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更新日:2017年5月12日
この資料は,県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
・いきいき茨城ゆめ国体・大会マスコットキャラクター いばラッキーネクタイについて
(作成:広報広聴課)
平成29年5月12日(金曜日)
11時15分~11時34分 会見室
毎日(幹事社):ゴールデンウイークが終わりましたが,県内の観光地の入込客数等,まとまっていましたら教えていただければと思います。
知事:今年のゴールデンウイークは9日間と,昨年より1日少なかったわけでありますが,県内観光地等の入込客数は約285万人,前年度と比べ約36万人増,15%ぐらいの増になっているところであります。
主なところは,ひたち海浜公園,あるいは笠間の陶炎祭などに加えて,今年は常陸大津の御船祭に16万人ぐらいの方が来場してくれておりますので,そういったことも影響していると思います。
毎日(幹事社):昨年に比べても増加幅もかなり増えていると思うのですが,この点について,新しいものが増えただけではなくて,どういったことが影響して大幅な増加になったと思われますでしょうか。
知事:今申し上げたように御船祭みたいなものもありますし,それから,例えば,常陸大宮のかわプラザにつきましては,テレビで取り上げられたことなども影響しておりますし,いろいろな要因があるのだろうと思います。
毎日(幹事社):中でも,県北地域の回復というのが課題になっていたと思うのですが,県北というところに注目して見ればいかがだったでしょうか。
知事:県北は昨年が随分少なかったものですから,今年は少し戻ってきたかなと思っておりますが,ただ宿泊客が相変わらず伸びていないというのが悩みでして,来てはくれるけれども,泊まってまではいっていないという状況です。
毎日(幹事社):それを受けて,今後の観光客数の回復という点では,どういった政策,対策が必要と考えていますか。
知事: これから夏休みシーズンを迎えますから,いろいろな観光キャンペーンをやっていきたいなと思っておりまして,例えば,東京都内,あるいは埼玉県など,それにイオンつくばも含めますが,そういったところでぜひ私も出ていってPRをしていきたいなと思っておりますし,また,7月から9月にかけてJR東日本と連携した観光キャンペーン,重点販売プロモーションというものを実施しまして,「ひよっこ」ゆかりの地をめぐるツアーを実施をしていくこととしておりまして,水郡線での臨時列車なども計画されているところであります。
また,そういったこととあわせて,観光ホームページやLINEなどのSNSにおいて旬の観光情報を発信していきますほか,ラジオ,雑誌,地域情報誌など,各広報媒体を活用しますとともに,観光ポスターを首都圏の各駅等に配布していきたいなと思っております。
毎日(幹事社):(知事が)つくばのほうにも出かけて行ってというのは,県南から県北に,というような観光誘致もされるということでしょうか。
知事:県全体の観光客の誘致でありますが,なかなか南のほうの人は北のほうのことなんかは知らないでしょうから,イオンのつくばで開催される夏の観光キャンペーンというものをやっていきたいなと思っています。
毎日(幹事社):東海第二原発の関係でお伺いします。
原電から,延長申請に必要な特別点検を来週から始めるという発表がありましたが,改めてではありますが,40年を超える運転に対する知事の考え,スタンスをお聞かせください。
知事:これについては,今の段階で特別にまだ申し上げることはございませんが,今回の特別点検につきましては,設備の経年変化の状況を把握し,東海第二発電所の安全性を技術面から評価するものと考えられますところから,この実施自体に対して県として異を唱える考えを持っておりません。
毎日(幹事社):まだ判断をしていないということですが,実際に延長申請があった場合,延長申請は安全協定には規定がないので,県としてどのように関わっていくかということが問題になってくると思います。安全協定の位置づけなども含めて検討されていると思うのですが,その検討の進捗状況など教えてください。
知事:まだ運転期間延長に係る申請をするかしないかが明らかになっておりませんので,具体的な手続きの検討は行っておりません。
ただ,今ご質問にありましたように,運転期間延長については原子力安全協定に規定がないということは,これは延長ということを想定しない段階でつくられていたものですから,ほかの県におきましても明確な規定を設けている例はないのではないかなと考えております。
ただ,協定の中でいろいろ規定がありますから,そういった規定を活用しながら,地方自治体として十分に関与していく必要があるのだろうと思っております。その辺については今後の検討ということです。
毎日(幹事社):検討の作業自体はもうされていらっしゃるのですか。
知事:まだ具体的に申請するかどうかわからない段階ですので。
毎日(幹事社):申請があってからというようなお話になるということでしょうか。
知事:そういうことになると思います。
NHK:観光客の話で質問なのですが,台湾チャーター便が飛びましたが,何か今後の予定や,どういうふうにつなげていくのかというものがあれば教えていただきたいのですけれども。
知事:今ここで発表できるというような状況には至っておりませんが,台湾とも今度はつながりができましたから,これから積極的な誘致をやっていきたいなと思っています。チャーターはもちろんのこと,できたら定期便を飛ばしてほしいなという期待はいろいろな空港に持っておりますので,そういったそれぞれの空港に関係する航空会社と交渉しているところです。
NHK:定期便は,かなり手応えみたいなものがあったりするのでしょうか。
知事:まだそこまではいきませんが,昨年,だいぶ中国関係の定期便が中止されてしまってから,その後,新しい定期便の就航がありませんので,我々としてはぜひ新しい国際線の定期便の誘致に努めていきたいなと思っています。
NHK:常陽の審査保留について,規制委員会からはかなり厳しい意見も飛んでいたようですが,それに対しての知事のご意見を聞かせていただきたいのですが。
知事:専門的なことなので,私どもとしてはよく内容はわかりませんが,いずれにしても,きっちりと原子力規制委員会のほうで審査をして安全性というものを確認していくことが全ての前提だろうと思っております。常陽が将来の原子力関係の研究にとって大変重要なものであるとしても,それはやはり安全が大前提でありますから,そちらをきちんとチェックしていくということを私どもとしても理解しながら進めていけたらと思っています。
NHK:この件に関して,県から何か,ということはあり得るのでしょうか。
知事:今の段階ではありません。
茨城:指定廃棄物についてお伺いします。
3月末に環境省から再測定の結果が発表されました。県内分については,量でいうと8割くらいが指定基準を下回ったという結果になりましたが,まずこの結果については知事はどのような感想を持たれたでしょうか。
知事:これまで推計されてきたところに沿った形になっているかなと思っておりますので,減衰の状況については我々の想定どおりであります。
茨城:あわせて環境省では,濃度の基準を下回れば,指定を解除して,一般ごみとして処分できるというルールも導入されております。今後の展開について,処分場の確保というのも課題だと思うのですが,その辺への県の関与なども含めて教えていただければと思います。
知事:処分先を確保できるかどうかというものが一番重要になってくると思っておりますが,そういったことも含めて,処分先の確保が大変難しいということもあって,今のところ具体的な動きは出てきていない状況にございます。
ただ,一方で,8,000ベクレルを下回ってはいるものの,何かのときに安全が確保できるようにということは必要と市町村では考えておられますので,そのための対応策というものはとられてきているのではないかなと思っております。
茨城:指定の解除を急ぐというよりは,現状の保管を強化する形で,しばらく現状維持が続くのだろうというお考えでしょうか。
知事:例えば,平成28年度中にコンクリート構造の倉庫や箱への移し替えが3カ所ほど完了しておりますが,こういった形で,より安全性を確保できる方向に持っていくという動きが幾つかの市町村で見られます。
茨城:県に限って言うと,産業廃棄物扱いになってくるのかなと思うのですが,県が所有している分というのは今後どのように進めていきたいかというのは。
知事:今の段階でまだそこまで具体的に検討しておりません。
茨城:県人口についてお伺いします。先だって,4月1日現在の人口が290万人を割ってしまったのですが,それについて所感を教えていただければと思います。
知事:私ども,何とか元気な地域をつくりたいということで県政を進めているわけですので,県人口も一つのそういったときの判断基準になってくるかなと思って,少しでも人口減少を緩やかなものにしていきたいと考えておったところでありますが,残念ながら,東日本大震災,あるいは原発事故の後,急激に人口減少が加速しておりまして,6年間で7万人減ってしまっております。これはそれまでの人口の動向と比べて極端に変化してきておりまして,昨年はともかくとして,それまでの5年間については社会減が以前と全く変わってしまったということが大きな特色になっております。
一方で,自然減については,昨年も1万145人ということで1万人の大台を突破してしまいました。我々も出会いサポートセンターとかいろいろなことを考え,あるいは保育料の支援をする,今度は不妊治療費の助成をするとかいろいろなことをやっておるのですが,自然減というのはもう避けられないと思います。そして,これは,より大きくなっていくのではないかなと思われますので,どうやって社会増減のほうについて県としてやれることをやっていくか。例えば企業誘致などもそうでありますし,あるいはまた,いろいろな中堅企業などの育成ということもありますし,観光交流などを盛んにして観光産業を伸ばしていくとかいうこともあるでしょうし,さまざまなことを合わせ技でやっていくということしか方法はないのかなと思っております。
茨城:自然減のお話がありましたが,震災以降,偶然かもしれませんが,自然減も潮目が変わってしまったようなところもあると思います。これはどういった理由と受け止めていますか。
知事:はっきりした原因はわかりませんが,本県の場合,男性,女性の比率でいうと,男性の比率がかなり高い県なのです。そういったこともあって,出産適齢期の女性の減少ということもあるのではないかと思います。
茨城:日ごろ,アバウトに県人口を言うときに,300万県民という言い方をしているかなと思うのですが,それについて知事はどうお考えになっていらっしゃいますか。
知事:どういう場面で言うかですよね。極めて大きい話をしているときですと約300万と言えばいいでしょうし,具体のやや詳細な話をするようなときには290万と言わなければいけないでしょうし,それは場面によると思います。
茨城:大ざっぱなところで言うと,300万というのは今も変わらないということでしょうか。
知事:約300万人と言えば,290万人は約300万人と言ってもおかしくはないと思いますから。
茨城:昨日,東京五輪に関して東京都が仮設の施設の整備費について費用負担をようやく明言されました。カシマスタジアムの関連で,これがサッカー誘致の弾みになるかなと思うのですが,その辺はいかがでしょう。
知事:カシマの場合は,そういう費用がどのぐらいかかるのか,どのぐらいのものを加えなくてはいけないのかについては,我々がそこまでやると僭越ですので,まだやっておりません。ただ,報道の拠点をつくるとか,いろいろなことが必要になってくると思います。そういったことについて,ある程度,地元でも負担していくということも含めて,これから誘致が成功できるように頑張っていかなければいけないと思っています。
今回は仮設の部分の費用ですから,その後の運営費についてはどうするか,まだ方向が出されていませんので,そういったものも注視していきたいと思います。
茨城放送:かなり先の話になるかと思いますが,9月までに行われます知事選挙に関しての政策は大体いつごろお話になれそうですか。
知事:これから検討していくことになると思いますが,例えば,きのうでも会議だけで6つありました。ですから,今のところ,通常の仕事をこなすほうが忙しくて,そっちのほうまでやっている状況にはございません。
それからまた,状況も9月までということになると,あと数カ月の間にいろいろ変化もするかもしれませんし,できるだけ早く決めたいとは思っていますが,いつまでということは今申し上げられません。
茨城放送:早くというのは,今が5月の中旬に入っていますから,あと1~2カ月という感じになりそうですか。
知事:従来,かなり遅かったですが,周りの状況なども踏まえながらということになりますから,6月中に出せるかどうかちょっとわかりません。7月になるかもしれません。
茨城放送:ありがとうございました。
○いきいき茨城ゆめ国体・大会マスコットキャラクター いばラッキーネクタイについて
知事:皆さん国体のネクタイは知っていますか。幾つかのバージョンがあるみたいで,これが一番ポピュラーなので,きょう,本当はクールビズにすればよかったのですが,あえてこれをやってきたのですが,これは1,080円です。残念ながら女性用のスカーフがまだできていないのですが,そっちのほうも場合によったらつくっていくかもしれませんが,ぜひご愛用いただけたらと思います。
毎日(幹事社):ありがとうございました。
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