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更新日:2023年10月20日
この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。
(作成:報道・広聴課)
令和5年10月20日(金曜日)
10時00分~10時20分 会見室
東京(幹事社):おはようございます。幹事社の東京新聞のです。それでは会見で冒頭、幹事社から質問させていただきます。
小野寺副知事が今月末をもって退任されます。まず、このことをどのように受け止めているのかお願いします。
知事:小野寺副知事は副知事に御就任されたのは、私が最初に当選してからすぐということで、もうほぼ6年間仕事を共にしていただいてまいりました。その間、大変大きな仕事をたくさん受け持っていただいて、茨城県政の前進に多大なる貢献をいただいたということでございます。今回御本人からの申し出で勇退をされるということでございますが、大変これまでの御苦労と功績に対して感謝を申し上げたいという気持ちでございます。
東京(幹事社):今後の後任人事の進め方についてはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。
知事:後任人事の進め方、進め方と言われても困ってしまうんですけれども、後任、これから慎重に考えていきたいというふうに思っています。
東京(幹事社):いつ頃議会に提案するというようなイメージはございますか。
知事:選任の進み具合にもよりますけれども、早ければ次の定例議会ということになるかと思いますし、そこら辺はまだ未定です。
東京(幹事社):分かりました。
東京(幹事社):次の質問に移らせていただきます。
本県選出の衆議院議員の額賀福志郎元財務大臣が、本日、議長就任が決まる流れとなっております。このことについてコメントをお願いします。
知事:本県の代議士としては現行憲法で初の議長就任ということで、茨城県にとっても大変喜ばしいことではないかなというふうに思っております。
額賀先生は、既に防衛庁長官や財務大臣、様々な要職を担ってこられた方でございますし、また直近では茨城空港の発着枠の拡大などにおいても非常に御支援をいただいて、話を政府との関係で前に進めていただいたということで大変感謝を申し上げております。
今後、ぜひさらに茨城県に対しての御支援をいただけるようにお願いしたいというふうに思っています。
東京(幹事社):次の質問に移らせていただきます。
新型コロナウイルス対策に充てる国の地方創生臨時交付金で、自治体が2020年度から2021年度に実施した物品配布事業について、会計検査院は内閣府に問題点を指摘いたしました。本県についてはどのようになっているのか御説明お願いします。
知事:本県は茨城県の基準として、医療機関などの聞き取りに基づいて、必要量の3か月分を備蓄するという運用をこれまで取ってまいりました。2類から5類への移行後はそれを1か月に短縮していますけれども、これまで適正に備蓄した医療資材はきちんと使われておりまして、茨城県において無駄になったものは一切ありません。ですので、適正に行われたというふうに思っています。
東京(幹事社):幹事としては最後の質問にします。
先日、都道府県魅力度ランキングが発表になりました。県は2021年以来最下位となってしまいましたが、どのように受け止めているかをお願いします。
知事:魅力度ランキング自体についてのコメントはする必要はないのかなと。ランキングというよりは、今や日本テレビを中心としたエンターテインメントになってきていると思いますので、魅力度ランキングがどうなろうと、我々としては、しっかり自分たちでデータに基づいて幸福度指標という形で、全国の中の茨城県の位置なども含めて確認してきておりますので、しっかりとよい県をつくっていく努力を続けていきたいというふうに思っています。
東京(幹事社):幹事が用意した質問は以上です。各社さん、御自由にお願いします。
NHK:NHKです。よろしくお願いします。先月の台風13号等による大雨の被害についてお伺いします。
県管理の九つの河川が県北3市で氾濫したということだというふうに伺っておりますが、今後、国の復旧事業の活用も含めた今後の復旧工事の見通しをお伺いできますでしょうか。
知事:これまでで応急復旧というのを進めてきたわけですけれども、その応急復旧が今、完了している状況です。本格復旧に向けての今、調査をしている段階で、11月に国の災害査定を受けた後に、来年の出水期に当たる5月末までにその本格復旧の工事を完了させるべく、今、全力で取り組んでいるところです。
NHK:ありがとうございます。以前の台風19号からの現在進行系の緊急治水対策プロジェクトも進行中かと思うんですけれども、今回被害を受けたところの河川多くは2級河川だったり、中小の河川が多いと思います。流域全体でリスクを下げるような流域治水の考えも浸透しているかと思うんですけれども、今後どういった考えで復旧工事というのを進めていきたいとお考えでいらっしゃいますでしょうか。
知事:これは河川の周辺の地域の事情に応じて対応をせざるを得ないのかなと。堤防のかさ上げ、あるいは河川の掘削、それから流域治水の考え方に基づいた、ある程度の出水を前提とした対応、そういうものも含めて、あらゆる可能性を探りながら対応方針、氾濫防止対策というのを計画を策定していく必要があるということで、今後それぞれの河川の状況に応じて、これを決めていくということになるかと思います。
NHK:ありがとうございます。
共同:共同通信です。同じく台風の関係で伺いたいんですけれども、被害に遭った茨城だと日立市が局地激甚災害に指定されるということになりましたけれども、これについて受け止めですとか、あとは茨城で指定される区画が制限されることになったことですとかの受け止めをお願いします。
知事:いわゆる局激という指定を今回、日立市が受けたわけですけれども、局激指定については、それぞれの基準が、それぞれの分野で(※)どれだけの被害があったとか、そういう基準で指定が決まるものですから、日立市はその基準に合致したので局激指定されておりますけれども、今回、北茨城と高萩が指定にはならなかったということになっております。
※事務局訂正:「例えばどれだけの世帯のうち」と発言しましたが、訂正しております。
局激指定されたということは、国の補助がかさ上げされるということではありますので、災害復旧対策ということ自体は粛々とそれにかかわらず行われますので、高萩、北茨城市についてもしっかりと局激指定を受けてなくても、災害復旧事業、農業とかそういうものについて、しっかりと進めていくことには変わりないということでございます。
共同:ありがとうございます。
茨城:茨城新聞です。今の関連でお伺いしたいんですけれども、3市はまだ激甚災害指定も引き続き求めていると思うんですが、それに関しての現在の状況など、もしお分かりになるようでしたら教えてください。
知事:激甚災害指定、いわゆる本激も含めて、当初要望させていただきましたが、政府とのこれまでの話合いでは、いろいろ様々な基準などあって、なかなか指定まで至るのは難しいというような反応をいただいております。
その一方で、いわゆる激甚災害の指定を受けなくてもできる様々な政策手段をフル動員して、何とか被災された方々の救済の支援に使えないかということをすごく積極的に考えていただいておりまして、自治体連携の支援金のほか、事業者のものづくり支援とか、様々な補助制度をフル活用して、被災された事業者に対してそれを当てはめることができるんじゃないかということで、個別にもう、例えば関東経済産業局だとか被災地を回っていただいておりまして、いろいろ様々相談を受けていただいておりますので、そういうものを活用しながら、実質的にはしっかりと被災された方々に支援が届くように、国も一生懸命努力していただいているということは我々としても実感しております。
茨城:ありがとうございます。
茨城:それと、先ほど出た小野寺副知事の件で確認させていただきたいんですが、現在、県は2人副知事制を導入されていると思うんですが、小野寺副知事の後任としても今後選考する、置かないという選択肢は考えていないということでよろしいでしょうか。
知事:基本2人体制は維持しようというふうに考えています。
茨城:ありがとうございます。
茨城:それともう1点、先日、知事はアメリカのほうへ訪問されたかと思うんですが、その結果についてちょっとお聞かせください。
知事:ニューヨーク、それからマイアミに出張しておりまして、茨城県産品のトップセールスを行ってまいりました。ニューヨークでは日系のスーパーや卸を営んでいる事業者との商談、それから、マイアミでは農水省から日本食の普及大使のようなタイトルをもらっている高級日本料理レストランのオーナーとの商談ということでございましたが、ニューヨークでの仕事の実感として、非常に今、実は茨城県の農産品の輸出のチャンスになってきているというふうに理解しております。日本食に対する理解、あるいは人気というか、それが非常にまず一つ、アメリカだけじゃないんでしょうけれども、海外で非常に上がっているということ、非常に人気が高くなってきているということに加えて、円安、それから例えば気候変動などによる農作物の不作、例えばカリフォルニア米など、価格の逆転現象が起きていまして、非常に輸出ドライブをかけやすいということで、向こうの事業者の方たちも非常に積極的に茨城県産品を扱いたいというような反応をいただいておりますので、これを機に、茨城フェアなどの開催を通じて米国市場をさらに一層茨城県産品の浸透を図っていきたいというふうに思っています。
また、マイアミの高級日本食レストランオーナーのところでは、非常に茨城県に対する関心を持っていただいて、かつ地元の食品関係、レストラン関係のマスコミなどを集めた試食会、茨城県の産品の試食会なども開いていただきまして、非常に好評をいただきました。その中では県産材を使った、常陸牛であるとかメロンであるとか様々なものを使いましたけれども、そういうのも大変好評で、今後、ぜひ茨城県の、ある意味広告塔のような存在を自分のレストランで目指したいみたいなこともオーナーのほうからもお言葉をいただいていますので、そういうことをきっかけに、マイアミなどでいきなり茨城県がブームになっているみたいな、そういうことが起きたら面白いなということで、ちょっと積極的に御協力できればなというふうに思っています。
あとそのほか、ニューヨークの高級レストラン、一流ホテルに入っている高級レストランなんかでも県産の日本酒であるとかメロンであるとかの取扱いを検討いただいているところに私たちも行って売り込みをさせていただきましたが、大変気に入っていただきまして、そこも、和食とスペインの食事とのコラボみたいなものをコンセプトにした高級レストランなんですけれども、非常に茨城県産の特にメロンや日本酒、気に入っていただいたようなので、今後取扱いをそこをきっかけにさらに増やしていただけるように努力していきたいなというふうに思っています。
茨城:ありがとうございます。
読売:読売新聞です。よろしくお願いします。話題替わりまして東海第二原発の関係で伺いたいんですが、先日、日本原電が津波対策のために行っている防潮堤の基礎工事について施工不良が確認されたと発表しました。その施工不良そのものは6月に発見していて10月発表になったということに対して批判も一部あるようなんですけれども、その点も含めて、知事の受け止めを教えていただけますでしょうか。
知事:今回の話は、私どもは9月12日に原電から口頭で、10月11日に文書で報告を受けております。原子力事業者が工事の途中の中の検査で自ら問題点を発見して、その是正を図っているという状況でございまして、これ原子力安全協定上は報告義務のない類の話でございますので、特に問題はないんじゃないかなというふうに考えております。
茨城放送:茨城放送です。お世話になります。
新型コロナウイルスの2021年末からのワクチン検査パッケージで、PCRあるいは抗原検査を受けた人の住所、氏名など連絡先を提出しなかった登録検査事業者に返還命令を出した件です。その事業者への対応と名前を公表するかどうか、お教えくださるとありがたいです。
知事:今回、交付要項に違反した事業者が存在しておりまして、その返還命令を受けるような事態になってしまったことは大変遺憾であるというふうに感じております。検査事業そのものへの信頼を損ねるものであるというふうな認識をしていますので、今後引き続きしっかりと調査を進め、支援金や交付金の要項の違反というものがしっかりと確認できた場合は、厳正に対処していきたいというふうに思っています。
茨城放送:調査の目途、大体どのぐらいでしょうか。
知事:特に把握してないんですけど、何かありますか。
事務局:現在行っております。速やかに進めていきたいと考えております。
茨城放送:ありがとうございます。
東京(幹事社):各社さんよろしいですか。
ないようですので、これで終了したいと思います。ありがとうございました。
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