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更新日:2023年5月9日

ナシ-うどんこ病(Phyllactinia mali

発生及び被害の状況と発生条件

病原菌は糸状菌の一種で,主に葉裏に発生し,白い粉をふったような円形の病斑ができる。病徴が進展すると,白色の病斑は葉の裏面全部に拡がり早期に落葉する。秋になると,白い病斑の中に黄白色で細粒状の子のう殻ができる。子のう殻は次第に色が濃くなり,最終的に黒くなる。病原菌は樹上だけでなく落葉上で越冬するため,発病が認められた園では落葉を放置すると翌年の発生が多くなる。主要なナシ品種間に抵抗性の差はない。降雨の少ない乾燥年に多発する傾向がある。

防除のポイント

1.発生初期であれば防除が容易であるため,ほ場をよく観察し,多発する前に薬剤防除する。
2.落葉した罹病葉は翌年の伝染源になるため,土中深く埋める等適切に処分する。

ナシの耕種的防除法および物理的防除法

  • ※画像の無断使用および転用を禁じます。

葉に発生した病斑 葉に発生した病斑

病斑部に形成された子のう殻 病斑部に形成された子のう殻

このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター病害虫防除部発生予察課

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

電話番号:0299-45-8200

FAX番号:0299-45-8255

病害虫の発生状況や、適切な防除方法は地域により異なる可能性があります。病害虫の防除や農薬についてのご相談は、お住まいの都道府県にある病害虫防除所等の指導機関にお問い合わせください。

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