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更新日:2023年5月30日

水稲-イネゾウムシ

発生及び被害の状況と発生条件

 成虫は5ミリメートル程度で,口吻の突出した黒い甲虫である。水面を歩きまわり,展開前の葉が巻いている状態の芯葉を食害するため,葉が展開すると左右対称に円い食害痕がみられるのが特徴である。そのため,新葉が展開不良となったり,食害痕の円い穴から葉が折損する被害が生じる。一般的には山間田や谷津田で,比較的寒冷な年に多発する。また,生育初期に成長点を加害されやすいことから,近年増加している,鉄コーティング種子を用いた湛水直播栽培で,本種の食害が苗立不良の原因となることがある。

 

防除のポイント

1.例年発生が多いほ場では,育苗箱施薬を行う。
2.育苗箱施薬をしていない水田で,移植10日後に本虫の特徴的な食害痕が多く見られ,各株に本虫の寄生が認められる場合は,本田にパック剤や粒剤を散布する。

水稲の耕種的防除法

※画像の無断使用および転用を禁じます。

 

  イネゾウムシ成虫

 

  被害葉

 

 

このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター病害虫防除部発生予察課

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

電話番号:0299-45-8200

FAX番号:0299-45-8255

病害虫の発生状況や、適切な防除方法は地域により異なる可能性があります。病害虫の防除や農薬についてのご相談は、お住まいの都道府県にある病害虫防除所等の指導機関にお問い合わせください。

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