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更新日:2024年9月30日
病原体(ウイルスや原虫など)を持つ蚊にヒトが刺されてしまうと、感染症にかかってしまうことがあります。
蚊が媒介する感染症は複数ありますが、その1つに現在、世界で大流行中のデング熱があります。
写真1)デング熱を媒介する蚊の一例(ヒトスジシマカ) | |
出典:国立感染症研究所ホームページ(外部サイトへリンク) |
デング熱(外部サイトへリンク)とは、デングウイルスというウイルスを持った蚊に刺されることで起こる感染症です。潜伏期間(※)は2~14日間で、主な症状は、発熱、頭痛、全身の筋肉痛、発疹の出現です。まれに重症化することもあります。
また、デングウイルスに対する特定の薬は無く、対症療法となります。
※潜伏期間:病原体に感染してから症状が出るまでの期間
現在、世界的にデング熱患者の大幅な増加が報告されています。海外旅行に行く際には、FORTHウェブサイト(外部サイトへリンク)などで旅行先の流行状況を確認しましょう。
青色が濃いところほどデング熱の発生事例が多い地域(白色はデータが無い地域)です。(図1) | |
図1)2024年1月から4月までにWHOに報告されたデング熱症例の地理的分布 |
(引用:WHOホームページ(外部サイトへリンク))
日本の輸入デング熱症例は2024年2月頃からは推定感染地域がインドネシアの報告が増えています。(図2) | |
図2)輸入デング熱の診断月及び推定感染地域(多い順上位4か国)別の流行曲線(2023年5月~2024年4月) |
引用:国立感染症研究所 日本の輸入デング熱症例の動向について(外部サイトへリンク)
現在国内で報告されているデング熱は、海外で蚊に刺されることで感染した輸入症例のみですが、2014年8月に海外渡航歴がなく都内の公園等で蚊に刺された方からデング熱の感染が確認された事例(外部サイトへリンク)も発生しており、国内で感染患者が発生する可能性も否定できません。
刺してきた蚊がウイルスを持っていなければ感染しませんが、決して運任せにしてはいけません。
残念ながら、デング熱に対する国内で利用可能なワクチンはありません。そのため、蚊に刺されることを防ぐことが一番の予防策となります。
【流行地へ行く際に重要なこと】
特に流行地への海外旅行の際には蚊に刺されないように注意しましょう。
厚生労働省検疫所「海外で健康に過ごすために(FORTH)」ホームページ:
厚生労働省ホームページ:
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