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更新日:2023年5月10日
灰色かび病は,野菜,花き,果樹など多くの作物を侵す多犯性の病害である。本病は,20℃前後の温度で湿度が高く,日照が少ないときに発生しやすくなる。また,まん延が速いため,助長条件が続いて多発生すると防除が難しい。
施設では,平年並の気象であれば,2~3月に発生し始めるが,暖冬等の影響で気温が高い場合や曇雨天が多い場合は,平年より早い時期から発生する傾向がある。これは,ハウス内温度が上がり,暖房機の稼働時間が短くなるなどして施設内の湿度が上昇するためである。
1.灰色かび病は多湿条件を好むため,湿度を低く保つ対策をとることが重要である。
2.昼近くなっても作物の葉上に水滴が残る場合は,換気,送風,暖房等により施設内の除湿を徹底する。
3.ハウス内に伝染源を残さないため,被害部位を徹底して取り除いてハウス外に持ち出すことも重要な防除対策である。
4.必要に応じて薬剤による防除を実施する。
ウリ科野菜 (カボチャ,キュウリ,スイカ,メロン) |
ナス科野菜 (トマト,ミニトマト,ナス,ピーマン) |
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サヤインゲン,サヤエンドウ,未成熟ソラマメ |
イチゴ |
【耕種】 |
【耕種】 |
タマネギ,ニラ,ネギ,ラッキョウ |
レタス |
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トマト果実の病徴
トマト葉の病徴
イチゴ葉の病徴
ピーマン茎の病徴
キュウリ果実の病徴
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