ハクサイ-軟腐病（Pectobacterium carotovorum)

発生及び被害の状況と発生条件

本病は細菌性の病害で,ハクサイ,レタス,ダイコン,ジャガイモ等多くの作物で発生する。主に害虫の食害痕や管理作業でできる傷口から,風雨等による土や降雨による土粒の水の跳ね上がり等で感染する。発病すると,地面に接する葉柄が水浸状に褐変し,外側の葉は水分を失って萎れ,症状が進むと発病部分が軟化腐敗する。軟化した発病株は,持ち上げると簡単に引き抜けるようになり,独特の悪臭を放つ。発病適温は22～30℃で,降雨が続くと発病が多くなる。

防除のポイント

1.イネ科やマメ科の作物との3～4年の輪作を行う。
2.地下水位が高い畑や排水不良地では,これらを改善する。
3.気温の高い時期での播種は発病しやすくなるので,できるだけ遅くまく。
4.害虫（キスジノミハムシ,コオロギ等）の食害痕から病原菌が侵入しないよう,これらの害虫を防除する。
5.発病のひどい株は畑の外に持ち出して適切に処分する。

ハクサイの耕種的防除法

• 耕種的防除法

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 発病株（株元の軟化症状）

 多発生圃場