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更新日:2019年1月10日
この資料は,県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は,こちらから視聴いただくことができます。
・アメリカ・ニューヨークにおける「笠間焼展覧会」及び「常陸牛試食会」の開催について
(作成:報道・広聴課)
平成31年1月10日(木曜日)
11時14分~11時31分 会見室
知事:どうも明けましておめでとうございます。
日経(幹事社):幹事社の日経新聞です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
本日,初めに知事から発表事項があるということですので,よろしくお願いします。
知事:お手元に資料をお配りしておりますが,このたび,1月31日から2月27日まで,アメリカのニューヨークの会員制社交クラブであります「日本クラブ」のギャラリーにおきまして,茨城県陶芸美術館が所蔵している,人間国宝の松井康成氏による作品及び現代笠間焼陶芸家による作品の展覧会を実施することになりました。
県陶芸美術館の所蔵品が海外で展示されるのは今回初めてでございます。
また,今回実施に至った経緯としましては,昨年,日本クラブから笠間焼を主題とした展覧会の開催についてご提案をいただいたところでありまして,県といたしましても,本県の伝統工芸品である笠間焼をニューヨークで展示することによって,世界に向けた茨城県のPRに大いに資するものと考えて,この企画に賛同したわけでございます。
県陶芸美術館に所蔵されております松井康成氏の代表作6点を展示することといたしました。
これを機会に,本県が,「G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合」及び「東京2020オリンピック・パラリンピック」の会場地であることなど,ニューヨークにおける茨城県の認知度向上も図ってまいりたいと考えております。
また,昨年10月1日に,サンフランシスコにおきまして,レストラン関係者を対象に常陸牛の商談交流会を行いまして,大変好評をいただいたところでございます。今般,ニューヨークにおいても,販路拡大に向けて,レストラン経営者やシェフ等を対象に,常陸牛を活用した料理の試食会を開催することといたしました。
せっかくの機会でございますので,常陸牛のおいしさや品質の良さを積極的にPRしてまいりたいと考えております。
私からは,以上です。
日経(幹事社):ありがとうございます。
はじめに,発表事項に関して質疑をお願いします。
まず,幹事社から数点伺います。
ちょっと細かいところで恐縮なのですが,知事がニューヨークにご出張されるということで,出張される期間は,日本時間でいつからいつになりますでしょうか。
知事:現時点の予定では,1月30日から,日付変更線がある関係で,帰ってくるのは2月3日を予定しています。
日経(幹事社):わかりました。ありがとうございます。
笠間焼,海外初の所蔵品展示ということなのですが,具体的にこういう方向でアピール,PRしていきたいという方針等がありましたらお願いいたします。
知事:笠間焼のデザイン性とか,あるいは自由な発想に基づく造形でありますとか,そういう笠間焼の「伝統」の上にも「新しさ」を取り入れている「斬新さ」なども是非アピールできたらなと思いますし,あとは,恐らく,何も言わなくても作品自体が語っていただけるのではないかなと思っていますけれども。
日経(幹事社):ありがとうございます。
常陸牛の方なのですが,昨年,サンフランシスコの方でプロモーションを行われて,その時,ここはうまくアピールできたなという良かったところ,あるいは,ここはもうちょっと頑張らないといけないなという課題,それぞれありましたらお願いできればと思います。
知事:サンフランシスコでのプロモーションは,総じて非常に予想以上の成果があったのではないかなと思っております。理由の一つとしては,外食産業系の方々にたくさん集まっていただいて,和牛ならではの,部位を細かく分けた,それぞれの特徴を活かした食べ方のご紹介をしたりですとか,食べ方も含めて新しい提案ができて,非常に興味を持っていただきました。今回のニューヨークでのプロモーションにもそれがつながっているわけでございますので,そういう意味では成功だったのかなと。ニューヨークでも同じような形で,その輪がどんどん広がっていくということを是非目指していきたいと思っています。
日経(幹事社):そのプロモーションの仕方だったりというのは,サンフランシスコの時と基本的には同様なのでしょうか。
知事:アメリカだと,異なる部位を,多分十把一絡げになっているようなところも,細かく分けて,その特徴を活かした食べ方なども含めて提案していくという形で,基本的には,サンフランシスコの時と同じようなプロモーションをしていきたいと思っています。
日経(幹事社):わかりました。ありがとうございます。
では,まず発表事項に関して,各社さん,ご質問をお願いいたします。
茨城:笠間焼の方なのですが,メインの出展作品として松井康成さんのものを選んだ理由というのは,どういう理由なのでしょうか。
知事:やはり人間国宝で,我が国を代表する作家の作品であるということではないでしょうか。
茨城:陶芸美術館の所蔵品ですと,今回は笠間焼というところにスポットを当てたというのは,これは。
知事:主催者側からの提案で,笠間焼を主題とした展覧会ということでお話をいただいていましたので。
茨城:わかりました。
そうすると,笠間焼の代表的なものが松井康成氏と。
知事:そうですね。そういうことでございます。
茨城:わかりました。ありがとうございます。
読売:笠間焼も常陸牛もそうなのですが,これはG20と東京五輪の会場というのをアピールするためにこの時期に設定したというよりは,たまたま向こうから話があって,この時期になったという認識でいいのですか。
知事:そういうことです。
読売:あと,もう1件,常陸牛の方なのですが,こちらの方でも,実際,知事がプロモーションの場に立ってPRするということになるのですか。
知事:はい,そうなります。
読売:笠間焼も両方ということ。
知事:両方になります。
読売:わかりました。ありがとうございます。
日経(幹事社):それでは,発表事項以外の質疑に移らせていただきます。
幹事社,日経新聞から1点伺います。
改めてにはなるのですが,年明け一発目の定例会見ということで,本年の抱負だったりとか,県政運営の方針についてお伺いできればと思います。
知事:基本的には,昨年1年間でいろいろな種を蒔いたものをさらに推し進めていく。それから,もっともっと新たな種を蒔いていくという,本当に進んでいくということを,「進」という字で,去年の字として提案させていただきましたが,いろいろな外部環境を考えると,本当に茨城県の発展のためにどんどん前に進んでいくための年になるのではないかなと思っています。
日経(幹事社):その種を育てていくという時期になるかと思うのですが,今まだ策定中というか,まだこれからだと思うのですが,来年度予算について,進捗状況,検討状況について伺えればと思います。
知事:大きな新しい幹になるような案件については,年末において,大体一通り議論をさせていただいて,今月中には詳細をさらに詰めていくという段階になるかと思います。
日経(幹事社):わかりました。ありがとうございます。
それでは,各社さん,お願いいたします。
知事:長らく周産期母子医療センターの再開ができていなかった日立を中心とした医療圏の医師確保対策ということで,4名の産婦人科の先生方の確保ができたというのは非常に喜ばしいことだと思いますし,センターの再開に向けて新たに小児科医2名の確保ということも優先項目に追加させていただいていますが,それについても,今,日立総合病院にいらっしゃる小児科医の5名のうち3名が筑波大学出身ということもあるので,筑波大学を中心に,確保ができないかということで,日立市と一緒になって調整を進めているところでございます。なるべく時間のかからないうちに,しっかりと周産期医療が再開ができるような結果に持っていきたいと思っています。
産経:すみません,追加で。
以前の会見では,(周産期母子医療センターを)平成34年ごろまでにというふうに,なるべく早くということでしたが,今,そういった明確な時期,いつまでにということについては,特に。
知事:(最優先で取り組む医師確保については)今後2年以内に17名,4人減ったから,13名を確保するということを目指すことには変わりません。
産経:わかりました。ありがとうございます。
知事:日本として,自由貿易というのは非常に重要な経済の基礎になるわけですので,TPPも含めて,他国間と自由な貿易を進めていくというのは非常に喜ばしいといいますか,そういう取り組みが今後も維持されることが望ましいのではないかなというふうには考えております。
一方,県内産業の保護という視点も非常に重要でございますし,そこに対する国の対策も,引き続き県としてもきちんと要望していきたいと思いますし,そういう保護対策がなくても,海外を含めた市場で競争していけるような産業に育てていくことが県の仕事ではないかなと考えています。
共同:具体的にはどういった産業を育てていきたいとお考えでしょうか。
知事:製造業をはじめとした企業は今でも世界で闘っているというふうに認識していますが,どちらかというと,国内向けの産業であった農水産業についても,海外との競争ということもある程度視野に入れた中から,付加価値を高めることや,差別化を含めたいろいろな強化というものはこれから避けて通れないのではないかなと思っています。
茨城:eスポーツについてなんですが,先だって,茨城県のeスポーツも,2競技,2種目追加になったのですが,東京都も,来年度の予算の中でeスポーツ大会をやりたいと表明されました。同じ自治体が関わるということにおいては,新たなライバルの出現ということにもなるのかなと思うのですが,知事はどういうふうに受け止めていらっしゃいますでしょうか。
知事:ライバルというふうにあまり考えていません。eスポーツ自体を盛り上げるということでは非常に良い話ではないかと思いますし,我が県の取り組みの先進性を逆に東京都が証明していただけたのではないかと思っております。
大きく違うのは,恐らく,茨城県が今回取り組むことは,普通のただのeスポーツ競技会ではなくて,県別の対抗戦で,かつ全国大会という国体と併せて行う競技大会でございますので,そういう意味では従来のeスポーツ大会とは一線を画した非常に新しい切り口のeスポーツ大会ということで,ある意味,非常に特徴的な大会になるのは間違いないと思っています。
茨城:まだ構想などで,特に一緒に盛り上げていこうとかいうことは,今のところは。
知事:逆にeスポーツの大会は東京都内でもかなり行われているのです。私が以前勤務していたドワンゴでも大規模なeスポーツの大会をやっていましたし,東京ゲームショーなどもございますし,東京都さんでもeスポーツを行うということで,そういうことと比べて,どう差別化するかというのが逆に今後問われるのでないかなと思います。
あと,日曜日から大相撲の1月場所が始まるのですが,稀勢の里関は進退をかけて出場ということになりますが,そこの点に関しても何かいただければと思います。
知事:出国税は,1月7日以降,出国に際し,一律1,000円の課税ということであるので,その課税自体で大きく旅行者の数などの動向に影響を与えることは無いのではないかなと思います。ただ,出国税を財源とした予算を,観光庁をはじめとしてどのように使うのかということの方が逆に少し気になっているところで,東京一極集中ということにならないように,きちんと地方の観光振興にも使っていただくような形で予算の編成をしていただきたいと思いますし,県としても,そういう形で要望もしていきたいなと思います。
それから,稀勢の里関は,本当に勝負をかけた大一番という場所になりますので,昨日の稽古の様子をテレビでも拝見いたしましたが,非常に順調な仕上がりだということで,完全復活に向けて精いっぱい頑張っていただけるように期待したいと思っています。これは県民全員の期待ではないかと思います。
日経(幹事社):ほかに質問いかがでしょうか。
ないようなので,以上で終わりにします。どうもありがとうございました。
知事:どうもありがとうございました。
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