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更新日:2024年11月18日
薬剤耐性菌とは、薬に対する抵抗力を持った細菌のことです。そのため、薬剤耐性菌が原因の感染症になると、治療に必要な抗菌薬(抗生物質)が効かなくなる、または効きにくくなることがあります。この薬剤耐性菌は世界的に増えており、国際社会の大きな課題となっています。日本では2016年に薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)対策アクションプランを策定し、拡大防止に取り組んでいます。
抗菌薬(抗生物質)が効いていた細菌が、薬剤耐性菌となってしまう原因は様々ありますが、そのひとつに抗菌薬の誤った飲み方があります。医師から処方された抗菌薬を症状がなくなったから等の理由で飲むのを途中で止めてしまうと、抗菌薬が効きにくい細菌だけ体の中に残って増えてしまうからです。また、体の中に残った細菌が薬にやっつけられないよう変化して耐性菌となることもあります。自己判断で飲む回数や量を変えること、他の人に処方された薬をもらって飲むことも耐性菌を増やすことになるため止めましょう。
抗菌薬は医師の指示通りに正しく飲み切ることが重要です。
※ただし、薬には痛み止めのように症状がないときは飲まなくて良い薬もあります。薬を飲むときは、医師や薬剤師の指示を守りましょう。
薬剤耐性対策啓発動画「薬剤耐性菌って知っていますか?」より抜粋
出典:「薬剤耐性あるある川柳」国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター
病気を起こす細菌に感染しなければ抗菌薬を飲む必要がないので、日頃のうがい・手洗い等の感染対策を行うことも重要です。
薬剤耐性対策啓発動画「薬剤耐性菌って知っていますか?」より抜粋
出典:「薬剤耐性あるある川柳」国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター
他の人に感染させないよう咳エチケット(咳やくしゃみをするときは、しぶきが飛ばないようティッシュやハンカチ、服の袖で口・鼻を覆う。しぶきが手についたら手を洗う)を心がけることも大切です。
出典:厚生労働省HP
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