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更新日:2024年6月12日
本県の地域公共交通を取り巻く現状については、自動車社会の進展、少子高齢化の進行等の影響により、鉄道、バス、タクシーといった公共交通の利用者は年々減少しており、このままの状況で推移すると、公共交通は地域住民の足としての機能を果たすどころか、その存続さえ危うい状況になることが予想されます。
しかしながら、今後の高齢化社会の進行、活力あるまちづくり、環境保全などに適切に対応していくためには、公共交通は極めて有効な手段であり、その維持確保を図る必要性は、これまで以上に高まっています。
こうしたことから、県では、公共交通の維持確保に向けて、県民・地域、交通事業者、行政がより良い公共交通のあり方について議論のうえ、共通認識と共通理解に基づき、それぞれが自らの役割に応じた取組を行うことを基本的な考え方とし、これらの協議・取組を行うため、関係者が一堂に会する「茨城県公共交通活性化会議」を平成19年10月に設立し、事業を実施しております。
県民の基本的な生活を支え、社会参加の機会を確保する公共交通を維持することは、自らの暮らしに密接に関わるものであることを県民一人ひとりが理解することが大切です。
交通事業者や市町村等と連携した鉄道やバスなどの利用促進活動を通年で実施するほか、公共交通の利用促進活動や利便性向上・活性化に地域ぐるみで取り組む団体等を支援します。
地域における公共交通の利用促進を図るための効果的な取組に対して助成する「地域公共交通利用促進等助成事業」を実施しております。
申請をいただいた取組の中から効果的と認められるものを選定し、費用の一部を助成させていただくものです。
■対象事業
茨城県公共交通活性化会議では、平成19年度から県内高校の新入生等を対象に公共交通を利用した通学方法について考えてもらうリーフレットを配布しています。
新たな「習慣」をつける絶好の機会である入学の時期や、進学先を検討する受験年の夏休みに、公共交通を利用した通学方法について考えてもらうリーフレットの配布を通じて、県内の生徒・保護者の通学時における公共交通利用に対する意識醸成を図ることが目的です。
「公共交通が環境に優しい移動手段であること」や、「公共交通を利用することが社会性を身につける貴重な経験であること」などの公共交通のメリットや「利用者が減少している公共交通の維持には多くの人が利用することが必要であること」をわかりやすく紹介したうえで、「公共交通を利用した通学」を呼びかける内容としています。
県内の中学校等に通う中学3年生又は中学3年生相当を対象にしています。
2024夏・中学3年生向け利用促進リーフレット(PDF:945KB)
地域公共交通の安心・安全、さらには親しみやすさや、楽しさを県民の方々に広く発信すべくイベントを開催します。
地域の実情に応じた公共交通の確保策等について、関係者で協議・検討をするほか、制度改正や先進事例等に係る研修会を開催します。
利用者の減少に伴うバス路線の減便・廃止など地域公共交通の利用環境が悪化する中で、県内各市町村では、コミュニティバスやデマンド交通、あるいは路線バスの運行に対する赤字補助などを行い、地域の移動手段の確保に取り組んでいます。
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