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更新日:2018年3月22日
期間・区分
昭和27年度~,県単
背景・目的
優良種雄牛を適正に飼養管理し、高品質な凍結精液の生産と譲渡を行う。
方法
種雄牛及び候補種雄牛を繋養し、精液を採取して凍結した。このうち、検査に合格したものを保存し、希望に応じ県内に譲渡した。
成果・評価
候補種雄牛を含め34,715本を生産し,10,607本を譲渡した。譲渡した精液は,北国関7が6,972本,茂光洋が3,415本,福茂光が80本,北平5が140本であった。
期間・区分
平成11年度~,県単
背景・目的
肉用牛の改良を図るため、遺伝的能力評価の高い繁殖雌牛へ基幹種雄牛を指定交配し,生産された雄子牛について能力を調査し選定する。
方法
(公社)全国和牛登録協会で定める産肉能力検定直接法に基づいた。
成果・評価
期間・区分
平成4年度~,県単
背景・目的
直接検定により選抜された候補種雄牛の現場後代検定を実施し、優秀な種雄牛を選抜する。
方法
(公社)全国和牛登録協会で定める産肉能力検定(現場後代検定法)に基づいた。
供試牛頭数
概ね18頭/1種雄牛
成果・評価
候補種雄牛「福平9」「茂光洋」の産子について検定を終了した。枝肉重量及び脂肪交雑(BMS)の推定育種価は「福平9」が+60.238kg,+1.107,「茂光洋」が+51.935kg,+2.926であった。茨城県肉用牛育種改良推進協議会において能力評価基準値を満たした「茂光洋」を選抜した。
期間・区分
平成28~32年度,国補
背景・目的
エイジングは食肉をよりおいしくする保管技術であり,エイジング中の牛肉ではタンパク質の分解による遊離アミノ酸の生成,核酸の分解によるイノシン酸の生成,脂肪の酸化など様々な科学的変化が起こり,牛肉のおいしさに影響を与えることが知られている。また,和牛肉には輸入牛肉にない和牛特有の香りである「和牛香」の存在が知られている。これまでの牛肉の香気成分に関する研究によると,和牛香はラクトン類およびアルコール類,アルデヒド類が寄与しているとされている。しかし,これらの遊離アミノ酸や脂肪酸,香気成分などは牛肉の種類や熟成条件,加熱条件により異なった生成パターンを示すものと考えられる。そこで,本研究では牛肉のウエットエイジングによる科学的変化の検討と実際に食す条件に近い加熱による科学的変化を,おいしさを構成する呈味や香り,テクスチャーを網羅的に検討する。
方法
1.供試牛肉
黒毛和種(A4)およびホルスタイン種の胸最長筋(5×5×0.4cm)
2.試験内容
1.理化学分析
生および170℃加熱の黒毛和種およびホルスタイン種牛肉について,一般成分(水分,粗タンパク質,粗脂肪)および脂肪酸,遊離アミノ酸,核酸関連物質,還元糖の分析を行った。
2.香気成分分析
成果・評価
1)理化学分析
黒毛和種およびホルスタイン種牛肉の加熱による成分の科学的変化を確認した。黒毛和種牛肉は呈味成分である甘味系遊離アミノ酸が増加した。また,ホルスタイン種牛肉はうまみ成分であるイノシン酸が減少した。
2)香気成分分析
和牛香の構成成分とされるラクトン類1種を検出した。
期間・区分
平成28~31年度,県単
背景・目的
県内の放牧地では寒地型牧草が多く利用されており,夏枯れよって夏期から秋の生産量が減少し,草量不足が生じている。今後,気候温暖化がさらに進むと夏枯れがさらに著しくなるものと思われるが,夏季の収量が高い暖地型牧草を寒地型牧草と組み合わせることにより,放牧地の生産量の平準化が図られ,1年を通して計画的な放牧が可能になると期待される。
暖地型牧草であるソルガム類は生産量が多く,また再生草が伸長するので夏から秋にかけて集約的な放牧利用が可能と考えられるが,近県における放牧利用の事例はない。また,シバ型の暖地型牧草であるバヒアグラスは,定着すると安定的な植生を維持できるので粗放的放牧に適しており,種子代も安価であるが,初期生育が悪いので草地造成や越冬性に難がある。
そこで,夏季の集約的放牧としてソルガム類の畑地及び転作田の乾田等における利用と,粗放的放牧法としてバヒアグラスによる放牧地等での利用を検討する。
方法
成果・評価
期間・区分
平成28~32年度,国補
背景・目的
エイジングは食肉をよりおいしくする保管技術であり,エイジング中の牛肉ではタンパク質の分解による遊離アミノ酸の生成,核酸の分解によるイノシン酸の生成,脂肪の酸化など様々な科学的変化が起こり,牛肉のおいしさに影響を与えることが知られている。また,和牛肉には輸入牛肉にない和牛特有の香りである「和牛香」の存在が知られている。これまでの牛肉の香気成分に関する研究によると,和牛香はラクトン類およびアルコール類,アルデヒド類が寄与しているとされている。しかし,これらの遊離アミノ酸や脂肪酸,香気成分などは牛肉の種類や熟成条件,加熱条件により異なった生成パターンを示すものと考えられる。そこで,本研究では牛肉のウエットエイジングによる科学的変化の検討と実際に食す条件に近い加熱による科学的変化を,おいしさを構成する呈味や香り,テクスチャーを網羅的に検討する。
方法
1.供試牛肉 黒毛和種(A4)およびホルスタイン種の胸最長筋(5×5×0.4cm)
2.試験内容
1)理化学分析
生および170℃加熱の黒毛和種およびホルスタイン種牛肉について,一般成分(水分,粗タンパク質,粗脂肪)および脂肪酸,遊離アミノ酸,核酸関連物質,還元糖の分析を行った。
2)香気成分分析
成果・評価
1)理化学分析
黒毛和種およびホルスタイン種牛肉の加熱による成分の科学的変化を確認した。黒毛和種牛肉は呈味成分である甘味系遊離アミノ酸が増加した。また,ホルスタイン種牛肉はうまみ成分であるイノシン酸が減少した。
2)香気成分分析
和牛香の構成成分とされるラクトン類1種を検出した。
期間・区分
平成27~30年、県単
背景・目的
飼料高騰化対策ならびに自給率向上対策として輸入原料に依存しない国産飼料を確保することが求められており,水田農業の分野では,通常の稲作栽培体系で生産が可能な飼料用米の活用が注目されている。黒毛和種における飼料用米の利用では,新たに飼料用籾米(ソフトグレインサイレージ等)の農家段階での利用が期待されているが,特に育成牛における給与技術は確立していない。
また,食料製造副産物等で食用に供されなかった生豆腐粕等が廃棄されており,地域未利用資源の有効活用面からも,飼料米と組み合わせて利活用することが求められている。
そこで,飼料用籾米と生豆腐粕をサイレージ化したもの(籾米・豆腐粕サイレージ)について肉用育成牛への給与方法を確立するため,配合飼料の30%をサイレージで代替して給与試験を行った。
方法
成果・評価
平均DGは対照区1.01kg/日,試験区1.02kg/日であり,両区の発育に差はなかった。また,飼料効率は対照区0.17,試験区0.15であり,両区に差はなかった。
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