ホーム > 茨城県の各部局の業務案内 > 農林水産部 > 出先機関 > 農業総合センター病害虫防除部(病害虫防除所) > 環境にやさしい病害虫防除の技術紹介 > アブラナ科野菜(カブ,カリフラワー,キャベツ,コマツナ,ダイコン,チンゲンサイ,ハクサイ,ブロッコリー)の耕種的防除
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更新日:2023年8月10日
病害虫名 | 防除法 |
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根こぶ病 |
1.多発圃場では,アブラナ科以外の作物で4年程度輪作する。 2.抵抗性品種を栽培する(カブ,ハクサイ,つけな,チンゲンサイ,ベカナ,ナバナ,野沢菜,コマツナ)。 3.抵抗性葉ダイコンを栽培し,すき込みを行う。 4.圃場の排水を良好にし,高畝栽培する。 5.酸性土壌では石灰を施用し,土壌のpHを6.5以上にする。 6.多発圃場では播種を遅らせる。 7.被害株は,根こぶが腐る前に抜き取り処分する。なお,畑や水路などに放置しない。 |
べと病 |
1.堆肥を十分に施し,生育中期以降に肥切れしないよう注意する。 2.伝染源となる圃場周辺の雑草等は,除草,処分する。 3.育苗中の発病株は,早期に取り除く。 4.雨よけ栽培する。 |
白斑病 |
1.堆肥を十分に施し,生育中期以降に肥切れしないよう注意する。 2.常発地域では,播種を遅らせる。 3.雨よけ栽培する。 |
黒斑病 |
1.堆肥を十分に施し,生育中期以降に肥切れしないよう注意する。 2.伝染源となる圃場周辺の雑草等は,除草,処分する。 3.雨よけ栽培する。 |
菌核病 |
1.発病圃場では,イネ科作物などで3~4年輪作する。 2.圃場の排水を良好にする。 3.発病株は,菌核を作らないうちに抜き取る。 4.多発圃場では,深耕をして菌核を土中深く埋める。 5.雨よけ栽培する。 |
黒腐病 |
1.多発圃場ではイネ科,マメ科作物等で,3年以上輪作する。 2.雨よけ栽培する。 |
軟腐病 |
1.多発圃場ではイネ科,マメ科作物等で,3年以上輪作する。 2.常発圃場では,高温期の栽培を避ける。 3.圃場の排水を良好にし,高畝,トンネル栽培する。 4.窒素過多の栽培をしない。 5.中耕時や管理作業で,株に傷を付けないよう注意する。 6.降雨時の収穫は行わない。 7.雨よけ栽培する。 |
萎黄病 |
1.発病圃場ではユリ科,イネ科作物等で,4年程度輪作する。 2.抵抗性品種を栽培する(ダイコン,コマツナ)。 3.高温期の栽培を避ける。 |
黄化病 バーティシリウム 黒点病 |
1.発生圃場ではユリ科,イネ科作物等で,4年程度輪作する。 2.被害残渣(特に枯死葉)を丁寧に処分する。 3.ハクサイ品種「あきめき」「秋理想」は,黄化病に比較的強い。 |
白さび病 |
1.伝染源となる圃場周辺の雑草等は,除草,処分する。 2.発病圃場では,罹病性品種を栽培しない。 3.雨よけ栽培する。 |
株腐病 尻ぐされ病 根腐病 |
1.圃場の排水を良好にする。 2.堆肥を十分に施し,生育中期以降に肥切れしないよう注意する。 3.雨よけ栽培する。 |
黒斑細菌病 |
1.多発圃場では2年以上,アブラナ科以外で輪作する。 2.堆肥を十分に施し,生育中期以降に肥切れしないよう注意する。 3.雨よけ栽培する。 |
根くびれ病 |
1.圃場の排水を良好にし,高畝栽培する。 2.雨よけ栽培する。 |
白絹病 |
1.堆肥を十分に施し,生育中期以降に肥切れしないよう注意する。 2.圃場の排水を良好にする。 |
モザイク病 |
1.圃場周辺の雑草等は,伝染源となる可能性があるので除草する。 2.常発圃場では,高温期の栽培を避ける。 |
ネキリムシ類 ハスモンヨトウ アオムシ等 チョウ目害虫 |
1.食葉性チョウ目害虫は,卵塊や被害株に生息している幼虫を見つけ次第捕殺する。 2.ネキリムシ類は,土中に生息するので見つけて捕殺する。 |
ナメクジ類 |
1.圃場の排水をよくし,温潤にならないよう乾燥状態を保つ。 2.定植前,圃場に石灰を施用し,中性~やや酸性の土壌にしておく。 |
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