ホーム > 茨城を創る > 農林水産業 > 森林・林業 > 茨城県林業技術センター > 茨城の森林・林業 > 茨城県における森林の公益的機能の評価額について

ここから本文です。

更新日:2016年5月27日

茨城県における森林の公益的機能の評価額について

  • 森林は、木材の生産のほか、水源のかん養、土砂流出の防止、大気の保全など、様々な公益的機能を有していますが、本県における森林の公益的機能について皆さんにわかりやすく説明し、森林とそれを支える林業の重要性について理解を深めていただくために、森林の公益的機能の評価額を試算しました。
  • 今回、林野庁では、学識経験者の意見を聞きながら、算出方法の改善、算出に用いるデータの修正を行うなど見直し作業を進め、新たに洪水防止、水質浄化、二酸化炭素吸収の三つの機能を評価対象に加えることなどにより、我が国の森林の公益的機能の評価額を74兆9,900億円と試算し、平成12年9月に公表しました。
  • 本県においては、今回、林野庁が算定した評価方法等に基づき、本県の因子をあてはめて試算したところ、6,346億円となりました。
  • 本県の潮風害防止機能320億円については、海岸線約180キロメートルに沿って森林が存在し、耕地等を飛砂や潮風害から守る重要な役割を果たしているため、本県独自に算出しております。
  • 森林には、今回の評価項目以外にも、例えば、気象の緩和、騒音の防止、良好な景観の形成などの機能があり、それぞれの機能をより明確にしていくことが課題となっております。
機能の種類 茨城県
水源かん養機能 1,948億円 1.降水貯留機能
森林土壌中に降水を貯え、徐々に流出させる機能を、利水ダム(上水道)の維持費及び減価償却費として算出。

2.洪水防止機能
森林土壌が降水時の直接流出量を軽減し、豪雨時のピーク流量を低下させる機能を、治水ダムの維持費及び減価償却費として算出。

3.水質浄化機能
森林土壌が雨水中の不純物を吸着し、水質を浄化させる機能を、雨水利用施設(雨水を水道水程度に浄化させる施設)の維持費及び減価償却費として算出。
27兆1,200億円
(降水の貯留) (627億円) (8兆7,400億円)
(洪水の防止) (401億円) (5兆5,700億円)
(水質の浄化) (920億円) (12兆8,100億円)
土砂流出防止機能 2,409億円 地表面の浸食を抑制する機能を、砂防ダムを建設し維持させた場合の費用として算出。 28兆2,600億円
土砂崩壊防止機能 655億円 地表面の浸食から生じる崩壊を防止する機能を、治山事業の山腹工事に要する費用として算出。 8兆4,400億円
保健休養機能 293億円 登山、ハイキング、キャンプ等で余暇を過ごす場としての機能を、森林を楽しむことを目的とした旅行に要する費用として算出。 2兆2,500億円
野生鳥獣保護機能 295億円 鳥類の生息の場として果たしている機能を、鳥類を人工的に飼育した場合の餌代として算出。 3兆7,800億円
大気保全機能 426億円 1.二酸化炭素吸収
森林の二酸化炭素を吸収する機能を、火力発電所における二酸化炭素回収コストとして算出。

2.酸素供給
森林の酸素を供給する機能を、タンクローリーによる酸素取引価格(運搬引渡)として算出(酸素製造原価に近似)。
5兆1,400億円
(二酸化炭素吸収) (96億円) (1兆2,400億円)
(酸素供給) (330億円) (3兆9,000億円)
潮風害防止機能 320億円 海岸防災林がない場合、耕地が潮風害によってどれくらい農業粗生産額の低下をきたすかを算出。(本県独自の評価) -
6,346億円   74兆9,900億円

このページに関するお問い合わせ

農林水産部林業技術センター 

〒311-0122 茨城県那珂市戸4692

電話番号:029-298-0257

FAX番号:029-295-1325

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

質問:このページは見つけやすかったですか?