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更新日:2023年5月19日

共通害虫-ハスモンヨトウ

発生及び被害の状況と発生条件

幼虫は広食性でハクサイ,トマト,イチゴなどの野菜類のほか,ダイズなどのマメ科畑作物,サツマイモ,牧草,花き類など多くの作物を加害する。ふ化幼虫は集団で葉裏から表皮を残すように食べ,葉はかすり状に褐変する。中齢以上になると幼虫は分散し,葉脈や葉柄を残して暴食する。本県では,露地での越冬は難しいとされているが,施設内などで越冬する個体が多いと考えられる。成虫は4月頃から発生するが,春は密度が低く,世代を重ねながら夏から秋にかけて発生が多くなる。野外では年間4~6回発生する。

防除のポイント

1.若齢幼虫によるかすり状の被害葉の発生を認めたら早期に防除を行う。
2.幼虫の齢期が進むほど,薬剤が効きにくい傾向があるため,若齢幼虫が集団でいる発生初期の防除が重要である。

ハスモンヨトウにおける耕種的防除および物理的防除

野菜

アブラナ科(キャベツ,コマツナ,ハクサイ,ブロッコリー等)

耕種物理

イチゴ

耕種物理

ウリ科野菜(カボチャ,キュウリ,スイカ,メロン)

耕種物理

ナス科野菜(トマト,ミニトマト,ナス,ピーマン)

耕種物理

セリ,セルリー,パセリ,ミツバ,レタス,非結球レタス

耕種物理

シュンギク,ホウレンソウ

耕種物理

 

花き

カーネーション,キク

物理

グラジオラス

耕種物理

シクラメン

耕種物理

バラ

耕種物理

 

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  ハスモンヨトウ中齢幼虫  ハスモンヨトウ老齢幼虫 

ハスモンヨトウ幼虫の食害によるダイズの白変葉

このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター病害虫防除部発生予察課

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

電話番号:0299-45-8200

FAX番号:0299-45-8255

病害虫の発生状況や、適切な防除方法は地域により異なる可能性があります。病害虫の防除や農薬についてのご相談は、お住まいの都道府県にある病害虫防除所等の指導機関にお問い合わせください。

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