茨城県内の特定外来生物
特定外来生物とは
外来生物のうち、在来生物とその性質が異なることにより、生態系などに被害を及ぼす恐れがあるものとして、外来生物法により指定される生物です。現在159種類が指定されています。飼養、栽培、保管、移動、譲渡、販売などが禁止されており、違反した場合は罰則が課せられる場合があります。
本県の特定外来生物の状況
本県に定着が確認されている特定外来生物
2023年9月現在、本県に定着が確認されている特定外来生物は以下の29種類です。
- 哺乳類(2種類)アライグマ、クリハラリス
- 鳥類(2種類)ソウシチョウ、ガビチョウ
- 昆虫類(3種類)アカボシゴマダラ、クビアカツヤカミキリ、ツヤハダゴマダラカミキリ
- 爬虫類(1種類)ミシシッピアカミミガメ
- 両生類(1種類)ウシガエル
- 魚類(7種類)チャネルキャットフィッシュ、ブルーギル、コクチバス、オオクチバス、カダヤシ、オオタナゴ、コウライギギ
- 甲殻類(1種類)アメリカザリガニ
- 軟体動物(1種類)カワヒバリガイ
- クモ類(1種類)セアカゴケグモ
- 植物(10種類)ナガエツルノゲイトウ、ミズヒマワリ、オオキンケイギク、オオハンゴンソウ、オオカワヂシャ、アレチウリ、オオフサモ、アゾラ・クリスタータ、オオバナミズキンバイ、ナガエモウセンゴケ
本県に定着のおそれのある特定外来生物
今後、本県に定着のおそれのある特定外来生物には以下のようなものがいます。
県内の主な特定外来生物対策
アライグマ
- 平成22年(2010年)5月に策定された「茨城県アライグマ防除実施計画」に基づき、野外からの完全排除を目指し防除を実施している。
- 捕獲数は年々増加しており、地域も拡大している。
オオバナミズキンバイ
- 霞ケ浦沿岸で分布が確認されたオオバナミズキンバイ完全除去を目指し、国土交通省が防除実施計画を策定し、平成29年(2017年)より自然博物館、大学、各研究機関等と共に除去作業が実施されている。
ミズヒマワリ・オオフサモ・ナガエツルノゲイトウ
- 新利根川流域について、県が防除実施計画を平成23年(2011年)1月に策定し、平成23年度中に特定外来生物(ミズヒマワリ・オオフサモ・ナガエツルノゲイトウ)の完全除去を目指し、防除を実施した。その後、再繁茂が確認され、水路を塞ぐなど被害が生じたため、平成29年(2017年)度再度防除実施計画を策定し、新利根川流域の特定外来生物(ミズヒマワリ・オオフサモ・ナガエツルノゲイトウ)の除去作業を実施した。今後とも、新利根川流域の巡視を実施し、再繁茂の状況を把握していく。
<防除実績>(単位:トン)
年度
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2009
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2010
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2011
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2017
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計
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回収量
(トン)
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14
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128
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46
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251
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439
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オオキンケイギク
- 笠間市と土浦市が防除実施計画を策定し防除を実施している。
- 平成28年(2016年)度より、県内で特定外来生物防除イベントが開催され、各自治体及び市民団体等がオオキンケイギクの除去を実施している。
オオキンケイギクの駆除について(リーフレット)(PDF:2,823KB)
魚(ブルーギル,チャネルキャットフィッシュなど)
- 県の農林水産部において有害魚除去事業として地元漁協に捕獲を委託
- 平成24年(2012年)度は基準値を超える放射性セシウムが検出された魚の処分方法を検討するため実施を見送った。
- 平成25年(2013年)度以降は、森林湖沼環境税を活用して、未利用魚の回収事業を実施している。
クリハラリス
- 坂東市と常総市で生息が確認されたので、両市が防除実施計画を策定し防除を実施している。
特定外来生物を見つけたときは、情報提供をお願いします。
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