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更新日:2023年9月22日
平成17年に高知県で発生が確認され,平成18年に茨城県でも確認された。
本病は病原性ウイルスにより発病するウイルス病である。病徴として,葉では,特徴的な退緑斑紋や明瞭な輪紋症状を生じ,軽度な奇形を生じる場合がある。また,茎ではえそ症状,果実では奇形や軽度なモザイクを生じる。現在発病が確認されている作物は国内ではピーマン,海外ではトウガラシ類とトマトであるが,詳細な宿主植物については不明である。
本ウイルスはアザミウマ類によって媒介される。媒介虫は,一旦ウイルスを獲得すると死亡するまで伝搬能力を保持するが,経卵伝染はしないとされている。また本ウイルスは,アザミウマ類以外の虫媒伝染,種子伝染,土壌伝染はしないとされており,汁液伝染もしにくいと言われている。
1.本ウイルスを媒介するアザミウマ類の防除を育苗期から徹底する。
2.アザミウマ類が多発生してからの防除は困難であるため,初期防除を徹底する。
3.アザミウマ類の防除にあたっては,同系統の薬剤を連用すると薬剤抵抗性の発達をもたらすので,異なる系統の薬剤でローテーションを組む。またハウスの側窓や天窓等への防虫ネットの被覆,シルバーポリマルチの利用など物理的防除対策も活用する。
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葉の退緑斑紋
葉の輪紋症状
茎のえそ症状
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