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更新日:2017年7月25日
この資料は,県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
・日本原子力研究機構「大洗研究開発センター」における事故について
(作成:広報広聴課)
平成29年7月25日(火曜日)
11時20分~11時31分 会見室
時事(幹事社):取手の中学生が自殺した件で,遺族側が県に調査委員会を設置するよう求めてきましたが,それに対する知事のお考えを教えてください。
知事:まずは亡くなられた生徒のご冥福をお祈りしたいと思います。また,ご遺族に対しては心からお悔やみを申し上げたいと思います。
そして,先般,ご遺族側から,茨城県知事の下に調査委員会を設置してほしい旨の申し入れがあったところであります。これについてどう対応するか,今,内部で検討をしているところであります。
法律上は,知事のほうに権限,役割が与えられていないものですから,どういう形で遺族の思いに応えていくか。できるだけご意向に沿った形で県としても対応していきたいとは考えておりますが,法律上の論理構成をどうするかといったことなどを含めて,今,いろいろと思案をしているところであります。
弁護士さんのご意見も聞いておりますし,あるいは,文部科学省さんとも相談をしているところであります。
また,取手市側の意向もどういうふうなものなのかを確認しなくてはいけませんし,そういった諸々のことを,今,総合的に考えながら方向を見出していきたいと思います。
時事(幹事社):遺族側は,条例を設置して委員会を設置するよう求めてきているわけですが,そういったことも考えられるのでしょうか。
知事:条例を設置する必要があるのかどうかということも含めて,弁護士などのご意見を伺っております。
時事(幹事社):申し入れの際に,県教育委員会は8月中に何らかの返答をすると言っていましたが,それには間に合いそうなのでしょうか。
知事:8月中には方向はちゃんと出していきたいと思います。
時事(幹事社):わかりました。
以上です。
質問のある社はお願いします。
NHK:取手のいじめの調査委員会の件について,今のところ,弁護士などと話をしながらということなのですが,県の下に設置する方向でできれば進んでいるという認識でいいのですか。
知事:設置できるかどうかということについて,そしてまた,その方法をどうすればいいかということについて相談を重ねているという段階でありまして,私どもとして,できるだけご遺族の意向に沿いたいという気持ちは強く持っております。
○日本原子力研究機構「大洗研究開発センター」での事故について
茨城:大洗研究機構の被ばく事故の関連で1点,質問させてください。
21年前に密閉してから5年後ということで,21年前に,今回原因となった容器の破損とか袋の膨れとか,今回の事故の前兆となるような現象が起きていました。ただ,こういった情報が引き継がれていなくて,今回の作業にも反映されていなかったという話が事故から40日ぐらいたってから出てきました。
きのうの県の原子力安全対策委員会でもこういう情報共有のあり方などが指摘されていましたが,知事はこういった件についてはどのような感想を持たれたでしょうか。
知事:きのう,原子力安全対策委員会で各委員からさまざまなご指摘がありましたが,まさにそのとおりだと思います。そういった点で,先ほどお話がありました情報の引き継ぎとかいうことは一番基本なことでありますので,しっかりとそういうことをチェックできる体制をつくっていく必要があるのではないかと思います。
茨城:事故後,なかなか情報が出てこず,どんどん重要な情報が追加,追加で出てくるので,もどかしいところもあるなと思っているのですが,その点はどのように受け止めていらっしゃるでしょうか。
知事:現場でいろいろ調査をしているのだけれども,それがすぐは判明できないものもたくさんあるということで,遅れている部分もあるかもしれません。今の情報が伝わっていなかったということについてはどういう理由なのかよくわかりません。そういったものについては比較的早くわかってもいいのだろうと思いますが,技術的な原因などについてはまだまだこれからも詰めなくてはいけないところがあるようでありますので,ある程度時間がかかるのはしょうがないのかなと思っています。
茨城:一つ前に話が戻りまして,取手の自殺の件なのですが,8月中に何らかの返答ということでしたが,もう少し細かいスケジュール感というものがあれば教えていただきたいのですが。
知事:それは,内容が固まり次第,早く対応します。
茨城:できるだけ早くということですか。
知事:そうですね。
茨城:わかりました。
茨城:常陸太田でヒアリが見つかったということで,後に別のアリと判明したのですが,この経過などについて知事のご所見があればお願いいたします。
知事:私どもとしても,ヒアリ,今,大変話題になっているところですから,関心は強く持っておったのですが,検体が何分にも採取状態が悪かったということもあって,なかなか判断に苦労があったのではないかと思います。
そういう中で,ほかの検体も行った段階でヒアリではないということがわかったということで発表になったわけでありますから,情報をどういう形で出すか,もっと遅く出せばいいのではないかという意見もあるかもしれませんが,とりあえず可能性があるという形で出したということについては,私は悪くはなかったのではないかと思っています。
茨城:最終確定は県というよりは国ということですので。
それと,ヒアリではなかったのですが,ああいった形で外来生物が,いつ,どういう形で入ってくるかわからないというのが図らずもわかってしまった。改めて,侵入防止策ということで,今,どういったことをやっていらっしゃって,今後強化されるようなお考えがあるのかどうか,教えていただければと思います。
知事:我々としては情報収集をきちんとやっていきたいということで,関係機関で,おかしな動物などが発見されたら,動物と言うか植物と言うかわかりませんが,そういうものか発見されたら,できるだけ早く情報をこちらに伝えてほしいと思っております。
そしてまた,我々として,アカカミアリも含めて,そういったものについては,今,殺虫餌や粘着トラップなども設置しておるところでございまして,どうやってそういう外来生物の侵入をキャッチするか,そしてまた,増えていくのを防ぐかというための努力をしているところです。
茨城:念のためですが,アカカミアリも含めて,常陸太田で少なくとも繁殖が見られるということではないということでよろしいですかね。
知事:今のところはまだ確認しきっていないと思います。
東京:知事は,前回の定例会見で,東海第二の再稼働問題について,選挙戦で何らかのスタンスを示すという趣旨のことをおっしゃられましたが,今のところは何かお考えは決まりましたでしょうか。
知事:今,最後の考慮中でありますので,間もなく発表していきたいと思います。
東京:県民が賛成ということであればということでしたが,県民の範囲は。
知事:その辺,本当に難しいですね。ですから,どういうふうにしていくかということについては,いろいろほかの例なども参考にしながら,どうやれば県民の生命,暮らしを守っていけるかという観点から判断していきたいと思います。
東京:わかりました。
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