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更新日:2019年4月19日
この資料は,県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は,こちらから視聴いただくことができます。
・いきいき茨城ゆめ国体・大会開・閉会式の観覧者募集等について
・県アンテナショップ「IBARAKI sense」リニューアルの成果について
・韓国による日本産水産物等の輸入規制に関するWTOの判断について
(作成:報道・広聴課)
平成31年4月19日(金曜日)
10時31分~11時16分 会見室
時事(幹事社):幹事社の時事通信社です。よろしくお願いします。
本日は,知事から発表事項が4本あるということですので,まず1本目の発表からお願いします。
知事:では,まず最初に,いきいき茨城ゆめ国体・大会開・閉会式の観覧者募集及び式典出演者の決定について発表させていただきます。
まず,観覧者の募集ですが,募集期間は,来週24日水曜日から開始して,6月28日金曜日までの約2カ月間となります。募集人数は,各式典それぞれ約5,000人となります。応募者が多数の場合は抽選で決定させていただきます。当選された方への通知は,7月中旬以降,発送したいと考えております。入場料金は,国体の総合開会式のみ有料で,中学生以上が1,000円,小学生以下が500円となります。なお,国体の閉会式,障害者スポーツ大会の開会式及び閉会式は無料です。
観覧者の申し込み方法につきましては,県実行委員会のホームページから申し込みいただくか,県庁・市町村の窓口等に用意してある専用の申込用紙によりお申し込みいただけます。
次に,各式典の出演者をご紹介させていただきたいと思います。本県にゆかりのある方々,いばらき大使など,本県の魅力やすばらしさを広くPRしていただいている方々に出演をお願いしております。
まず,国体の総合開会式では,フィールド司会者を渡辺徹さんに務めていただきます。国歌独唱をしていただくのは,和楽器バンドのボーカル,鈴華ゆう子さんです。式典演技では,ストーリーテラーとして渡辺裕之さん,イメージソング「そして未来へ」の歌唱者として磯山純さんにご出演いただきます。さらに,エンディングプログラムとして,城之内早苗さんやマシコタツロウさんなど,本県ゆかりのアーティストによるミニコンサートを行います。
次に,障害者スポーツ大会の開・閉会式です。フィールド司会者は,開会式を渡辺徹さんに,閉会式は磯山さやかさんに務めていただきます。国歌独唱をいただくのは,盲目のソプラノ歌手,田中玲子さんです。また,エンディングプログラムでは,NEVA GIVE UP(ネバギブアップ),ねば~る君が登場します。そして,障害者スポーツ大会閉会式のファイナルステージには石井竜也さんにご出演いただいて,両大会のフィナーレを飾っていただきます。また,オープニングプログラム,式典演技,式典音楽隊,プラカーダーなど,県民の方々約100団体,7,200名にも出演参加していただくことになります。出演者や県民の皆様には,会場を大いに盛り上げていただきたき,茨城の魅力を存分にアピールしていただければと思っています。
私から国体の発表は以上です。
時事(幹事社):わかりました。それでは,質疑に入りますが,今の知事の発表事項に関して,幹事社からまず質問させていただきます。
国体なのですが,今回,新しい陛下が来られる初めての大会になると思うのですが,そこに関しての意気込み等を,知事の方から伺えればと思います。
知事:令和の初の国体・全国障害者スポーツ大会ということで,全国の注目が集まる大会になるかと思います。新時代の幕開けにふさわしい,未来に希望の持てるような,そういう国体・障害者スポーツ大会にできればと思っています。
時事(幹事社):ありがとうございます。では,各社さん,質問がありましたら,今の発表事項に関してのみお願いします。
よろしいでしょうか。では,知事から2項目めの発表をお願いします。
3月の記者会見で,男女共同参画推進条例の一部を改正する条例が可決されたことを踏まえて,性的マイノリティの方の生活上の困難を解消するためにどういった支援策ができるのか,しっかりと議論していくと申し上げたところであります。
このたび,スライドにありますとおり,性的マイノリティへの支援策勉強会を設置します。メンバーは,性的マイノリティの当事者の方や大学教員,弁護士の方,県議会議員の先生にもメンバーに入っていただき,10名で構成いたします。性的マイノリティの方は,現在,さまざまな生活上の困難を抱えておりますので,それを解消するために,県として何ができるのか,当事者の方のご意見なども踏まえながら,パートナーシップ制度を含め,広く議論をしていただきたいと考えております。
第1回目を4月25日木曜日に,県庁内の会議室で開催し,6月上旬にかけて全体で4回程度開催を予定しており,原則公開で行います。当事者等で,開催当日出席できない方については,オンラインにて参加していただくことにしております。
1回目にフリーディスカッション,2回目以降は論点整理と県独自の支援策の検討,4回目に取りまとめという手順で,性的マイノリティの方に対する支援策の取りまとめを進めていこうと考えております。
この案件は,以上です。
時事(幹事社):では,また幹事社から質問させていただきます。
この支援策の勉強会で,どのような議論になれば良いなというような期待を知事はされていますでしょうか。
知事:性的マイノリティの方々の現状,さまざまな苦しみを抱えて,自分を隠すためにいろいろなエネルギーをかけなければならない,あるいは,周りからの偏見や,いろいろな誤解や,そういうことに苦しんでいる方々に対して,我々として寛容な社会をつくる上で何ができるのかということを建設的に議論していただく場が非常に必要なのかなと思っていますし,そういう議論が活発に行われることを期待しています。
時事(幹事社):ありがとうございます。
先日,LGBTの当事者の方々とご面会されたと思うのですが,その時の所感を改めて伺えればと思います。
知事:改めて当事者の方々のお話を聞いて,当事者の方々がどういう苦しみを抱えているのか,場合によっては,生まれ育った故郷を離れなければいけない,離れる決断をしなければいけないとか,あるいは,自分を偽らなければいけない,その中で精神的に追い詰められる,そういう実態を,本当の生の声を聞かせていただいて,これはそもそも声を上げることができない方々がたくさんいらっしゃる深刻な問題であり,できることをしっかり取り組む必要があると改めて強く感じた次第です。
時事(幹事社):ありがとうございます。では,各社さん,今の発表事項に関して質問がありましたらお願いします。
毎日:4月25日のフリーディスカッションなのですが,もう少し具体的に,どういったことを話してもらうとか,どういうことを伺おうかというのは,今,決めていらっしゃいますか。
知事:具体的な話の内容というのは,当事者の方々,あるいは,いろいろな施策に慎重な見方をされている方にも参加いただいておりますので,そういう方々の意見とか,それぞれの立場からのさまざまな見方,あるいは考え方というのが会議の場で出されるのではないかなと思っています。
毎日:多分,初めなので,それぞれの自己紹介から始まって,それで早速支援策とかについて議論をするということでよろしいのですか。
知事:支援策がどうのというか,現状の話から始まるのではないかと私は推測しております。今回,私が議長を務めるわけでもないですし,普通だったら現状のディスカッションということをまずするのではないかなと思っています。
毎日:委員長はその場で決めるということでよろしいのですか。
知事:現在のところ,誰が委員長になるかということは決めていませんが,委員会が始まるまでには,どういう形で決めるか,あるいは参加者の皆様の合意をとって決めておくかについては決定したいと思っています。
毎日:最後なのですが,メンバー構成で,当事者の方とか識者の方というのはわかるのですが,日立製作所の方と一般県民の方というのがちょっとわからないので,それぞれ理由を教えていただいていいですか。
知事:企業関係の方々は,企業において,この問題についてどういう取り組みをしているかという視点からご意見を述べている,あるいは知見を有していらっしゃるという方ということでご参加いただきます。
もう一つ,一般県民の方は,本県,特に,前回の議会で話題になりましたパートナーシップ制度などについて強い懸念を持っていらっしゃる方々を代表する形でご参加いただくことになっております。
毎日:代表される方というのは,県がやろうとしていることに対して,例えば,要望をしてきた方とか,そういうことになるのですか。
知事:いや,そういうことではありません。
毎日:では,県から選定した方ということになるのですか。
知事:そうですね。いろいろな話を聞いて。
毎日:ありがとうございました。
時事(幹事社):他,各社さん,ございますでしょうか。
東京:関連しまして,先ほど,当事者の方もこのメンバーの中に入っていらっしゃるということでしたが,10人中の何人が当事者に該当する方でしょうか。
知事:この10人のうち4人が当事者の方です。上から杉山さん,村木さん,鈴木さん,河野さんの4名が当事者の方です。そのうち,村木さん,鈴木さん,河野さんは茨城県出身ということです。
東京:わかりました。あと,制度自体に懐疑的な見方をされている方もいらっしゃるということでしたが,そういった立場の方は何名いらっしゃるのでしょうか。
知事:松永さんは男女共同参画推進条例改正案に対して意見提出をしていただいた方で,青少年教育研究会の思春期講座講師をされており,パートナーシップ制度などに懸念をお持ちの方ということで,今回,委員に入っていただきました。
東京:田口先生についてもいばらき自民党を代表されている。
知事:いばらき自民党というより,県議会を代表していただいています。
東京:わかりました。続きまして,6月の上旬に支援策の取りまとめをするということなのですが,その取りまとめを受けて,知事として,支援策を策定したいと考えていらっしゃる時期はいつごろになりますでしょうか。
知事:取りまとめの結果が出たら速やかに,できるものからやっていきたいと思っています。
東京:早ければ夏ぐらいとか,そのころには。
知事:もっと早いかもしれませんし,もっと遅いかもしれませんし,できるものを,できるタイミングでどんどんやっていければ良いと思っています。
東京:わかりました。ありがとうございます。
時事(幹事社):他,よろしいでしょうか。では,発表項目の3点目についてお願いします。
知事:それでは,私の方から,次の発表項目として,自治体初のVtuber茨ひよりの活動実績を皆さんにPRさせていただきたいと思っています。
昨年,新たにいばキラTVのアナウンサーとして県が起用しました県公認のVtuber茨ひよりの活動実績でございます。
まず,茨ひよりの効果によって,いばキラTV YouTubeチャンネルの登録者数が,本年3月に自治体の公式YouTubeのチャンネルとしては初めて登録者数が10万人を突破いたしました。4月に入り,YouTubeからシルバークリエイターアワードが贈られ,記念品として銀の盾が届いたところでございます。
チャンネルの登録者数の推移としましては,グラフにございますとおり,以前は年平均大体1万2,000人程度のペースで増えていたのですが,茨ひより登場以降は登録者数が一気に増えまして,9カ月で約3万人増加し,これまでの3倍以上の伸びになったところでございます。
次に,2018年度の主な活動実績ですが,視聴者から要望があった竜神大吊橋からバンジージャンプをしてもらったり,茨城県の魅力を発信するための動画に出演しました。9月15日に行われたeスポーツプレ大会でもアシスタントMCを務めるなど,さまざまな活躍をしております。
そういう活躍がまたいろいろなメディアにも取り上げられまして,英国のBBC放送では,自治体の活用事例として紹介されたり,NHKのテレビ番組で12組のVtuberの中からMVPをいただくというような実績もございます。
活動の結果としまして,ツイッターのフォロワー数約1万5,000人,動画の視聴回数実績が91万回とファンも増えておりまして,さらにメディアにも数多く取り上げられているという実績を踏まえて,広告換算額にすると,大体2億4,000万円の効果が出ていると言えるかと思います。
今後の活動予定でございますが,4月27日,28日に幕張メッセで開催される日本最大級のサブカルチャーの祭典「ニコニコ超会議2019」に出演したり,10月に行われる「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019IBARAKI」でイメージキャラクターを務めるなど,大会を盛り上げる役目もこなしていく予定です。
現在,茨ひよりさんは外国語を勉強中でございまして,海外に向けた動画の制作や配信なども今後積極的に行っていく予定です。
是非今後とも,皆様からの注目とご支援をよろしくお願いしたいと思います。以上です。
時事(幹事社):茨ひよりなのですが,Vtuberは自治体としては一番早かったと思うのですが,県のPRというものに果たしている茨ひよりの役割の大きさについて,知事はどうお考えでしょうか。
知事:特に,彼女が県のPRをすることによって,今までなかなか県の公式的なPRでは情報を届けることができなかった若年層の人たちに対するアピールがかなり改善されたのかなと思っています。そういう意味では,もっともっと色々な茨ひよりの活用の仕方を考えていくことも重要かなと思っています。
時事(幹事者):わかりました。先ほどのお話で,今後の活動予定等があったと思うのですが,もっと先を見据えていったときに,茨ひよりの活動というのはどうなってほしいというのを知事の方から教えていただければと思います。
知事:どんどんファンを増やしていきたいと思っていますが,今後の狙い目としては,海外へのアピールですね。特にインバウンドの旅行者を増やしていく上で,若年層にアピールしていくことについて,茨ひよりの力を借りられるのではないかなというのは我々としても考えています。
時事(幹事者):わかりました。ありがとうございます。では,各社さん,お願いします。
よろしいでしょうか。では,4点目の発表項目についてお願いします。
茨城空港に定期便を就航しております台湾との交流が非常に活発になってきております。昨日もプラザホテルに行きましたら,台湾からの団体のお客様がチェックインをしているところでございましたが,こういう流れをさらに加速させていくという目的で,4月22日から25日までの日程で台湾に出張する予定でございます。
まず,最大の目的としましては,世界最大の自転車メーカーのジャイアント社との関係強化ということでございます。それから,茨城空港と台湾の定期便を就航いただいているタイガーエア台湾を訪問,それから,台湾の経団連に当たる中華民国三三企業交流会との交流,それから,日本台湾交流協会との連携,そういうきずなを深めるための出張ということになると思います。
特に,先ほど申し上げましたジャイアント社でございますが,台湾は,皆さんもご存じのとおりサイクリング先進国であります。この機会に台湾のサイクリング事情を視察させていただいて,茨城県のこれからのサイクリング王国としてのビジョンをどう実現していくかということの参考に是非していきたいと思っています。
実際に,台湾で,日月潭という風光明媚な湖の周辺をジャイアント社のトニー最高顧問と一緒にサイクリングするということも予定をしております。
昨日,台湾で非常に大きな地震の発生が報道されていました。私たちも非常に懸念をしているところでございます。今のところ,訪問予定の台北,台中にはそれほど大きな被害がなくて,今の入っている情報であれば,このまま訪問をすることができるのではないかなとは思っていますが,引き続き,情報を収集しながら,最終的な決断をしていきたいと思っています。私からは,以上です。
時事(幹事社):わかりました。トップセールスを行うというところで,具体的にどういったものを行うことになるのでしょうか。
知事:一つは,最大のトップセールスはジャイアント社との連携強化というところです。茨城県も,霞ヶ浦・つくばに加えて,大子などを含めた山間部,それから,大洗などを含めた海岸部,それから,鬼怒川周辺,そういった様々なサイクリングコースをつくっていくというビジョンを発表させていただいたばかりでございますので,サイクリング先進国である台湾のサイクリング界をリードしているジャイアント社と連携していくことができれば,まず,我々のサイクリング王国を目指すという政策の非常にサポートになるということと,それから,台湾からのサイクリングを目的としたインバウンドのお客様を呼び込むことにも弾みがつくのではないかなと考えています。
今,非常に順調にいっている台湾からの定期便タイガーエア,さらに,若干お客さんが減る冬場の対策も含めて,定期的な関係強化ということで,社長,会長にもお会いして,しっかりと連携を深めていきたいということもありますし,今後は,企業誘致という観点からも,先方の経済団体などともしっかりとコミュニケーションをとる体制をつくっていくという目的で,今回訪問する予定です。
時事(幹事社):わかりました。ありがとうございます。では,ただいまの発表事項に関して,各社さん,お願いします。
読売:ジャイアント社は,昨年,県の方にもいらっしゃって,知事さんと懇談されたりしていると思うのですが,連携をしていくことができればというお話でしたが,具体的に,例えばレンタサイクルでの自転車の提供,供給であったりとか,そういった面まで考えていらっしゃるのでしょうか。連携の中身の話なのですけれども。
知事:ちょっとそこは,どういう話になるのかというのは1回の話で済むようなところではないと思いますので,まずはお互いの信頼関係を深めていくということだと思うのですが,一つは,我々としてまず欲しいのは,今後,サイクリングコースをつくっていくときのアドバイスです。台湾の状況などを踏まえながら,茨城県として人を集客できるようなサイクリングコースをつくっていく上でのアドバイスを是非ジャイアント社からいただきたいというのがまずは1点目。
その先に,もしかしたらジャイアント社のビジネスも踏まえた上で,レンタサイクル等の話も出てくる可能性はあると思っています。
読売:サイクルツーリズム構想で2月に発表した4つのモデルルート,奥久慈,海岸線などもあると思うのですが,ああいったエリアを決めた中で,さらにその細かい部分をジャイアント社への今回の台湾の視察によって強化するというような位置づけということですか。
知事:そうですね。そういう設計を,コースどりだけではなくて,どういうコースの整備をするのか,標示であるとか,あるいは休憩所とか,そういうところのノウハウなどもしっかり教えていただけるような関係をつくって,さらにはプラスアルファのサポート,あるいは参加ということも是非引き出していきたいというのが我々の狙いであります。
読売:わかりました。ありがとうございます。
時事(幹事社):その他いかがでしょうか。
日経:先ほど,現地の経済団体の方と交流をすることで,企業誘致のお話があったのですが,具体的にどういう企業ですとか,どういう業種の企業を誘致したいという思いがあったりされるのでしょうか。
知事:我々の勝手な思いはいくらでもあるのですが,そういう話になるかどうかというのは,今後,交流を深めていく過程でということになると思いますが,台湾は非常にIT企業が強いお国柄でもありますから,そういう企業と茨城県内の企業との連携,あるいは,いろいろなシナジーとか協働,協業とか,そういうことまで発展できるのは,我々にとっては非常に理想だと思っています。
向こうにも,選びたい,あるいは連携したいという企業があると思いますので,まずそういう関係を築きながら,お互いの企業同士がマッチングできるような場というか,そういう関係というのでしょうか,そういうものをつくるためのまず第一歩なのかなと思っております。
日経:わかりました。ありがとうございます。
時事(幹事社):その他ございますでしょうか。
茨城放送:先ほどの自転車に関する件で,企業誘致の中に,例えば,ジャイアント社の支店なり支社を茨城県内に置こうとか,そういうことも視野に入っていますか。
知事:それは多分無いのではないかなと思うのですが,専門店という形態で彼らは展開しているので,既につくばと水戸にお店がありますが,これがもし茨城県でサイクリングブームということでさらに盛り上がれば,彼らとしては,多分,茨城県内の店舗を増やすとか,そういうこともあるのかなと思います。
その機会に,例えば,レンタサイクルとか,他にさまざまな可能性があるのか,無いのかというあたりも,我々としては非常に興味があるところなので,そういうこともざっくばらんに話し合えるように,トニーさんという方と創業者のキング・リューさんなんかともお会いできる機会をいただけるようなので,その辺などもざっくばらんにお話しできたらなと思っています。
茨城放送:ありがとうございました。
時事(幹事社):その他よろしいでしょうか。では,幹事社の方から,発表事項以外の質問をさせていただきます。
今後,10連休が27日から始まると思うのですが,10連休はかつてない長さだと思うのですが,その中の医療体制に関して,何か県の方で対策や懸案事項が有れば,知事の方から教えてください。
知事:連休中の医療体制ですが,各地域,各医療関係者,あるいは医療機関,薬剤,薬局等が連携して必要な医療体制が提供できるような体制を,万全な体制で確保できるように努めていきたいと思っています。
把握した情報によりますと,例えば,病院の外来診療体制であるとか,休日夜間の急患センターの状況,それから,在宅当番の診療情報,あるいは,開局する薬局については,県のホームページで掲載し,県民の皆さんに十分に周知できるような体制をとっております。
さらに,外来診療を実施する病院には,今年祝日となる5月1日は約5割,その前後の国民の休日である4月30日,5月2日は7割を超える見通しで外来診療をしていただけるというふうになっておりますし,また救急医療体制においても,全ての地域で当番表を作成して,通常の休日夜間と同等の診療体制を確保できる見通しになっております。
また,救急医療情報システムにおいて,休日夜間急患センター,在宅当番医の診療情報,輪番制の当番医情報の周知を図るとともに,市町村に広報紙や回覧等を活用した住民への周知について要請しているところであります。
こうした情報と併せて,10連休中の急な病気やけがが心配なときには,茨城おとな救急電話相談#7119や茨城子ども救急電話相談#8000に相談できるように呼びかけていきたいと考えています。
続きまして,ちょっと時間はたってしまったのですが,4月1日に新元号の発表がありまして,令和となったのですが,改めて令和の元号の響きとか文字について,知事の感想や所感を伺えればと思います。
知事:個人的にも,非常に令和という響きもすばらしいですし,万葉集からとられて,ちょうど梅の花の宴がテーマになっているということで,茨城とも非常にゆかりを感じるような,つながりを感じるような元号になって,茨城県としてはすばらしい元号になったと言えるのではないかなと思っています。
では,最後に,先ほどのお話で,10連休なのですが,10連休中の知事のご予定とかがあれば伺いたいのですが。
知事:県内各地で多くのお祭が行われますので,そのお祭に参加するとか,あるいは,茨城港常陸那珂港区に外国のクルーズ船としてセブンシーズマリナーが初めて寄港するので,その歓迎をするとか,さまざまそういうことで過ごしていきたいと思っています。
時事(幹事社):わかりました。ありがとうございます。幹事社からは以上です。では,各社さん,お願いします。
知事:就任してすぐに公共工業団地の価格を近隣県の価格なども踏まえながら価格引き下げを行って以来,企業誘致担当のメンバーが非常に活躍していただいていまして,その結果として,これだけの成果を挙げることができたのかなと思っています。
さらに,本社・研究施設の質にこだわった企業誘致ということを掲げて,50億円の補助金等をつくり,昨年度,それで10件の誘致に成功していますので,そういう意味でも,施策の効果がある程度上がったのかなと考えています。
共同:さまざまな施策を打たれていると思うのですが,知事として,一番これは効いたなというものはどれだとお考えですか。
知事:いろいろあるのですが,要因として大きいのは大体3つぐらいで,そもそも圏央道を含めてインフラの整備がちょうど完成したということと,それに加えて,今まで高止まりしていた工業団地の価格を実勢に合わせて下げるという決断をしたこと,それに加えて,県の企業誘致担当者が非常に活躍していただいたという,この3つが大きな要因なのではないかなと思っています。
共同:ありがとうございます。
○県アンテナショップ「IBARAKI sense」リニューアルの成果について
知事:一言で言うなら,非常に話題にはなったということ。コンセプトを大きく変えて,あとは,ブランド総研の魅力度ランキングが6年連続最下位の県が何か頑張っているぞという取り上げられ方で非常に話題になって,色々なテレビ等でPRをすることができたのかなと思っています。
実際に来たお客様にも,雰囲気が良くなった,あるいは品揃えのセンスが良いとか,イメージが変わったとか,いろいろな話を伺うこともあるのですが,一方で課題もいろいろ見えてきたのかなと。マーケティングの場所ということで,売り上げをあまり優先せずに,どう茨城をPRするかということで,当初,意図と実際に行われていることがなかなかうまく噛み合っていなかったので,年度途中から,例えば,試食をどんどん増やしていくとか,あるいは,生産者にも参加していただいたイベントで,この商品は,どういう人が,どういう思いを持って,どういう形でつくっているのかというストーリーも含めて説明ができるとか,あるいは,品揃えの入れ替えの工夫とか,さまざまな努力をしてきております。そういうことで,単価が高いという指摘などもあるのですが,単価が高いからすぐ下げるのではなくて,単価が高い,でもその価値があると思って生産者はつくっているわけですから,その価格で売るためにはどうしたら良いかを考える実験の場として機能しつつあるのではないかなと思っています。
これからも,例えば,隣の非常に人気店のパン屋さんとの常陸牛のサンドイッチのコラボとか,開店半年記念でこれから福袋なども出そうという企画を,今,現場では考えているみたいなので,そういうことを数多く打ちながら,茨城の生産者の皆様に,東京の市場でいろいろな声を聞き,自分たちの製品の改善に役立ててもらえる場にどんどん成長させていきたいと思っています。
読売:なかなか数値では測れない部分があると思うのですが,知事がこのIBARAKIsenseが成功だと思う一つのポイントというのは,どういうところに置いていらっしゃるのでしょうか。
知事:一つは,これはなかなか難しいのですが,多分,まず最初に重要視しなければいけないと思うのは,出店した生産者の方々が出して良かったなと,どれだけ思ってもらえるかということが非常に私は重要ではないかと思っています。売れる,売れないにかかわらず,例えば,フィードバックをもらって良かったとか,あるいは,売れない原因が良くわかったとか,あるいはすごく売れた,これで自信を持ってもっと展開しようと思った,そういう生産者にとって非常に価値のある場所であることが非常に重要なのかなと思っています。
その上で,その場所自体が,そういう実験をするためにはもっともっと注目が集まる必要があるので,PRするということが非常に重要で,そのPRという意味では,リニューアルオープン以来,非常に話題にはなったので,ここはある程度うまくいっていると思っています。
あとは,イベントや売り方です。ストーリーも話しながら,どんどん試食,あるいは試飲していただいて,試してもらうというやり方などもどんどん追いついていけば,今,現状で成功だと私は結論づけたくないと思っているのですが,もっともっと改善していくのではないかなと思っています。
読売:そうすると,今の形のままでしばらくはまだ続けていくという考えでしょうか。
知事:実は,常に改善をしています。細かい改善をどんどん今やっていますので,どんどん改善しながら,常に同じということではなく,立ち止まらずに変わっていきながら,より良い方向を模索していきたいと思っています。
読売:わかりました。ありがとうございます。
知事:チャーター便が中止になってしまったということは非常に残念だと思っています。我々としては,他の便への振り替えなどを含めて,応募された方々にご迷惑がかからないように全力で取り組んでいるところです。
毎日:香港航空の方から,県に対して,直接の謝罪であったりとか説明みたいなものは今までありましたか。
知事:謝罪というわけではないのですが,こういう事情でということでご連絡はいただいています。
毎日:直接会ってということですか。それとも電話とか。
知事:担当者が会ったかどうかよくわからないのですが,私は会っていません。
毎日:知事のところには来てはいない。
知事:そうですね,その件では。
毎日:わかりました。記者会見まで開いて,チャーター便を就航させますと大々的にやったものが,連絡だけで契約が簡単に反故になってしまうというところで,県との契約が軽視されているのではないかと思うのですが,その辺は,知事はどう考えていますか。
知事:今日かな,新聞に一部取り上げられていますが,事情が事情であり,失礼云々というよりは,そういう余裕が多分無かったのかなという感じがします。
香港エアがこういう状況で中止になったとはいっても,香港というのは茨城の農作物の輸入解禁もしましたし,袁社長を初めとするEGLツアーとの非常に密なコネクションもありますので,香港との連携,今回,実際に募集して集まっているわけですから,そういう実績なども踏まえながら,他の香港航空会社を使ったチャーター便の実現ということを踏まえて,香港との関係はしっかりと発展させていきたいというのが今現在の気持ちです。
毎日:最後なのですが,県としても,今回の契約がなくなってしまったということで,その反省というか,今後こういうことを改善していこうということは何か話し合われていますか。
知事:これは予測不可能ですからね。それは反省といっても,こんなことではへこたれずに,どんどん前に進むということではないですかね。失敗を恐れないというのが私のモットーです。
毎日:ありがとうございました。
時事(幹事社):他,各社さんよろしいでしょうか。他にありますでしょうか。
○韓国による日本産水産物等の輸入規制に関するWTOの判断について
知事:我々の県の水産業者の皆様などのお気持ちを考えると,今回の決定は非常に残念だと言わざるを得ないと思っています。
本県産の海産物が安全であることは我々県民が一番良く知っているわけでございますが,これから安全性を韓国の方々に直接しっかりとPRしていくということなのかなと思っています。
幸い,韓国との定期便もございますし,韓国の方々にもたくさん来ていただいて,茨城のおいしい海産物,農産物を味わってもらって,それによって,国レベルではそういうことになってはいますが,やはり茨城はいいところだという評判が広がるというのが,こういう問題のこじれた糸を解きほぐすための一番有効な策なのではないかなと思っていますので,しっかり地道に努力していきたいと思っています。
運営する県の厚生連は元に戻すというような方針は当面無いようなのですが,ここは県が最重症の救急患者を受け入れる三次救急に指定されていますが,この指定の見直しとかをされる予定というのは有りますでしょうか。
知事:現在,当事者同士で話し合いを継続しているところでありますので,その状況を見守りながら,県民に対する医療体制がしっかり確保できるような方策を考えていきたいと思っています。
朝日:それと関連して,鹿行では鹿島労災と神栖済生会の再編がこれまたあって,これも県や市が入っての案だったと思うのですが,鹿島労災のドクターを神栖済生会の方に移してというのが再編の収穫だったと思いますが,それも労災の方から医師が行かないなど,あまりうまくいっていないようなのですが,この地域の医療体制を抜本的に見直すというようなお考えは県には改めてあるのでしょうか。
知事:今のところございません。
時事(幹事社):各社さん,他はよろしいでしょうか。では,ありがとうございました。
知事:どうもありがとうございました。
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