ここから本文です。

更新日:2023年5月30日

水稲-イネツトムシ(イチモンジセセリ)

発生及び被害の状況と発生条件

通常,年3回発生する。本県では,7月~8月に発生する第2世代幼虫の被害が大きい。老齢幼虫(イネツトムシ)は,イネの葉を2~3枚寄せ集め,糸で円筒状につづり合わせて巣(ツト)を作る(写真)。ツトの付近の葉には幼虫による断列状の食害痕が残る。老齢幼虫は,体長3~4センチメートルで,胴体は淡緑色,頭は平たく淡褐色をしている(写真)。
成虫(イチモンジセセリ)は,全体的に茶褐色で,翅を開いた長さは3.5センチメートル程度であり,止まった時に翅は開かない(写真)。後翅には4つの白い紋が一列に並ぶ。9月中旬~10月初めにかけて第3世代成虫がイネ科雑草に産卵し,ふ化した幼虫はイネ科雑草内で越冬する。
 葉の濃い品種や,遅植えのイネでは産卵が多くなるため,イネツトムシの被害は大きくなる。

 

防除のポイント

1.幼虫が大きくなってからでは効果が劣るので,幼虫が小さいうち(葉先が巻かれ始める時期)に防除を行う。

水稲の耕種的防除法

  • ※画像の無断使用および転用を禁じます。

イネツトムシ成虫  イネツトムシ成虫

イネツトムシ幼虫  イネツトムシ幼虫

イネツトムシによる被害  イネツトムシによる被害(ツト)

このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター病害虫防除部発生予察課

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

電話番号:0299-45-8200

FAX番号:0299-45-8255

病害虫の発生状況や、適切な防除方法は地域により異なる可能性があります。病害虫の防除や農薬についてのご相談は、お住まいの都道府県にある病害虫防除所等の指導機関にお問い合わせください。

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

質問:このページは見つけやすかったですか?