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更新日:2023年5月30日
播種後40日頃になると坪状に葉が黄化し,草丈,分枝数及び着莢数が減少する。黄化した株の根を観察すると,乳白色~茶褐色のアワ粒状のシストが着生しているのが見られる(シストとは,雌成虫が卵を内蔵したまま体表に硬い膜を作り死亡した状態のことをいう)。シストは,低温や乾燥に対して非常に耐久性が強く,内部の卵は土壌中で数年間生存することができる。
越冬は,シスト内で行われ,ダイズが栽培されると,その根から分泌される孵化促進物質の働きにより,シスト内で孵化した2期幼虫が土壌中に遊出し,ダイズの根に寄生する。根に侵入した幼虫は,養分を吸収しながら成長する。
1.輪作や抵抗性品種の利用が対策の基本となる。
2.対抗植物であるクロタラリアは,ダイズシストセンチュウの密度低減に有効である。
3.ダイズシストセンチュウは,一度発生すると根絶は困難なため,発生圃場の作業は最後に行い,使用した農機具はよく洗浄して付着土壌を落とし,未発生圃場への侵入防止を心掛ける。
ダイズシストセンチュウ発生圃場
シスト
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