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更新日:2023年1月31日
この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。
(作成:報道・広聴課)
令和5年1月31日(火曜日)
14時30分~14時54分 会見室
知事:お願いします。
茨城(幹事社):幹事社の茨城新聞です。よろしくお願いします。
本日は、知事からの発表事項がないということなので、まず、幹事社から幾つか質問させていただきます。よろしくお願いします。
まず、新型コロナについてなのですが、政府は、先日、新型コロナウイルスの感染症法の分類について、5月8日に現在の2類相当から季節性インフルエンザと同じ5類に引下げる方針ということで正式決定しました。
約3年、コロナ禍で大きな転換点になるのかなと思いますが、改めて知事の受止めをお聞かせください。
知事:やはり大きな転換点になるのかなと思っています。
政府の検討の中でも、茨城県も呼ばれて、アドバイザリーボードなんかでも意見を述べさせていただきましたが、弱毒化しているという部分と、社会生活で典型的な学校生活などを含めて、いつまで、どこまで制限していくのかということについては、やはり見直すべきタイミングであったのではないかなと。海外との差も含めて、そういうタイミングであったと思いますので、今回、政府がこのように決断していただいたことは、我々としても歓迎したいと思っています。
茨城(幹事社):5類移行に伴っては、医療費の自己負担分に対する公費支援の見直しとか、マスクに関してなどは、屋内外を含め、個人の判断に委ねるという方針としていますが、このあたりの内容についてはどうお考えでしょうか。
知事:詳細については、政府のほうで、順次、発表していくということでございますが、混乱が生じないように、ある程度時間を持って、前もって決めていただくことが大事なのかなと思います。
ある程度の部分、マスクの着用などについても、感染すると重症化率の高い高齢者施設とか、そういうところは別にして、ある程度自己判断でマスクを外せるようにしていくということも、これはまた国際スタンダードに合わせるという観点も含めて大事なことではないかなということで考えております。
公費負担については、今後の感染状況、あるいは変異株の状況などを見ながら、急にということではなく、段階を追って変えていくということになるかと思いますが、その際は、自治体に負担が押しつけられるようなことがないように、是非ご配慮いただきたいなと思っています。
茨城(幹事社):次の質問に入らせていただきます。
続いて、台湾の関係のお話ですが、来月5日からいよいよ知事もトップセールスで行かれる台湾でのいばらき大見本市や大商談会などが始まるかと思います。
その意気込みとその狙いというか、どのような効果を期待していらっしゃるかという意気込みをお聞かせください。
知事:茨城県は、長い間、福島第一原発の風評被害で台湾に対する輸出についても制限をされてきたわけでございまして、昨年の2月に解除をしていただいて、我々は都道府県の中では後発組として台湾の市場に入っていくことになります。
非常に親日的で、マーケットとしても、茨城県にとっても非常に魅力的なマーケットですので、是非ここでインパクトのある形で台湾に入って、茨城の商品の浸透、それから、茨城への観光の浸透というのを実現していきたいなと思っています。
茨城(幹事社):今、インパクトあるというお話がありましたが、相手が台湾ならではの売込み方というか、あとまた、茨城県ならでの優位性みたいなものなど、どのように売り込んでいくことを考えていますか。
知事:茨城ならではとか、茨城の魅力というのをいろいろな形で表現できると思うのですが、まずは台湾の方々にも、ある意味、サプライズを持って茨城県を迎えていただけるような仕掛けを、様々、去年からやっておりまして、8月、夏から始まった台北市などでのジャック広告から始まって、渡辺直美さんの起用など、様々な手段を使って、インパクトのある形で茨城県の売込みをしていきたいと思います。
来月の台湾訪問においては、40を超える企業、それから、団体の参加も予定されておりますので、これは県のミッションとしては過去最大だと伺っていますので、そういう意味では、台湾の方でも茨城県の力の入り方をご理解いただけるのではないかなと感じております。
茨城(幹事社):ありがとうございます。
あと一つ、お伺いしたいと思います。
つくばの洞峰公園についてなのですが、これまで、知事は、市が希望すれば公園を無償で移管するような考えを示されていたかと思いますが、前回の会見の時に、月内にはつくば市から何らかの回答をいただけるようお願いしているとお話しされていましたが、市からの回答があったか、なかったのかということを教えてください。
知事:市からは、昨日、事務的に、無償譲渡を受ける方向で検討していきたいというようなお話があったかと聞いておりますが、そういう方向で検討しているということで、まだ最終的なお答えは現時点でいただいておりません。
我々としては、今日いっぱい、つくば市側の反応、答えがあるかどうかを見極めた上で、もし仮に無償譲渡に対しての申込み希望がなかった場合には、粛々と事前協議の準備に入るように、企業にはお願いするということになっております。
茨城(幹事社):今、お答えで、事務的に無償譲渡を受ける方向でお話があったということですが、いつの時点で。
知事:昨日です。
茨城(幹事社):昨日ですか。
知事:はい。
茨城(幹事社):もう少し詳しく教えていただくと、どういった内容だったのか。
知事:無償譲渡を選ぶ方向で前向きに検討しているという、まだ検討しているということですので、検討してくださいということですけれども。
我々としては、今日中に正式にその申込みがなければ、もう次の準備に入りますので、準備を進めますと。向こうの検討が間に合わなかった場合には、つくば市の検討と我々の次のステップの準備というのが両方して並行して行われるということになるのかなと思いますが、もしそういう前向きで検討しているのであれば、早く結論を出していただきたいと思っています。
茨城(幹事社):ありがとうございます。
幹事社からの質問は、以上です。
各社さん、お願いします。
茨城放送:洞峰公園の件で、話の続きになります。
例えば、今日までに正式な無償譲渡を受けるという連絡がなく、明日以降、例えば、事前協議に入られたとして、その期間の途中で無償譲渡を正式に受けますというふうになった場合はどういうふうに進行していくのか、その確認をさせてください。
知事:基本的には、つくば市の希望に沿った形になりますが、事業者の方はその事前協議のための準備に入ってしまうわけですから、そのかかった費用とかの補償をどうするかということについては、つくば市と話し合わせていただくことになると思います。
茨城放送:そこに少々のペナルティー的なものが発生する可能性があると。
知事:いや、それはペナルティーではないでしょう。それは正当な補償ではないですか。
茨城放送:なるほど。分かりました。ありがとうございます。
共同:先月、日本原電が提出してきた放射性物質の拡散シミュレーションについて、その後どうなっているかということをお伺いしたいと思います。
妥当性を検証するということだったと思いますが、現在、どういう状況にあるか、お伺いできますか。
知事:現在、検証委員会を1月26日に第1回会合を開催した後、引き続き、検証を続けていただいております。その検証結果を、大体今年度内に検証していただくのではないかなというふうに予定をしていますが、さらにもうちょっと延びるかもしれませんので、その辺は流動的ですが、その上で関係市町村としっかりと検証、協議をさせていただいた上で、公表についてはその後ということになるかなと思っています。
共同:報道ないし県民に対して、例えば、検証によって妥当性がある程度あると言われた段階で出すのか、それとも、対策とセットで公表していくのか、お考えは今のところどうでしょうか。
知事:対策のセットは難しいでしょうね。まずシミュレーションの中身だけを先に公表するということになると思います。
共同:もう一つお伺いします。
やはり原発のことで、何度かお伺いしていることで恐縮なのですが、再稼働の問題です。
昨年の8月時点で政府から再稼働方針が示された時に、現場で抱える諸課題を考えると、早期再稼働は難しいのではというふうに知事もご指摘になられたと思います。
その時、併せて、国の方からはどういう方針なのか、アクションがあるのかというのを確認したいという趣旨の説明もあったと思いますが、その後、県に関して、進展、めどが立ったとかございますでしょうか。
知事:特にございません。
茨城(幹事社):5類引下げに関する部分なのですが、政府内では、小中学校の屋内のマスク着用については、3月の卒業シーズンまでに緩和するといったような意見も上がっているというような一部報道があったのですが、知事としては、小中学校の3月への前倒しなどは、マスク着用の教育面の影響など、どのようにお考えになりますでしょうか。
知事:小中学生について言えば、マスクを着用する有無という議論の前提として、重症化の可能性が非常に低いという前提で考えた時には、マスク着用をせずに学校生活を送る選択肢を当然つくってあげる必要があるのではないかと私は個人的にも考えております。
その後、例えば、同居人の中に高齢の方がいらっしゃるとか、あるいは受験を控えているとか、様々な理由によって自主的にマスクをされるということは妨げるべきではないと思いますが、かといって、全員にマスクを義務づけるという今の状態については、今後見直されてもいいのではないかと個人的には考えております。
いずれにせよ、今後、専門家の検討が進んで、政府として発表していただけるのではないかと思っていますけれども。
茨城(幹事社):そうすると、あくまで政府というか国の対応の判断を待ってから、県としても、その辺の学校を前倒すか前倒さないかということは対応していくということですか。
知事:国の方針を見極めた上で決めたいと思います。
茨城(幹事社):ありがとうございます。
NHK:つくばエクスプレスの県内の延伸について伺います。
県による延伸方面の絞り込みが迫っています。この1案に絞った後なのですが、来年度は、知事としてはどのように実現に向けて動いていく考えでしょうか。
知事:TXの延伸方面を絞り込んだ後は、それについて、詳細な採算性であるとか、あるいは開発可能性であるとか、事業としてどの程度のフィジビリティがあるのかということをしっかりと精査した上で、他県の協力が得られるような準備をしていくということがまず必要なのかなと思っています。
NHK:ありがとうございます。
知事は、以前、県内の延伸については、東京延伸とパッケージにして進めていくというお話をされていたと思うのですが、今回、1案に絞って、いつの段階で、どのような方法で東京、千葉、埼玉に延伸については伝えていこうという考えでしょうか。
知事:それについては、まだ今後のことなので、未定です。
NHK:ありがとうございます。
東京:先日、自民県連が役員会を開きまして、その際に、県議選の対応で、知事の応援が県連の方針と一部違うところがあったということで、再発がないよう申し入れるということを決定したのですが、これに対して、知事選の時の協定などの観点から、知事ご自身の応援に関して、適切だったかどうかという認識を伺えますでしょうか。
知事:協定にそんな文言があったかなと、ちょっと私は思い出せないのですが、いずれにしても、自民党のご意見はご意見として承っておきたいと思います。
東京:分かりました。ありがとうございます。
毎日:医師確保について伺いたいのですが、今日も昭和大学との締結式がありましたが、年度内にまだ達成できていない病院、医師数があると思うのですが、その見通しと、もしそれが達成できない場合に、第3次目標などをつくられていくか、教えてください。
知事:循環器内科の先生を済生会大宮病院で、ここも一応交渉しているところはあるのですが、目標達成が期限内にできるかどうか、若干流動的だと認識しています。
最大限の努力は当然進めていきますが、仮に達成できたとしても、さらに補充が必要な診療科、病院が中核病院で出てくれば、当然、第3次の計画を立てて実施したいと思っています。
毎日:できない場合はどうされますか。
知事:できない場合は、できませんと言って、また第3次をやります。第1次も100%ではありませんでしたので。
毎日:いずれにしても、第3次はつくられていくということですか。
知事:必要になってくるのではないかなと予想しています。
毎日:あと、これまでも寄附講座で県費を投入して医師を確保してきている面があると思うのですが、その定着率というか、効果は何か図られていくご予定とかご意向はないですか。
知事:効果は、中核病院の重要な診療科がきちんと機能しているということですよね。それが何よりも住民にとって、いざという時に安心な材料になると考えていますので、それ以上の効果はないのではないかと思いますけど。
毎日:例えば、寄附講座が終わった後に医師が定着したかどうかというのがあると思いますが。
知事:寄附講座は終わっていませんが。
毎日:これから終わりを迎えると思うのですが。
知事:その時はまた交渉することになると思います。
毎日:ありがとうございます。
あと、洞峰公園の関係で確認なのですが、今日までに回答がない場合は、明日から直ちにつくば市の方に事前協議を申し入れるというわけではないのですか。
知事:違います。事業者に対して準備に入るようにお願いするということになります。
毎日:いつ頃、その事前協議をしたいとか、そういうめどはありますか。
知事:それはまだ準備次第ですから、まず事業者の準備をお願いする手続に入るということです。
毎日:無償譲渡の時期について、何か県の方から市に伝えているものはありますか。
知事:今日中に回答をお願いしたいということをお伝えしています。
毎日:無償譲渡をするとなった場合に、いつ、移管するという。
知事:それについては、全く話は出ておりません。
毎日:分かりました。ありがとうございます。
読売:冒頭の台湾の外遊の件で、少し関連で教えていただきたいのですが、知事は、旅行会社や航空会社などについても営業活動を行われると思うのですが、先日、台湾のタイガーエアが茨城空港の台北-茨城空港便を再開するという方針を示している中で、今後のインバウンドに関して、どういうような施策を進めていくか。それを台湾の外遊の中で、何か成果を得ていきたいというような、その辺のお考えはいかがでしょうか。
知事:もちろん、台湾に行く最大の目的の一つは、台湾からのインバウンドの誘致ということでございますので、台湾のいばらき大見本市と名付けた方は、観光誘客のためのイベントを我々としてもやるわけですので、そういうものを通じて、タイガーエアも3月から定期便を復活させていただくので、先方の旅行業者などに働きかけて、少しでも多くの方に茨城への旅行を検討していただけるように、最大限努力をするということではないかなと思います。
読売:今後になりますが、インバウンドに関して、県としてどういうような施策がより求められるか、その点は何か。
知事:どのような施策かは、いろいろ試してみないと分からないところもあるのですが、一つ、台湾の方は非常にサイクリング熱が高いということもあるので、サイクリングコースの整備は茨城県でもかなり力を入れてやっていますし、今回も台湾の観光団体とサイクリングに関する協定を結ぶ予定でございますので、そういうことも一つのきっかけにしながら、台湾の方々の興味を茨城県に向けてもらうような。
茨城県の旅行の一つの醍醐味というのはアウトドアだというふうに我々自身も差別化しようとしていますので、そういう方面をしっかりとアピールしていきたいなと思っています。
読売:ありがとうございます。
茨城放送:1月13日、そして1月14日にプロバスケットボールBリーグのオールスターゲームが行われました。
全国からたくさんの方がお越しになったわけですが、その当座の茨城県内の経済効果、あるいは先々の経済効果、そのあたりの見込みというか、見通しといいますか、そのあたりが見えているようでしたらお話しいただきたいのですが。
知事:それは見えていません。
ただ、Bリーグのオールスターゲームをやっていただいて、ニュースとしても、あるいは番組としても報道がされたということは、アダストリアみとアリーナの認知度も上がるでしょうし、水戸のいいPRになったのではないかなと思います。
茨城放送:見えていませんとはおっしゃいましたが、大体どのぐらいの金額を見込めるとか、その辺は。
知事:分かりません。
茨城放送:そこは分からない。
知事:はい。
茨城放送:分かりました。ありがとうございました。
朝日:洞峰公園の話に戻ってしまうのですが、確認で、これまでつくば市の動きがあったので、事業者に対して、県の方から事前協議の準備をまだしないでくださいというふうに待ってもらうようにお願いしていたということなのでしょうか。
知事:今月いっぱいをめどに、つくば市に対して返事をしてくださいというふうにお願いをしているので、その結果が分かるまでは、準備に入るのはやめてください、待ってくださいということは事業者の方にお願いしていますので、今日を過ぎれば、自動的に、では準備を始めてくださいというふうにお願いすることになると思います。
朝日:ありがとうございます。
茨城(幹事社):ほかに質問はありませんでしょうか。
では、ないようなので、終わりにさせていただきます。
ありがとうございました。
知事:ありがとうございました。
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