ホーム > 茨城で暮らす > 生活 > 国際交流 > JICA海外協力隊について > 【隊員からの活動報告】20年度3次隊ボリビア
ここから本文です。
更新日:2017年4月6日
任地、ボリビアで活躍中の青年海外協力隊20年度第3次隊員、中山大輔さんから、現地の活動報告が届きました。
この度、平成20年度3次隊土木隊員として南米のボリビア国に派遣されました。
現在派遣されて早3ヶ月が過ぎようとしていますが、こちらは標高が4,000メートル以上もあり、現在は夏ですが、気温が10度前後ほど、日差しは強いですが、肌寒さを毎日感じております。
私は首都から500キロメートル離れたポトシ県で、県庁に所属し主に村落地域の給水活動井戸掘削、給水施設設置、衛生教育等の活動を行っています。現在、ポトシ県だけでも井戸を必要としているところは5,000箇所以上もありますが、予算不足や技術者不足等により井戸掘削又は給水施設の設置が遅れているのが現状です。
そのため、多くの住民は安全な水を手にすることができず、現在、雨水や川水を生活用水として利用しているのです。そのためボリビア村落部では水因性疾患の蔓延や高い乳児死亡率の一因にもなっています。
そこで、現在井戸掘削が遅れている地域を対象に暖速ろ過装置の設置活動を行っています。暖速ろ過装置はまったく薬を使わずに、自然の浄化力を利用して浄化する方法で、ただ砂利層、砂層でゆっくりこすだけですが、その洗浄力は大きいものです。また、最大の利点は低コストで現地にある材料を使って作ることができることです。
けれども、まだまだ問題はたくさん。例えば、設置が完了してまもなく経過を確認しに行くと、維持管理が行われていなく、ろ過装置が止まっていたり、蛇口を閉めてしまっていたり。
これから、維持管理も必要であると思うし、そのためにも維持管理体制作りも今後の課題です。私に出来ることはわずかなことですが、同僚と協働し、試行錯誤を繰り返しながら、少しでも多くの人に安全かつ持続的な飲料水を供給することが出来るように、これからも活動を取り組んで行きたいと思います。
また、この機会に茨城県民の皆様方に少しでも国際協力、異文化を認識するきっかけ作りが出来ればと思っております。
平成21年5月5日
青年海外協力隊20年度3次隊ボリビア
土木隊員
中山大輔
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください