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更新日:2015年5月26日
林業ミニ情報No.119(平成25年9月発行)
1.高萩市林友会が関東・山梨フ゛ロック林業ク゛ルーフ゜コンクールで発表 | 太田林業指導所 |
2.施業の集約化に向けた説明会を開催 | 大子林業指導所 |
3.森林ボランティア「古内森林(もり)を守る会」の下刈り活動が実施される | 笠間林業指導所 |
4.「里山再生と食の安全を考える会」の設立について | 農林水産部林政課 |
5.東日本原木しいたけ協議会総会・生産者大会について | 農林水産部林政課 |
〔林産情報〕素材・製材品価格及び新築住宅建設の動向 | 林業技術センター |
1.高萩市林友会が関東・山梨ブロック林業グループコンクールで発表
高萩市林友会は、新たな間伐方法の取り組み、キノコ類の栽培技術の確立、ワサビやコシアブラ等の山菜の栽培方法の検討など様々な活動をしています。今回はこれらの活動内容のうち1.地域への列状間伐の導入の試み、2.秋季と春季の原木マイタケの生産と特産品化への取り組みについて写真や図を使って発表しました。 各県の代表からは、子供から大人までを対象とした林業活動体験、地域の環境整備活動や植樹体験など様々な活動内容が発表されました。 講評では、1.列状間伐のモデル展示林を整備し森林所有者の理解を得て地元地域で大規模な列状間伐を実施したことや、2.新たなキノコ類の栽培の確立や販売促進など、地域に貢献している活動内容が高く評価され、全8都県中で総合順位2位を受賞しました。翌日は東日本大震災で被災した九十九里浜海岸の復旧現場を視察しました。 今回の発表では、惜しくも1位は逃してしまいましたが、林業経営と特用林産との複合経営の推進を目指す当会の活動に対して、当林業指導所としても 支援を続けて行きたいと思います。 <常陸太田林業指導所> |
2.施業の集約化に向けた説明会を開催去る8月20日火曜日、大子町左貫地区の集会所において大子町森林組合と大子林業指導所の合同による集約化施業の説明会を開催しました。大子町における平成25年度の間伐計画面積は、昨年同様の約700ha程度が見込まれ、県全体の約40%を占めることから、森林組合が中心となり認定事業体等の協力を得ながら間伐事業を進める必要があります。このため、間伐を計画的に推進していくためには、施業の集約化を行う必要があり、地域ごとに森林所有者の理解と協力が欠かせない状況にあまります。 今回の説明会は、佐貫入山地区で間伐の遅れている約20haの森林を対象とした集約化の計画を策定するため、関係する森林所有者8名に対し間伐事業(森林環境保全直接支援事業、森林機能緊急回復整備事業(国補・県単森林湖沼環境税活用事業)、森林整備加速化林業再生基金間伐事業)全般についての内容や間伐材を低コストで搬出するための作業道について説明したほか、森林組合が自ら間伐の実施と併せて取り組んでいる森林所有境界確定事業の説明も行われました。
この結果、参加した森林所有者全員が集約化の計画に理解を示し協力を得ることができたことから、所有境界の確定等間伐の実施に向けた取り組みを進めることとしています。 当林業指導所の管内には、間伐を必要とする森林が多く残されていることから、今回の事例を参考にして施業の集約化に向けた取り組みを推進していきたいと考えています。 <大子林業指導所> |
3.森林ボランティア「古内森林(もり)を守る会」の下刈り活動が実施される去る7月23日火曜日城里町小坂地内において、地元の森林ボランティアグループである「古内森林(もり)を守る会」(阿久津勇会長)主催の下刈り活動が実施され、当会の会員、城里町役場職員、県央農林事務所職員ら12名のほか来賓として石川多聞県議会議員が参加しました。当該地は、平成17年10月に「いばらきの森林づくり活動推進事業」により、一般財団法人日本自動車研究所城里テストセンターの所有地である約0.6haのフィールドに、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、カワヅザクラの植樹を行った場所です。 作業開始に先立ち、会長が「平成19年3月に森林ボランティアグループとして設立して以来、毎年欠かさず整備を実施してきた。今後も会員相互の連携を深めながら、当地がサクラの郷になるよう引き続き活動を行っていきたい。」と挨拶しました。また、「森林ボランティアグループとして城里町で初めて設立され、当地の森林を保全するための整備に取り組まれるなど、地域密着型として貢献されていることに敬意を表する」との来賓挨拶がありました。
当日は、日中の気温が高くなることを考慮して午前7時から作業を開始しました。水分補給をしながら約2時間の作業を行い、作業前には背丈以上あった雑草も作業終了後にはきれいに刈り払われ、植栽したサクラが見通せる状態になりました。 当林業指導所としても、引き続き管内で活動する森林ボランティアの技術指導等による育成を図って行くこととしています。 <笠間林業指導所> |
4.「里山再生と食の安全を考える会」の設立について去る6月7日金曜日に、つくば市の有限会社なかのきのこ園会議室において「里山再生と食の安全を考える会」の設立総会が開催されました。里山再生と食の安全を考える会の設立目的は、広く一般市民と原木きのこ生産者に対して、放射性物質により多大な影響を受けた里山、森林の環境保全を図るため、除染、環境保全に関する事業、人材育成に関する事業を行い、山林の地域文化、暮らしを守り、森林が与えてくれる安全な食の恩恵に寄与することとしています。設立総会では、設立代表者である飯泉孝司氏のあいさつの後、事務局が設立趣旨書、定款、事業計画、予算、役員及び顧問などを説明し、出席者の承認を受けました。 役員は、理事長に東日本原木しいたけ協議会会長の飯泉孝司氏、副理事長にパルシステム茨城理事長の小泉智恵子氏、東日本原木しいたけ協議会副会長の國分進氏、東日本原木しいたけ協議会事務局長の高橋恭嗣氏の3名が選任されました。 なお、里山再生と食の安全を考える会は、設立総会後、NPO法人の設立認証申請を行い、9月2日付けで認証されております。 <農林水産部林政課> |
5.東日本原木しいたけ協議会総会・生産者大会について去る6月21日金曜日に、つくば市内において、東日本原木しいたけ協議会(会長:飯泉孝司氏)の総会及び生産者大会が開催されました。東日本原木しいたけ協議会は、原木栽培しいたけ生産者が協力し、情報を共有し、問題の解決の挑み、福島県その他の原木産地の再生、里山の再生を図り、しいたけ業界を原発事故前の水準に戻すだけではなく、新たな未来を築くことを目的として平成23年11月4日に設立されました。平成25年6月現在の会員は、生産者が21都県で367名、関係団体が18団体となっています。
続いて開催された生産者大会は、沼田正俊林野庁長官、国会議員、県議会議員、東京電力株式会社関係者などの来賓を招き、100名を超える会員の参加のもとに開催されました。生産者大会では、「生産者の叫び」と題して岩手県、福島県、千葉県、茨城県の代表4名が生産現場の状況報告などを行ました。本県からは、常陸大宮市の河西和文氏が人工ほだ場の設置に係る損害賠償の速やかな対応を東京電力株式会社に要望しました。 <農林水産部林政課> |
[林産情報]茨城県の素材・製材品価格(平成25年)単位:円/立方メートル
注:ヒノキ材1.は、平成11年以前10.5センチメートル角 WW(ホワイトウッド)集成材は、1本あたりの単価を立方メートルに換算 カスケード:大陸中央部カスケード山脈から産出される目詰みの材 コースト:太平洋沿岸部コースト山脈から産出される目荒の材 J・ソート:北米における末口径11インチ下の細丸太、または日本向け丸太 茨城県の新設住宅建設の動向単位:戸
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