流していました。
ひたち林業探検少年団では、年間12回の活動を計画していることから(今回が5回目)、当林業指導所としても、引き続き指導を続けて行きたいと考えています。

<常陸太田林業指導所>

 

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2.常陸太田・多賀林業振興会合同で先進地視察研修を開催

写真、もがみまちウェルネスプラザで説明を受ける様子
もがみまちウエルネスプラザの視察
宮城県林業技術センターを視察する様子
宮城県林業技術センターの視察

る10月17~18日(水~木)、常陸太田林業振興会と多賀林業振興会が合同で先進地視察研修を開催しました。視修を開催しました。視察研修会は、2年に一度行われており、近県の先進林業地等の視察を行っています。
今回は、2日間の日程で山形県最上町の木質バイオマス関連施設と、宮城県林業技術センターの視察研修を行い、両会合わせて約60名の会員が参加しました。
1日目は、山形県最上町で取り組んで成功している木質バイオマス利用の関連施設を視察しました。最上町では、町域の84%を占める森林の整備(間伐)に伴って生産される間伐材を、バイオマス資源として利用するため「もがみまちウエルネスプラザ(医療・福祉・保健の総合福祉施設)」で利用されてきた重油焚きボイラーを木質焚きボイラーをに替えて、冷暖房や給湯を行い化石燃料の削減に成功している施設です。
2日目は、宮城県林業技術センターで、接ぎ木の苗畑や木材利用加工実験施設等を視察し、活発な意見交換が行われるなど、有意義な視察研修となりました。
なお、当県においても木質バイオマス発電施設の整備が計画されていることから参加者の多くは熱心に説明を聞いており、関心の高さが伺えました。

<常陸太田林業指導所>

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3.森林・林業体験学習を実施

写真、普及指導員による間伐実演の様子
間伐体験の様子
写真、枝打ちを行う小学生の様子
枝打ち体験の様子
写真、高性能林業機械による間伐作業の見学の様子
高性能林業機械の説明を聞く子供達
る10月19日土曜日、笠間市飯田地内の森林及び笠間西茨城森林組合において、ひたちなか市内の小学校5・6年生22名と引率者であるひたちなか市高校生会の2名に対し、森林・林業体験学習を実施しました。
この取り組みは、ひたちなか市では体験できない他市町村の特色ある産業を見て体験し、社会性豊かな心を育むことを目的とした市の青少年広域体験交流事業によるもので、笠間林業指導所と笠間西茨城森林組合が指導の依頼を受け実施したものです。
日は、当林業指導所の林業普及指導員が、森林の働きと間伐の必要性などを説明した後、間伐及び枝打ち体験や笠間西茨城森林組合の高性能林業機械を使用した間伐作業を見学したほか、木工工作(箸づくり)を行いました。
間伐体験では、4人ずつに分かれノコギリで受け口を切り始めたものの、思うように進まず交替しながらやっとの思いで切り倒すことができましたが、伐採の難しさを身をもって感じたようでした。
打ち体験では、最初は上手に使えなかったノコギリも、本数を重ねていくうちに上達していくのが目に見えて分かるほどで、「もっと切りたい」との声も聞こえました。
高性能林業機械による間伐作業の見学では、自分たちがノコギリで苦労しながら伐採した木が、機械を使うことにより、もの凄いスピードで伐採・枝払い・玉切りと進んでいくのを見て、「すごい。」「こんなに早く伐れるの?」と驚くとともに、映画のトランスフォーマーのように動く機械の説明を興味深く聞いていました。
木工工作(箸づくり体験)では、ヒノキの間伐材をカンナを使い1本づつ丁寧に削り、最後に紙やすりで綺麗に仕上げ、自分だけのお箸を作ることができました。また、体験後の鉋屑はヒノキの香りがいっぱいであることから、子どもたちが全て持ち帰りました。
当林業指導所では、このような体験を通じて、森林・林業に対する関心が高まるよう指導していきたいと思います。

<笠間林業指導所>

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4.「理容の森」で下刈り作業が実施される

写真、下刈り行う人々の様子
下刈りの様子
写真、参加した人たちの集合写真
参加者全員での記念撮影
る9月9日月曜日、稲敷市浮島の和田公園内にある「理容の森」において、茨城県理容生活衛生同業組合及びいばらき森林づくりサポートセンターの主催による下刈り作業と清掃作業が実施されました。
当日は、同組合の龍ケ崎支部、青年部、女性部から33名、稲敷市浮島財産区管理会、同市都市計画課及び管財課、土浦林業指導所、(公社)茨城県緑化推進機構など関係機関から16名、総勢49名が参加し、残暑厳しい中、約1時間近くにわたり、クロマツ植栽地の下刈りや清掃作業に汗を流しました。
「理容の森」は、森林づくりサポートセンターの仲介により、理容生活衛生同業組合と稲敷市浮島財産区管理会の間で、「いばらき協働の森パートナーズ協定」が締結され、県内では初めてとなる企業の森づくりが行われたところです。
平成21年2月16日に「理容の森」植樹祭が、関係者100名の参加により開催された後は、同組合により、松くい虫に強い抵抗性クロマツの苗木の植栽や下刈り作業等が毎年継続して実施され、合計1,000本(平成21年度~平成24年度)のクロマツが植栽されています。
当林業指導所では、今後もこのような下刈り作業などの森林整備が継続されるよう支援していきたいと考えています。
 

<土浦林業指導所>

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[林産情報]

城県の素材・製材品価格(平成25年)単位:円/立方メートル

区分 樹種 規格 種類 24年
平均
25年時点
平均
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
mcmセンチメートル
素材 国産材 スギ 3.00・14~20 柱材 10,600 10,400 11,700 11,500 10,900 10,900 10,200 8,800 8,900 11,600 14,200      
3.65・18~28 中目材 12,100 12,100 12,500 12,200 12,300 12,400 12,700 11,400 11,000 11,900 13,700      
4.00・8~13 小径材 9,800 9,600 10,800 10,700 11,500 10,300 8,500 7,300 8,200 7,700 9,200      
ヒノキ 3.00・14~20 柱材 15,200 17,500 16,200 17,400 19,500 18,100 17,700 16,800 17,100 18,800 22,300      
4.00・18~28 中目材 19,100 21,100 18,400 19,800 21,800 22,500 23,000 21,300 21,100 23,100 26,300      
4.00・8~13 小径材 9,900 11,100 11,600 12,200 12,300 11,500 10,400 9,400 10,600 12,900 12,100      
外材 米ツガ 11.00・〃・36 コ-スト 28,000 28,000 28,000 28,000 28,000 28,000 28,000 28,000 28,000 28,000 28,000      
11.00・〃・28以下 j・ソ-ト 25,000 25,000 25,000 25,000 25,000 25,000 25,000 25,000 25,000 25,000 25,000      
米マツ 11.00・〃・40 カスケ-ド 38,000 38,000 38,000 38,000 38,000 38,000 38,000 38,000 38,000 38,000 38,000      
11.00・〃・36 コ-スト 32,000 32,000 32,000 32,000 32,000 32,000 32,000 32,000 32,000 32,000 32,000      
11.00・〃・28以下 j・ソ-ト 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000      
カラマツ 4.0 22,000 22,000 22,000 22,000 22,000 22,000 22,000 22,000 22,000 22,000 22,000      
エゾマツ 3.8 並材 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000 24,000      
製材 国産材 スギ 3.00・10.5・10.5 柱1. 45,300 45,000 45,000 45,000 45,000 45,000 45,000 45,000 45,000 45,000 45,000      
3.00・12.0・12.0 柱3. 44,300 44,000 44,000 44,000 44,000 44,000 44,000 44,000 44,000 44,000 44,000      
3.65・1.4・10.0 ヌキ 50,000 50,000 50,000 50,000 50,000 50,000 50,000 50,000 50,000 50,000 50,000      
3.65・3.6・4.5 タルキ 45,000 45,000 45,000 45,000 45,000 45,000 45,000 45,000 45,000 45,000 45,000      
3.65・4.5・10.5 敷居・鴨居 120,000 120,000 120,000 120,000 120,000 120,000 120,000 120,000 120,000 120,000 120,000      
4.00・9.0・9.0 母屋 40,000 40,000 40,000 40,000 40,000 40,000 40,000 40,000 40,000 40,000 40,000      
ヒノキ 3.00・12.0・12.0 柱1. 90,000 90,000 90,000 90,000 90,000 90,000 90,000 90,000 90,000 90,000 90,000      
4.00・12.0・12.0 土台 73,000 73,000 73,000 73,000 73,000 73,000 73,000 73,000 73,000 73,000 73,000      
4.00・4.5・10.5 敷居・鴨居 380,000 380,000 380,000 380,000 380,000 380,000 380,000 380,000 380,00 380,000 380,000      
マツ 4.00・12.0・24.0 平角 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000      
外材 米ツガ 3.00・10.5・10.5 56,000 56,000 56,000 56,000 56,000 56,000 56,000 56,000 56,000 56,000 56,000      
4.00・9.0・9.0 母屋 55,000 55,000 55,000 55,000 55,000 55,000 55,000 55,000 55,000 55,000 55,000      
米マツ 4.00・12.0・24.0 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000 58,000      
米ツガ 4.00・12.0・12.0 注入土台 68,000 68,000 68,000 68,000 68,000 68,000 68,000 68,000 68,000 68,000 68,000      
エゾマツ 3.80・3.0・4.0 タルキ 60,000 60,000 60,000 60,000 60,000 60,000 60,000 60,000 60,000 60,000 60,000      
WW集成材 3.00・12.0・12.0 72,600 72,600 72,600 72,600 72,600 72,600 72,600 72,600 72,600 72,600 72,600      

注:ヒノキ材1.は、平成11年以前10.5センチメートル角
WW(ホワイトウッド)集成材は、1本あたりの単価を立方メートルに換算
カスケード:大陸中央部カスケード山脈から産出される目詰みの材
コースト:太平洋沿岸部コースト山脈から産出される目荒の材
J・ソート:北米における末口径11インチ下の細丸太、または日本向け丸太

茨城県の新設住宅建設の動向位:戸
区分/月別 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
24年 着工数 1,765 1,686 1,555 1,959 1,717 1,810 1,793 1,738 2,153 2,538 2,053 1,725 22,492
木造数 954 1,320 1,197 1,276 1,229 1,240 1,196 1,327 1,591 1,784 1,378 1,004 15,496
木造率 54.1% 78.3% 77.0% 65.1% 71.6% 68.5% 66.7% 76.4% 73.9% 70.3% 67.1% 58.2% 68.9%
累計 1,765 3,451 5,006 6,965 8,682 10,492 12,285 14,023 16,176 18,714 20,767 22,492 -
25年 着工数 1,487 1,584 1,683 1,843 1,710 2,207 2,184 1,854 2,228        
木造数 1,063 1,131 1,351 1,344 1,316 1,363 1,279 1,410 1,427        
木造率 71.5% 71.4% 80.3% 72.9% 77.0% 61.8% 58.6% 76.1% 64.0%        
累計 1,487 3,071 4,754 6,597 8,307 10,514 12,698 14,552 16,780        
茨城県の新設住宅建設の動向の図

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部林業技術センター 

〒311-0122 茨城県那珂市戸4692

電話番号:029-298-0257

FAX番号:029-295-1325

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