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更新日:2022年12月8日
1.茨城県の県土面積は約61万haで、森林と農用地がそれぞれ約1/3ずつを占めています。森林面積は18万9千ha、林野率は31.0%で全国平均67%を大きく下回っています。所有形態別の森林面積は民有林14万4千ha(76.2%)、国有林4万5千ha(23.8%)となっています。
民有林では私有林が13万6千ha(94.3%)、県有林等の公有林は8千ha(5.7%)で大部分が私有林となっています。
民有林は、戦後積極的にスギ、ヒノキの人工造林が進められた結果人工林率は54%となり、その蓄積は増加しつつあります。
2.茨城県の森林は、県北部を中心とする山岳林地帯と県中央部から南西部にかけての平地林地帯に大別されます。県北部は、主にスギ、ヒノキの木材生産が行われ、本県の代表的な林業地帯を形成しており、齢級構成からみると10~11齢級に達し、齢級配置について全国平均に比較すると高齢級の占める割合が高い森林が多いことから、間伐などの育林施業を積極的に進めるとともに木材利用を促進することが必要となっています。
県中央部から南西部にかけて広がる平地林は、しいたけ栽培のほだ場や耕地防風林として一部が利用されているほか、都市周辺における緑地としての機能が重視されてきています。
3.保安林(平成31年4月)は民有林17,880ha、国有林38,025haの合わせて55,905haであり、保安林率は29.6%(民有林では12.4%)です。水源涵養や生活環境の保全に重要な役割を果たしています。また、190キロメートルの海岸線を有する本県は海岸防災林(飛砂防備保安林及び潮害防備保安林)が延長61キロメートルに渡って約1千haあり後背地の農用地や家屋などの保全に重要な役割を担っています。
4.特用林産物は農林家の重要な収入源となっています。林業複合経営の一つの柱である生しいたけの生産量は平成29年現在約858トンで全国26位ですが、うち原木栽培は391トンで、生産量は全国4位となっています。
5.木材関係のうち、木材需給量は、平成30年現在で158万4千立方メートルです。内訳は自県産材が40万5千立方メートル(25.6%)で、他県産材が14万3千立方メートル(9.0%)、外材が103万6千立方メートル(65.4%)となっており、国産材供給の割合は34.6%です。
6. 平成30年の新設住宅着工戸数は20,125戸で、うち木造住宅は14,917戸、木造率は74.1%となっており、全国平均の57.2%より高くなっています。
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