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更新日:2023年5月9日
葉での被害は,はじめ淡黄色の斑点が現れ,やがて裏面に白色の毛足の長いかびが密生する。発病がひどくなると落葉してしまう。幼果で発病すると,白い菌糸が密生する。うどんこ病と似ているが,本病はかびの毛足が長いのが特徴である。
本病はかびによる病害である。病原菌の越冬は被害葉内で行われ,越冬した病原菌は5~6月頃に風により飛散し,わずかの雨露で発芽する。発芽した胞子は葉裏の気孔から侵入し,感染する。感染後は4~7日程度の潜伏期間を経て,発病する。
一度発生すると二次伝染を繰り返すため,短期間のうちに周辺に広がり,激しい被害をうける。盛夏となる8月には進展はおさまるが,9月以降気温が低下すると再び増加する。
1.一度発生し始まると薬剤による防除が難しいので,予防を中心に防除を実施する。
2.被害部位は二次伝染源となるため,早期に取り除く。
3.発病を認めた場合には,被害部位をできるだけ取り除いた後,薬剤散布を行う。
4.翌年への病原菌の持ち越しを防ぐため,収穫後の防除を実施する。
5.落葉は第一次伝染源となるので,適正に処分する。
6.ストロビルリン系剤に対して,平成23年に県内で耐性菌の出現を確認しているので,これらの薬剤は使用しない。
被害葉表面
被害葉裏面
幼果で発生したべと病
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