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更新日:2023年5月10日

果樹共通-果樹カメムシ類

発生及び被害の状況と発生条件

茨城県において果樹を加害する主なカメムシ類には,チャバネアオカメムシ,クサギカメムシ等がある。いずれも成虫で越冬するが,越冬場所は種によって異なる。スギ,ヒノキの果実(球果という)等を主要な餌とし,これらがないと繁殖することができない。カメムシ類の発生量に対して主要な餌の量が不足すると果樹園に飛来し,ウメ,ナシ,カキ等の果実を吸汁加害する。

防除のポイント

1.多目的防災網(6ミリメートル目または9ミリメートルクロス目以下)を展張する。
2.ナシ園をよく観察し,発生を認めた場合は防除を行う。
3.合成ピレスロイド系薬剤は効果が高いが,ハダニ類等による被害を助長する恐れがあるので多用には注意する。
4.防除は周辺作物のドリフトに注意して,カメムシ類の活動が鈍い早朝に行う。

果樹の物理的防除法


ヒノキの球果 ヒノキの球果

カメムシによる被害(ナシ) カメムシによる被害(ナシ)

カメムシによる被害(カキ) カメムシによる被害(カキ)

 

 

▼チャバネアオカメムシ

越冬場所
落葉の下等(越冬中は,体色が暗褐色に変わる。)

年間発生回数
2~3回

その他
黄色蛍光灯やナトリウム灯の光を忌避する。


チャバネアオカメムシ成虫 チャバネアオカメムシ成虫

チャバネアオカメムシ幼虫 チャバネアオカメムシ幼虫

 

▼クサギカメムシ

越冬場所
樹皮の下,家屋の軒下や壁の隙間等

年間発生回数
1~2回


クサギカメムシ成虫 クサギカメムシ成虫

クサギカメムシ幼虫 クサギカメムシ幼虫

 

▼ツヤアオカメムシ

ツヤアオカメムシ成虫 ツヤアオカメムシ成虫

左:アオクサカメムシ成虫右:ツヤアオカメムシ成虫
左:アオクサカメムシ成虫 右:ツヤアオカメムシ成虫

このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター病害虫防除部発生予察課

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

電話番号:0299-45-8200

FAX番号:0299-45-8255

病害虫の発生状況や、適切な防除方法は地域により異なる可能性があります。病害虫の防除や農薬についてのご相談は、お住まいの都道府県にある病害虫防除所等の指導機関にお問い合わせください。

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