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更新日:2023年5月10日
カキの落葉病には円星(まるほし)落葉病と角斑落葉病の2種類がある。
葉に発生し,はじめ円形の黒点ができ,しだいに広がり直径3~5ミリメートルになると中央は赤褐色,周囲が黒褐色の病斑になる。病勢が急な場合は,そのまま落葉する。
病原菌は落葉中で越冬し,翌春気温の上昇とともに子のう殻が発達する。5月頃になると子のう殻から胞子が飛び出して葉に達し,葉裏の気孔から侵入・感染する。潜伏期間は60~120日以上と非常に長い。
葉に発生し,はじめ不正形の淡褐色~暗褐色の斑点ができ,しだいに広がって葉脈に仕切られた多角形,褐色の病斑となる。病斑の周囲は黒色となり,内部に黒色小粒点(分生胞子層)が形成される。降雨後は淡褐色?淡オリーブ色の胞子叢を作るため,容易に判別できる。
病原菌は主として落葉中で越冬する。翌春,落葉上に胞子をつくり,雨水の飛沫とともに飛散して新葉に達し,気孔から侵入して発病する。病斑上に再び胞子を形成し,これが飛散して伝染を繰り返す。
1.罹病落葉は伝染源となるため適切に処分する。
2.樹勢の弱い樹に発病が多いので,樹勢の維持や増進をはかる。
3.5月~6月が感染時期となるため,適期に防除する。
4.薬剤散布の際は,菌の侵入部である葉裏にも十分かかるよう散布する。
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円星落葉病発病葉
角斑落葉病発病葉
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