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回遊性資源部
回遊性資源部のしごと
海洋観測調査
- 本県の沖合は、北から冷たい親潮と南から暖かい黒潮の大きな海流が交錯し、その影響から沿岸域の海況はとても複雑に変化します。それに伴い来遊する魚種が変化するため、海況情報は漁業者が操業を行う上で非常に重要な情報になっています。
- 当部では海況の推移を詳細に把握するため、海洋観測を実施しています。具体的には、当場調査船「いばらき丸」により月1回、水温、塩分、潮流などを測定しています。調査結果につきましては「海況速報」でご覧頂けます。
浮魚類の資源評価調査
- 大中型まき網漁業は、本県の基幹漁業であり、本県海面漁業生産量の94.9パーセント(平成30年現在)を占めています。大中型まき網漁業ではイワシ・サバ・アジ類を中心に漁獲されています。そのうち、マイワシ、サバ類、マアジは水産資源の持続的な利用を図るため、H9年より漁獲可能量(TAC)制度による資源管理が実施されています。
- 当部では、資源管理を行う上で重要となる生物データを収集するため、主要市場(波崎など)でのサンプリング、魚体測定および年齢査定などを行っています。
船曳網対象種の来遊動向調査
- 本県沿岸には、季節によりシラス(主にカタクチイワシ仔魚)、コウナゴ(イカナゴ仔稚魚)、ツノナシオキアミが来遊します。これら3魚種は、本県沿岸の小型船(5トン未満)にとって、非常に重要な漁業資源となっています。しかし、3魚種の本県への来遊動向は、海況の影響を強く受けるため、年により大きく変動します。
- 当部では、当場調査船「いばらき丸」、「せんかい」による漁期前漁期中のシラスやコウナゴの卵稚仔分布調査および漁場探索、市場で水揚げされる漁獲物の体サイズの測定などを行っています。また、海洋観測調査結果などをもとに、3魚種の漁期前の漁況予測を行っています。調査結果につきましては「調査結果速報」でご覧頂けます。
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