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更新日:2024年5月10日
この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。
(作成:報道・広聴課)
令和6年5月10日(金曜日)
11時15分~11時30分 会見室
知事:よろしくお願いします。
NHK(幹事社):よろしくお願いします。幹事社のNHKです。
初めに、幹事社から3点、御質問をさせていただきます。
まず1点目が茨城空港についてなのですが、昨年度の利用者が、国内線が好調で、コロナ前の数字に回復してきている傾向がありましたが、どのように受け止めていますでしょうか。
知事:茨城空港の旅客数、昨年度は過去3番目に多い75万人という結果になっております。
好調な国内線が非常に伸びたこと、それから、一定のインバウンドの利用も増えてきていることなどもあって、大分利用客が戻ってきているのかなというふうに思います。
その背景として、我々としても、様々な広報、それから、ツアーの造成などに取り組んできたこと、それから、国内的にも、デスティネーションキャンペーンでの契機を使った茨城県の観光地の知名度が向上したこと、そういうことが要因なのではないかなというふうに思っています。
NHK(幹事社):ありがとうございます。
NHK(幹事社):2点目なのですが、今月5日はこどもの日でしたけれども、統計では子どもの割合が過去最低とのことでした。少子化の傾向は続いていると思うのですが、どのように受け止めて対応されていくか、教えていただけますでしょうか。
知事:前回も同じような質問がたしかあったと思うのですけれども、子どもの数が減っているという現象は、この茨城県に限らず、全国的に東京も沖縄も含めて減っているという状況で、異次元の子育て対策ということで政府が打ち出していただいていますが、要するに、出生率が「2.3」か「2.幾つか」を超えないとそこで人口減少は止まらないわけですので、減り続けているということがこのまま続いていくと、社会の維持、経済の維持ということも難しくなっていく中、自治体でできること、様々、AIマッチングなどをやっていますけれども、限界がある中、政府としては、異次元の子育て対策の状況を見ながら、躊躇することなく、非常識的なと言ったら変ですけれども、非伝統的な手法を躊躇なく打つということをやらない限りはこの傾向を反転させることは難しいのではないかなと個人的には思っています。
NHK(幹事社):ありがとうございます。
NHK(幹事社):3点目なのですけれども、東海第二原発について、放射性物質の拡散シミュレーションに関して、県が出した広報の説明会を求める要望書が提出されていたかと思うのですが、これについてどのように受け止めて、どのように対応をされるか、教えていただけますか。
知事:担当課のほうで対応しているというふうに認識しております。
我々のほうに直接の御連絡をいただいた中で、6割近くは、逆に、その広報が非常に分かりやすかったというお声があったということですし、また、説明会を開いてくれという要望を受けて、一体どこが分からないのかということを問い合わせても、判然としないということもあって、我々としても困惑している状況でありますので、先方に一体どこがどう分かりにくいのかということなんかもしっかりとお聞きした上で、それを踏まえて対応方針を考えていくことになるんじゃないかなと思います。
NHK(幹事社):現時点では、説明会を開くかどうかはまだ決定されていないと。
知事:全く未定です。
NHK(幹事社):ありがとうございます。それから、シミュレーションをした中で、避難計画の実効性を高めるための施策だと思うのですけれども、今後こうした施策についてどのように周知の浸透を図っていかれるか、教えていただけますか。
知事:様々な検証を、今後避難計画を考えていく中で行い、その都度、様々な情報提供を県民の皆様にしながら、実効性ある避難計画の策定ということに取り組んでいくことになるかと思いますし、別にこれが最後の説明というわけでもなくて、随時、広報をしていく予定でございます。
NHK(幹事社):ありがとうございます。最後に、その中では、やはり丁寧な説明というのは心がけていかれるということでしょうか。
知事:もちろん、もちろん、常に丁寧に説明しているつもりなんですけれども、今回のシミュレーションの目的や、どう使うかということについても、皆さんにも報道していただいていますし、議会でも説明していますし、様々なところで取り上げていただいているので、そういうことを踏まえた上で、一体何が分かりづらいのかということをはっきり明確にお聞きした上で、今回の説明会をしてほしいという御要望についての取扱いを考えたいということです。
NHK(幹事社):ありがとうございます。
幹事社からは、以上です。各社さん、御質問ありますでしょうか。
朝日:朝日新聞です。茨城空港に関してなのですが、国際線についてはコロナ禍前の3割程度ということで、数は回復が低迷しているのかなと思うのですけれども、その数字についてどのように受け止めていらっしゃいますか。
知事:茨城空港の国際線の主要なキャリアは、春秋航空をはじめ中国便だったわけですけれども、台湾便などは好調に推移していますので、その中国便が定期便を止めたまま再開の気配がないというところは非常に大きな問題だと認識しております。
一方で、春秋航空は、ほかに高松とか佐賀県とかには飛ばしていまして、そっちは増便しているんですね。
前にもお話しさせていただきましたが、中国政府の方針なども含めて、影響している可能性は高いと見ざるを得ないというふうに思っていますので、我々は、場合によっては、定期便の枠というのを空けたまま、確保をし続けられるというのも、非常にお互いにとってよくないことだと思いますので、そこの枠も含めて、他のフライトの誘致ということをしっかりと考えていきたいと思いますし、春秋航空などに対しても、その旨、伝えていくことが必要ではないかなというふうに思っています。
朝日:11月の段階では、処理水が影響しているのではないかという御意見がありましたけれども、それから半年近くたって、どういった理由で中国便が、今、再開が見通せていないのだとお考えでしょうか。
知事:理由は変わらないです。基本的に、中国政府の方針の影響が色濃く出ているとしか考えざるを得ない。
一方で、他の日本行きの便数は増えているわけですから、同じ春秋航空で増やしているわけですから、そう考えざるを得ないと私は思っています。
朝日:もう1点、先ほど、定期便の枠をほかの国にも広げていきたいという話だったのかもしれないのですけれども、具体的にどういうふうな国を対象に広げていきたいと考えていらっしゃいますか。
知事:今は、韓国、台湾の増便、それから、様々なほかのアジア便などの増便を含めて営業活動を続けているところです。
茨城:茨城新聞です。よろしくお願いします。ゴールデンウィークが終わりまして、県内の状況について、どうだったか、教えてください。
知事:ゴールデンウィークは、全国的には非常に客足が予想したより少なかったという報道も伺っていますけれども、茨城県の場合、まだ全部集計が終わったわけではないですが、9割ぐらいの施設からの報告によると、非常に好調だったというふうに考えております。
ネモフィラのひたち海浜公園をはじめ、笠間のツツジであるとか、様々な施設で前年の1.5倍のような非常に入込客数が増えている状況が報告されていますので、そういう意味では、茨城県へのゴールデンウィークの入込客数というのは非常に好調に推移したのではないかなというふうに思っています。
様々な理由はあると思いますけれども、海外旅行が非常に減った分、国内旅行に回って、かつ、国内旅行に回ったときに、首都圏からですと、ある程度、気軽・手軽に行ける茨城県、かつ、去年のデスティネーションキャンペーンをはじめかなり皆様の御協力をいただいて、メディアでの露出が茨城県の観光地は増えていますので、そういうことなんかも影響して、茨城県に向かうお客様が大幅に増えたという結果につながったのではないかなというふうに思っています。
茨城:ありがとうございます。
茨城:もう1点、先日、総務省が全国の空き家の数について公表しました。大体900万戸ぐらいで過去最多だということでしたが、県内の現状ですとか対策について、もしありましたら、教えてください。
知事:県内においても例外なく空き家の数は増えておりまして、空き家といっても、賃貸向けとか様々な用途として持たれている空き家と、そうじゃない放置空き家と分けられると思うのですが、放置空き家の方が増えていくということが若干問題なのかなというふうに思っています。
人口減少しているので、空き家がある程度増えていくことはやむを得ない、避けられないというふうには思っていますけれども、その空き家の再利用、有効活用、あるいは、非常に有効活用が難しい空き家の処分、こういうものを含めて、市町村がしっかりと進めていただけるように、県としても、様々な事例などが県内にもありますので、そういうものを紹介しながら、空き家対策を一体となって進めるように努力していきたいというふうに思います。
茨城:ありがとうございます。
茨城:茨城新聞社です。よろしくお願いします。本日の朝刊で、一部報道で、東海村の障害者支援施設の処分に関するお話があったので、そのことについてお聞きしたいのですけれども、報道の内容としては、この施設の施設長とか職員が入所者に暴力を繰り返していて、県としては3か月間の指定の全部効力停止の方針を固めたということでしたが、実際の県の方針や把握している事実関係をお聞きしたく、よろしくお願いします。
知事:我々もその事実は認識しておりまして、処分に向けて手続をしております。早晩に処分のタイミングで皆さんに詳細を公表することになると思います。
茨城:3か月間の全部効力停止という方針は間違いないですか。
知事:それは処分の決定を発表する時にお伝えいたします。
茨城:ありがとうございます。
朝日:朝日新聞です。先ほど、事実は認識されているということでしたが、どのような事実を認識されていらっしゃいますか。
知事:施設において虐待があったという事実は認識しております。
朝日:虐待というのは、一部報道の中では、物理的な暴力だったりとか経済的な虐待があったと思うのですれども、どのような虐待になっていますでしょうか。
知事:その辺の詳細についても、処分の発表の時にお伝えしたいと思います。
茨城放送:LuckyFM茨城放送です。お世話になります。少し前になると思うのですけれども、4月の下旬にサッカーJ2・水戸ホーリーホックの方から、建設を計画している新しいスタジアムについて、公設ベースも視野にという考え方が発表されました。
茨城県として、何か支援する方向性ですとか、そういうのが何かあるようでしたら、あるいは検討中なのかどうかとか、そういうことを含めて、現状がもし分かるようでしたらお教えいただきたいのですが。
知事:私も報道を通じて発表があったことは認識しておりますけれども、特段、県に対して何か説明があったとか依頼があったという話は、コンタクトは一切ないので、我々としてはコメントする立場にはございません。
茨城放送:今後、情報を収集していかれるという、そういう感じになりますか。
知事:いや、我々から積極的に情報収集するつもりはありません。ホーリーホックさんが動かれることだというふうに思っています。
茨城放送:ありがとうございました。
NHK(幹事社):各社さん、ほかによろしいでしょうか。
それでは、知事、ありがとうございました。
知事:ありがとうございました。
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