ここから本文です。

更新日:2023年5月29日

大豆-褐斑粒(ウイルス病・アブラムシ類)

発生及び被害の状況と発生条件

褐斑粒とは,子実種皮にへその部分を中心に放射状の褐色の斑紋があらわれたものである。この斑紋はダイズモザイクウイルスやダイズ萎縮ウイルスなどのウイルスに感染することによって生じ,品質や等級低下の一因となる。褐斑粒の原因となるウイルスのほとんどは種子伝染し,さらに発病した大豆を吸汁したアブラムシ類によって媒介され,発生が拡大する。
本県の大豆栽培で発生するアブラムシは主にダイズアブラムシとジャガイモヒゲナガアブラムシである。ダイズアブラムシの成虫は体長1.4~1.6ミリメートルで,未展開葉に寄生する。ジャガイモヒゲナガアブラムシの成虫は体長約3ミリメートルで,葉裏に寄生し加害痕が黄変する。高温で乾燥条件が続くとアブラムシ類の発生量が多くなるため,ウイルス病が拡大し,褐斑粒が発生しやすい。

防除のポイント

  1. ウイルス病は種子伝染するため,種子更新を行い,健全種子を使用する。
  2. 生育初期にウイルス病に感染すると被害が大きくなることから,媒介するアブラムシ類を早期に防除する。薬剤は乳剤等の散布剤の他に,種子処理剤や播種時の処理剤がある。

大豆の耕種的防除法

※画像の無断使用および転用を禁じます。

(写真1)褐斑粒

褐斑粒

(写真2)未展開葉に寄生したダイズアブラムシ

未展開葉に寄生したダイスアブラムシ

(写真3)葉裏に寄生したジャガイモヒゲナガアブラムシ

葉裏に寄生したジャガイモヒゲナガアブラムシ

 

このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター病害虫防除部発生予察課

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

電話番号:0299-45-8200

FAX番号:0299-45-8255

病害虫の発生状況や、適切な防除方法は地域により異なる可能性があります。病害虫の防除や農薬についてのご相談は、お住まいの都道府県にある病害虫防除所等の指導機関にお問い合わせください。

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

質問:このページは見つけやすかったですか?