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更新日:2022年4月28日
この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は,こちらから視聴いただくことができます。
(作成:報道・広聴課)
令和4年4月28日(木曜日)
13時10分~13時34分 会見室
知事:よろしくお願いします。
茨城(幹事社):幹事社の茨城新聞です。よろしくお願いします。
本日は、発表事項がないということなので、まず、幹事社から幾つか質問させていただきます。よろしくお願いします。
まず初めに、新型コロナウイルスの関係ですが、県内の現在の感染状況と現在の課題について、知事はどうお考えになっているか、お聞かせ願います。
知事:現在の感染状況を一言で申し上げると、着実に感染者数の減少傾向が定着してきて、減ってきているというふうに見えますし、また、入院患者数も減少していると言えますので、ワクチン接種の効果がしっかりと出てきているのかなと思っております。
今後の課題としては、生活上の制限は今はしていない状況ですが、今後、ゴールデンウィークを控え、経済と社会活動を両立させていくような感染対策に移っていくということだと思っています。
茨城:今、少しお話がありましたが、ゴールデンウィークの話ですが、コロナ禍で3回目のゴールデンウィークを迎えますが、今回は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの制限のないゴールデンウィークとなります。明日からということですが、県民や観光事業者などへの呼びかけなどがあればお願いします。
知事:本当に久しぶりにゴールデンウィークを楽しんでいただける環境が訪れたと思っておりますので、個々の感染対策、マスクの着用、手洗いなどは注意していただきながらも、皆様に、是非、県内の観光地巡りなど、ゴールデンウィークを楽しんでいただきたいと思っています。
茨城:今、県内のということでしたが、県外とかについてはどうですか。
知事:県外に行っていただくことも一切制限するつもりはありませんし、そういう呼びかけもするつもりもございませんので、個々のそれぞれの方の感染対策を意識をしっかり持った上で、ゴールデンウィークを楽しんでいただければと思っております。
茨城:ありがとうございます。
次の質問ですが、ウクライナの関係で、本日午前中に、ウクライナからの避難民の受入れに関して、トータル支援パッケージというものが県から発表されましたが、現在の知事のウクライナ支援に対する考えについてお聞かせください。
知事:トータル支援パッケージというほど立派なものではないかもしれませんが、県としては、様々な側面を意識して、しっかりとウクライナの避難民の皆様を受け入れられる体制をつくる努力をしております。
今回、改めて感じたことは、我々がいかにこういう避難民の皆様の受入れなど、海外の方を受け入れる準備に慣れていないか、ということなのだと思います。
住む場所のみならず、言葉の問題、学校や働く場所、そういうものをある程度トータルにパッケージで用意して初めて安心して住んでいただけることになりますので、そういうトータルの準備をするということについての経験としては、今回、我々は準備をしながらも、非常に良い経験をさせていただいているのではないかと思います。
連日報道されているウクライナでの悲惨な状況を踏まえて、我々は、県民を代表して、これからもウクライナの避難民の皆様を受け入れる最大限の努力を続けていきたいと思っております。
茨城:ありがとうございます。
別な質問になります。少し前の話になりますが、県内で豚熱が石岡と城里の養豚場で確認されましたが、県としての豚熱に対する今後の対策と、影響を受けた事業所などへの支援など、何かお考えになっていることがあればお聞かせください。
知事:40年ぶりということで、県内でも2か所で豚熱の感染が発生したということでございます。
関係団体の皆様のご協力をいただきながら、今回、殺処分については非常に迅速に対応できたのかなと思っています。
今後は、さらに県内で発生がないように、感染防止策をしっかりと徹底していきたいと思いますし、また、野生のイノシシなどでの感染が見られることから、また、ワクチンの散布なども含めて、対策を強化していきたいと思っています。
支援などについては、国からの支援もございますし、県としても、今後、必要な支援を追加すべきかどうか、検討していきたいと思っています。
茨城:ありがとうございます。幹事社からは、以上です。
他に質問があれば、他社さん、よろしくお願いします。
読売:北海道知床の観光船事故の関係で伺いたいのですが、現時点でも多くの犠牲者が出ているわけですが、知事の受け止めを伺いたいのと、観光船というのは、基本的に国交省の所管ではあると思うのですが、県として何かすべきことがあるのか、知事のお考えをお願いします。
知事:今回、大変痛ましい事故が起きてしまいました。中にはまだ3歳のお子様もいらっしゃるということで、本当に心から亡くなられた方々、ご遺族にはお悔やみを申し上げたいと思いますし、まだ行方不明の方の早急な捜索をお願いしたいと思っています。
今回の事故の受け止めでございますが、安全上の配慮に対して、経営上の問題の方を優先してしまった結果が若干入っているのではないかなと思います。昨日、運営会社の社長の記者会見などを私も拝見いたしましたが、コロナ禍の中で、どこの観光地も、観光業を営んでいる方々は非常に苦しい状況である中で起きてしまったことなのかなということでございます。今回の教訓として、我々が学ばなければならないことは、いかに経営上苦しいことがあったとしても、安全上の配慮をないがしろにすると大変なことになってしまうということなのかなと改めて感じた次第でございます。
県内にも7つの観光船の業者がいると伺っていますが、国交省を中心にしっかりと再点検をしていただくということになっておりますし、県としてそこで何ができるかはちょっと私もよく把握していないのですが、できることがあればしっかりとやっていきたいと思います。
読売:もう1点、話題が変わりまして、若干コロナには関わるのですが、4月22日に開催された市町村長・市町村議会議長会議とその後に行われた意見交換会について伺いたいのですが、大体80人ぐらい参加されて、お酒の提供もあったと聞いているのですが、この開催形式と、どういった新型コロナ対策を取られたのか、まず、事実確認をさせていただきます。
知事:市町村長の皆さんに対して、例年、県の新年度の施策、予算の説明会を行っておりますので、今年はオンライン形式ではなく、リアルの形で開催をさせていただきました。
感染対策をしっかり取った上で、説明会の後の懇親会も開催しましたし、立食形式で行っております。
入場に際して、消毒、あるいは体温測定を行った上で、マスク着用という形で開催しました。
私から見ていても、各首長さん、あるいは議長会の先生方の感染に対する意識は高かったので、マスクをしっかりと着用し、飲み物を口に運ぶ時にだけ外すというようなマスク会食をしっかりやられていたのではないかなというふうに私は見ておりますけれども。
読売:その上でお聞きするのですが、その意見交換会に出席されていた行方と笠間の市長が、その後、新型コロナの感染を発表されておりまして、意見交換会との因果関係があるかどうかも分からないのですが、濃厚接触者の有無など、そのお二人の感染についての現状認識をお願いします。
知事:お二人の感染が明らかになったことは承知しておりますが、その会が原因だと決めつける理由は全くないのではないかなと思っています。時間もそんなに長くないですし、換気を整えた広い会場での立食形式での会合で、皆さん、ほとんど食事などに手をつけずに、マスクをつけながらの歓談ということでの意見交換ということがほとんどだったので、そういうことで、通常、一般の方々にもお願いしている感染対策に気をつけながら飲食をしていただくのと同じ形式だと認識しております。ですので、それについて、それ以上の憶測をするのは、逆に、一般の方々にも全て飲食をしてはいけないということにつながってしまいますので、私はそれは意味がない話ではないかなと思っております。
読売:細かい確認なのですが、市長の感染が確認された後に、知事は、PCR検査など、念のための対策というのは取られているのでしょうか。
知事:濃厚接触者というカテゴリーには当てはまらないと認識しましたので、しておりません。体調の異常は何の問題もございません。
読売:先ほどもご発言がありましたが、そういった一連の状況を踏まえて、今回の開催の判断というのは、特に知事としては問題がなかったと。
知事:問題ないと思っています。
読売:分かりました。ありがとうございます。
NHK:つくば市にある洞峰公園の整備計画についてお伺いします。
県がグランピング施設やバーベキュー場などを整備する計画について、つくば市側から、静かな、ゆっくりとした環境は変えてほしくないという市民からの疑念の声が上がっているといった理由で、計画の変更を求める方針を示していると思いますが、これに対する知事の受け止めと、今後、どういった対応をしていこうとお考えか、教えてください。
知事:洞峰公園は、そもそも十分利用されていないのではないか、また、その維持費なども考えると、さらに利用促進を図り、パークPFIなどを活用しながら、それによって維持にかかる負担を減らす、そういうことも意図しながら、今回、洞峰公園の整備をつくば市を含めてご提案させていただいているところです。
今回、突然、つくば市長からあのような形で報道されたのは、我々としても意外な感は否めないのですが、そういう声が一部の方からあるというのは認識しておりますが、それが本当に県民のためになるのかどうか、そういうことも含めて、我々、しっかりと県民の声を聞きながら、また、騒音であるとか、あるいは、バーベキューのにおいだとか、そういうことに対して気になるという方がいらっしゃるとした場合に、どういう代替策、あるいは、工夫ができるのか、そういうことも含めながら、しっかりと理解を求められるように話し合いを続けていきたいと思っています。
NHK:分かりました。ありがとうございます。
東京:医師確保についてお伺いしたいのですが、厚生労働省が2年に1回発表している医師数の統計が1か月前ぐらいに発表されて、本県の医師数が10万人当たりで187.5人から193.7人に増えていますが、これは全国平均よりは大分少なくて、伸び率としても全国平均と同じぐらいだと思うのですが、この件に関して、まず、医師確保は、就任以来、特に力を入れている分野だと思うのですが、2020年は就任から3年時点だと思うのですが、この時点での結果についてどう受け止めているかということと、今後、この数字をどういった取組で上げていって、将来的な見通しや目標などがあれば教えてださい。
知事:人口当たりの医師の総数ということだと思うのですが、医師の総数で言うと、増加数は156名です。これは全国20位、それから、増加率は全国21位で、伸び率としては全国で真ん中ぐらいに増えてはいます。
ただ、他の県が往々にして人口減少が大きかったので、人口当たりの医師数の比率という意味では46位のままと。茨城県がそんなに人口が減らなかったということが逆に人口当たりの医師数の比率を46位のままにとどめたという形になっているようでございます。
ここで皆様に再確認をしていただきたいのは、医師の人口当たりの数が46位の茨城県は、今回の2年余りのコロナ感染症の中で医療が崩壊したことは一度もないわけです。人口当たりで言えば非常に少ない医師の数であるにもかかわらず。
例えば、自宅で亡くなられた方がいらっしゃいます。ただ、入院の必要がないと判断して自宅にいていただいて、容態が急変したケースですが、例えば、東京や大阪などで見られたような、入院が必要だといいながら、入院先が見つからずにお亡くなりになった方、これは一人も出していないわけです。
そういう意味で言うと、医療を語る時に、総数だけでは語れないものがあるのではないかと思っておりまして、私どもが今、最優先でやろうとしていることが、政策医療を担っていただける医療圏ごとの地域の中核病院の機能をしっかりと維持するということで、一次、二次と医師確保対策を打ち出して、一次は14人の目標に対して13人、二次は7人に対して4人ほど確保してきています。それによって中核病院の機能をしっかりと維持しながら、いざという時に対応できる努力をしているというのが1点目。
もう一つは、地域枠を含めて、研修医を受け入れる数を、今、茨城県はトップレベルで、60数名ほど枠を持っております。これが、今後さらに国の見直しなども含めて増える可能性も出てきていますので、維持することができれば、厚生労働省がよく言っている目標年度である2036年に、目標値を超えるような医師の確保は達成できるという予測にはなっております。
ただ、引き続き、最大限の医師確保の努力はしていきたいと思います。
ただ、医師確保対策の最優先は、まず、どういう場所のどういう医師を確保するかという医師の種類を優先順位をつけて決めて、そこをしっかりと重点的にやることと、その次に総数の底上げをしっかりと行っていく。この2つをしっかりと回していくことで、今後も県民の皆様の安心安全を守っていく最大限の努力をしていきたいと思っています。
NHK:先ほどの洞峰公園の関係で、もう1点、伺いたいのですが、今後、つくば市側と話していく上で、県側として計画変更の可能性というのはあり得るのかどうかというのは、知事としてはどう考えていますか。
知事:今はその話について言及する段階にはないと思っております。
騒音という話についても、我々の立場からすると、本当にそうなのかなという、工夫をすることによって、例えば、時間を制限するとか、そういうことによって対応可能なのではないかなとか、あるいは、周辺にお住まいの方々が言っていらっしゃる騒音というのが本当にどういうものを想定しておっしゃっているのか。実際には、やってみたら、それほど大きな騒音にはならないのではないかとか、様々なことを考慮しながら、ご納得をいただけるような努力は、今後、これからまた引き続き続けていきたいと思っていますので、今のところ、計画変更ということを考えるつもりはございません。
NHK:ありがとうございます。
茨城:先ほど質問しなかったのですが、G7の水戸市への誘致についてなのですが、先日、官房長官のところに要望活動を行ったと思うのですが、現在のG7の本県への誘致の手応えとか、今後の予定があればお聞かせください。
知事:この前も報道で出ていましたが、松野官房長官や財務政務官などの方々にG7の誘致活動を行ったところでございます。
我々として強調しているのは、茨城での実績と、また、今回の水戸という会場での非常にコンパクトな中に様々なものが揃っている。あるいは、今、建設途中のものもございますが、様々な会議に必要な、あるいは、来ていただいた大臣など閣僚の皆様に楽しんでいただけるようなものが存在しているということ、それから、茨城県が非常に食の宝庫であり、観光名所も非常に多い。また、意義の深いものであるということ、首都圏から近接して便利であるということなど、様々強調してご説明をさせていただきました。
官房長官はじめ、非常に好意的に受け止めていただいたのではないかなと思います。
茨城:ありがとうございます。ほかに質問はありませんでしょうか。
読売:話題はまた変わってしまうのですが、日立市の産業廃棄物処分場の関係で、昨日、基本計画が県の方からも公表されましたが、今後は地元との地域振興策を含めた協議が具体化していくのだろうと思うのですが、どういった協議で臨みたいか、姿勢をお願いいたします。
知事:地元の意思をしっかりと尊重しながら、本当に日立市の今後のためになるような振興策を一緒に考えていくことができたらなと思っていますので、それに向けて、地元日立市としっかりと連携を取りながら内容を詰めていきたいと思っています。
茨城:他に質問はありませんでしょうか。ないようなので、終わりにします。ありがとうございました。
知事:ありがとうございます。
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