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更新日:2023年5月10日
主に葉に発生する。葉では,はじめ外葉に淡黄色の不規則な形をした病斑ができ,その裏面に灰白色のカビが生える。病斑は葉脈に仕切られた多角形となることもある。病斑はやがて淡褐色となり,ひどいときは外葉から枯死する。
葉柄部に発生する場合は,はじめ糸状の黒点症状が現れ,その後,墨が入ったような症状になる。病勢が進むと,墨状の部分が陥没する。この症状は,外葉のみならず結球葉でも発生がみられ,内部まで進展することもある。葉柄部に発生するべと病は,通称「茎べと」とも言われる。
晩秋や春期に,気温が比較的低く推移し,多湿状態が続くような日が多いと多発生する。
べと病菌は,菌糸または卵胞子の形で発病株の根部または病葉について越冬し,温度と湿度が適当な条件になると分生子を形成する。分生子は,風雨等により葉に運ばれ,発芽して細胞の境目や気孔から侵入し,感染する。発病すると葉裏に再び分生子を形成し,これらが飛散して第二次感染する。べと病菌の発育最適温度は7~13℃で,最高は25℃,最低は3~4℃である。
1.発病初期からの薬剤防除を徹底する。薬剤散布は,薬液が葉裏や株元にもかかるよう丁寧に行う。
2.圃場の排水対策を実施し,通風を良好にする。
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外葉の病徴
葉裏の病徴
葉裏の進展した病徴(外葉)
葉柄部の病徴(通称「茎べと」)
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