大豆-紫斑病（Cercospora kikuchii）

発生及び被害の状況と発生条件

　茎葉,莢,子実などに感染・発病する。特に子実に感染すると,紫色の特徴的な病斑がへそを中心に生じる。病原菌は糸状菌の一種で,罹病種子や被害茎葉で越冬する。子実への感染は,茎葉及び莢に感染した後に起こる。
　開花期や成熟期に雨が多いと発生が多くなる。特に,収穫期前の降雨が発病を助長する。

防除のポイント

1.防除適期は開花期の20日後頃である。
2.連続した降雨が続く場合は,開花30日後に追加防除を行う。
3.県内では,チオファネートメチル剤に対する耐性菌が出現しているため,それ以外の薬剤を使用し,2回目の防除を行う際は系統の異なる薬剤を散布する。
4.農薬の散布にあたっては農薬のラベルを確認してから使用する。
5.収穫が遅れると発生が多くなるので注意する。

大豆の耕種的防除法

• 耕種的防除法

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  出芽時の発病

  子実での発病（紫斑粒）