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更新日:2023年5月10日
ナシにはナミハダニ,カンザワハダニ等数種のハダニが寄生する。被害の初期は,葉の表面が主脈に沿って点々と退色し,色あせた感じとなる。また,葉裏では褐色となる。被害が激しくなると,葉全体は緑色を失い褐変し,早期落葉に至る。
ハダニは気温が10℃前後になると発育が始まり,15℃での発育は緩やかだが,25℃以上では急激に増加する。25~28℃で乾燥した状態では,卵期間2~3日,若虫期間(第1若虫,第2若虫)6~7日で成虫になる。年に10世代以上経過し,乾燥条件は増殖を助長する。
ナミハダニ,カンザワハダニは雌成虫で休眠し,幹,枝の粗皮下や誘引縄の間でそのまま越冬する。2~3月頃に越冬場所から離脱して,下草などで増殖する。5~6月頃になるとナシ葉へ移動し,8月の盛夏に最も発生量が多くなる。
1.越冬期に粗皮削り,誘引縄の交換等を行い,越冬密度を低下させる。
2.園の下草はハダニ類の発生源になるので,除草をこまめに行う。
3.同一薬剤の連用は薬剤抵抗性の発達につながるので,年1回の使用とする。
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ナミハダニ成虫
被害葉
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