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更新日:2024年3月11日
5月15日にJA水戸施設園芸部会の半促成トマト出荷目揃会が開催され、6名の生産者が参加し、出荷規格を確認しました。
今年のトマトは、気温が高い日が多く、それに伴う茎の伸長や果実の色回りが早いため、誘引や収穫のタイミングを逃さないようにするのがポイントと確認されました。
市場関係者から市場の情勢や出荷規格について説明があり、部会員で実際に集荷された品物を見ながらカラーチャート(熟度)や規格(A品・B品の境界)を確認しました。
普及センターからは部会員で課題となっている線虫対策について、還元型太陽熱土壌消毒の方法や緑肥の活用といった情報提供を行いました。
普及センターでは、今後も生産技術・品質の向上のための取組を支援していきます。
5月18日にJA常陸そ菜部会の圃場巡回及び出荷目揃会が開催されました。ハウス・トンネルカボチャを栽培している10名の圃場を巡回し、その後市場関係者を含め出荷目揃会を行いました。
今年のカボチャは気温が高く、旺盛な生育のため開花が少し遅れていますが、収穫に向けて栽培管理が適正に行われているため、病害虫の被害は少ない状況です。今回は新たな生産者が1名部会に加わり、栽培方法に関するアドバイスや部会員同士で情報交換を行うなど有意義な機会となりました。
目揃会では、市場関係者から市場の情勢や出荷規格について説明があり、生産者同士で入念に目合わせを行いました。ハウスカボチャの出荷は5月下旬~6月上旬、トンネルカボチャの出荷は6月下旬~7月上旬になる見込みです。
普及センターでは、今後も生産技術・品質の向上のための取組を支援していきます。
5月26日に、JA常陸笠間地区梅選果場でJA常陸笠間地区梅部会出荷目揃会が開催され、部会員16名と市場関係者が参加しました。
目揃会の前に、笠間普及センターから本年度の梅の着果状況や病害防除の注意点等について説明しました。本年度は全体的に着果が良好ですが、雨が多いため、収穫直前まで病害防除をしっかりと行う必要があります。
目揃会では、市場関係者から市場の情勢や出荷規格などについて説明があり、病害や日焼け、傷等の扱いについて入念に目合わせを行いました。大梅の出荷は5月28日から始まり、6月末まで出荷が続きます。
普及センターでは、今後も技術情報を提供し、JA常陸笠間地区梅部会の支援を続けていきます。
6月12日に、上郷うまい米づくり研究会の現地検討会、稲作研修会が開催され、部会員14名が参加しました。
現地検討会では、部会員の圃場を巡回しながら今年の生育状況を確認しました。本年度は5月の平均気温が低く、茎数が少なく、草丈が高い傾向でした。その結果を踏まえて、中干しの開始時期やその後の水管理方法、カメムシ防除法について説明しました。特に、今年の夏も暑いことが予想されており、高温時には、品質維持のため夕方以降に入水する間断かん水などで地温を下げることが重要と説明しました。
稲作研修会では、農業研究所環境土壌研究室の川又主任に、「良食味生産を目指した土づくり」と題して講演をいただきました。「食味値が高い米を生産するためには、地力由来の窒素分を把握し、それに合わせて施肥を制御する必要がある」等のお話があり、改めて、良食味米生産に向けて、土壌診断による地力把握や施肥コントロールの大切さを確認することが出来ました。参加者からは緑肥の利用方法や堆肥の散布時期などに関する質問があり、関心の高さがうかがえました。
普及センターでは、今後も技術情報を随時提供し、上郷うまい米づくり研究会の良食味米生産を支援していきます。
7月10日に、JA水戸城里地区環境にやさしい米づくり部会の現地検討会が開催され、部会員8名が参加しました。当部会は、基肥に鶏ふんを使用し、特別栽培米認証を取得するなど、環境に配慮した生産に取り組んでいます。また、良食味にこだわった、高品質安定生産のために、生育期間中に部会員同士で圃場巡回をしています。
今回の現地検討会では、草丈、茎数、SPAD、幼穂長を調査しました。全体的に茎数が少ない傾向ですが、幼穂長は10ミリメートル程度で、順調に生育していました。平均気温が平年並みで推移した場合、出穂は7月29~30日頃になると予測されました。
普及センターからは、今後の圃場管理について、出穂2週間前までに畦畔の除草を終え、カメムシを水田に呼び込まないようにすることや、品質維持のために夕方以降に入水する間断かん水などで地温を下げることが重要と説明しました。
普及センターでは、今後も技術情報を随時提供し、JA水戸環境にやさしい米づくり部会の良食味米生産を支援していきます。
8月29日に、JA水戸常陸大黒研究会員のほ場巡回と研修会を開催しました。午前中は、城里町ほ場を4か所巡回し、播種、育苗、定植、その後の生育状況を研究会員間で確認し合い、問題点等についての意見交換を行い、山間地帯特産指導所研究員から問題解決へのアドバイスを受けました。午後は、大子町にある山間地帯特産指導所に研修会場を移し、ほ場での生育状況を視察し、大子町と城里町との生育の違いを確認しました。また、ほ場視察後室内で、常陸大黒を使った菓子製品試食と消費拡大の振興、常陸大黒の生産のポイントについての説明を受けました。
今後、12月に目揃い会を行い、本格的な出荷開始は1月中旬の予定です。「今後も常陸大黒を生産していきましょう!」という会長のあいさつで研修会が締めくくられました。
9月1日に、JA水戸古内茶生産組合の本年産茶葉の分析結果説明会を、山間地帯特産指導所の協力のもと開催し、部会員8名が参加しました。山間特産指導所の研究員から個別説明を受け、販売価格帯に適合した製品品質になっているかを生産者ごとに確認しました。また、山間特産指導所長から、茶の大産地、富士の国茶の都ミュージアム(静岡県)、NPO法人日本茶インストラクター協会会員になるための日本茶検定等の紹介があり、10種類の茶葉を確認し、実際に茶葉5種類の外観鑑定の順位付けを参加者全員で実施しました。古内茶の品質がより統一され、品質向上が図られるよう貴重な意見交換ができました。さらに、今後の古内茶販売出店計画を確認し、今年は、新たに水戸黄門マラソン前夜祭への出店が決まりました。
普及センターからは、今後のほ場管理、古内茶紹介チラシの活用について説明しました。今後も技術情報を随時提供し、JA水戸古内茶生産組合を支援していきます。
古内茶紹介チラシについてはこちら⇒茨城三大銘茶といわれる古内茶(PDF:284KB)
11月16日に栗栽培開始講座の第2回を開催し、21名が参加しました。本講座は、今年で3年目となり、笠間地域の新規栗栽培希望者を中心に全4回の開催を予定しています。
第2回講座では、販売のポイントとして、生栗販売の選別の難しさやコールドチェーンの必要性、品種ごとの特性を説明しました。その後、受講者各自が栽培する品種、出荷形態、販売方法について考え、販売シミュレーションを行いました。各々が栽培面積・収量・経費・販売単価などを計算することで、自身の栗経営を考える機会となりました。
受講者からは販売方法それぞれのメリット・デメリットや品種の特性について知ることができてよかったという声が聞かれた他、受講者同士の情報交換も活発に行われ、有意義な講座となりました。
今後は、栗の栽培、せん定等の講習を予定しています。興味のある方は、笠間地域農業改良普及センターまでご連絡ください。
11月3日に秋の叙勲において旭日単光章を受章された永田良夫さん(笠間市)と、11月15日に大日本農会の農事功績表彰において緑白綬有功章を受章された小澤一男さん(笠間市)が、11月20日に県央農林事務所を訪問されました。
永田さんは、「有限会社ナガタフーズ」を設立し、ダイコン等露地野菜の大規模経営を確立するとともに、「ダイコンつま」、「大根百笑(ドレッシング)」、「すいーとぽてと」製造など6次産業化の取組が評価され、受章に繋がりました。
小澤さんは、「株式会社小澤栗園」を設立し、栗の大規模経営を確立するとともに、「焼き栗」の販売に取り組み、栗経営での6次産業化のモデルとなったことが評価され、受章に繋がりました。
笠間普及センター管内で、6次産業化を代表する二つの経営体が、偶然にも同時期に名誉ある章を受章することになりました。
普及センターでは、これを契機ととらえ、地域での6次産業化のさらなる広がりを支援し、儲かる農業の確立に取り組んでまいります。
永田良夫さん(左から2番目)、小澤一男さん(中央)
11月26日にベルサール神保町アネックス(東京都)で開催された令和5年度「東京米スターセレクションKIWAMI米商談会」において、同コンテストの授賞式が行われ、城里町ゆうだい21研究会の山口氏が最高金賞を受賞されました。
普及センターでは、定期的な生育診断等を行い、良食味米生産に向けて伴走支援してきました。
また、商談会では、生産者5名がブースに訪れた都内米穀小売業者に対して「ゆうだい21」のPRを熱心に行っていました。当日は10社を超える業者と商談を重ねていました。
普及センターでは、今後も地域の良食味の安定生産と販路拡大を支援し、儲かる農業の確立に取り組んでいきます。
左側が最高金賞の山口氏
商談会に参加された生産者の皆さま