ホーム > 茨城で暮らす > 生活 > 国際交流 > JICA海外協力隊について > 【隊員からの活動報告】24年度1次隊ウズベキスタン
ここから本文です。
更新日:2017年4月6日
2013年7月17日
JICA青年海外協力隊として、平成24年6月にウズベキスタンへ派遣された竹﨑顕治隊員から現地での活動レポートを送っていただきました。
JICA青年海外協力隊等で活躍されている隊員の皆様には、茨城県国際親善大使として委嘱させていただき、茨城県と世界の架け橋として活動いただいております。
この国の平均寿命は約70歳…
私は現在、水戸済生会総合病院を2年間休職し理学療法士として、日本から時差4時間、20数年前は地図上になかった国、かつてソビエト連邦の一地域だったウズベキスタンの首都タシケントにいます。
人種の多様性、町並みはシルクロードとソ連時代の名残が混在。日本人にはあまり馴染みのない国名で、間違ったイメージを持たれることがありますが、都市部の社会基盤はある程度整っており、質を除けばあまり不便さを感じることはなく生活できます。1人1台携帯電話を持っています。政府の批判など表立って言えない国ですが治安も日本に準ずるほどよく、バスや地下鉄では年配者のみならず中年にも席を譲るやさしい国民性も伺えます。
世界遺産サマルカンドの文化交差路 |
私の配属先は国立障がい者リハビリテーションセンター。活動を始めて約1年経ちます。当国のリハビリ病院は一般患者だけではなく身体障害者の施設も兼ねており、リハビリに対する概念や慣習が違います。リハビリ時期がかなり遅く短期間、画一的な運動に近く、個別に機能回復や生活適応訓練はこれからの分野。この先何十年かかるか分かりませんが変化に取り組んでいます。
病院スタッフ |
日本では身の回りの事が自立していない入院患者は看護師が手伝いますが、この国では患者の身内が食事、トイレ、着替えなどすべてケアをします。また、日本では当たり前の消耗品が病院にはなくせっけんやトイレットペーバーなどは患者が自分用に持参しています。
そのような医療環境で家族の絆や受動的でない生きるたくましさを見て、逆に改めて学ぶこともあります。情報や物質的な不足はありますが、現代日本では忘れた何か、古き時代の精神的な豊かさがまだここにはあると感じます。
国立障害者リハビリテーションセンターの病室
青年海外協力隊平成24年度1次隊ウズベキスタン
理学療法士竹﨑顕治
土木隊員中山大輔
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください