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更新日:2023年5月12日
本病は,糸状菌(かび)の一種によって引き起こされる土壌伝染性病害で,野菜,果樹等,多くの作物に発生する。本病に感染すると,イモの表面に紫褐色の菌糸束が網目のようにからみつき(写真1),症状がすすむと,菌糸束が密になってフェルト状になる(写真2)。病勢が進展するとイモの内部まで軟化,腐敗することもある。また,地際部の茎や根にも紫褐色の菌糸束がまとわりつき,地上部が発育不良となり黄化する。被害残渣上の菌糸,土壌中の菌糸塊,子実体が伝染源となる。本菌の生育はpH6.0付近,22~27℃が最適である。また,未分解有機物を栄養源とするので,pHが低い開墾地,桑園や果樹園の跡地など未分解有機物が多い圃場で発生しやすい。
1.発生圃場では,イネ科作物と輪作する。
2.開墾地や未分解有機物が多い圃場では,石灰資材の施用などにより,土壌中の有機物の分解を早める。
3.罹病したイモは圃場外に持ち出し,処分する。
4.土壌消毒を行う。
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写真1 イモ表面にからみつく菌糸束
写真2 フェルト状の菌糸束
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