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更新日:2023年5月10日
葉,新梢,果実,巻きひげに発生する。若い葉では,褐色から黒褐色の小さな斑点が葉脈に沿って多数出来るために,葉が歪んだり,縮んだりする。葉肉では,のちに中央の葉肉が抜けて丸い穴があく。新梢では小さな黒褐色の斑点が次第に3~5ミリメートルの大きさになる。幼果でははじめ小さな円形病斑ができ,果実の肥大に伴い,病斑も大きくなる。病斑部の中央部は灰白色,外部は褐色,周縁部は紫色のはっきり縁どられた鳥の目のようになる。果実に発病すると果実肥大が悪くなり,また外観をそこなうため品質低下につながる。
病原菌は,結果母枝や巻きひげなどの病斑組織中に,菌糸で越冬する。4~5月の降雨で,病斑部に胞子を多数形成し,雨滴とともに伝染する。萌芽期から梅雨明けまでの感染期に降雨が多いと多発する。組織が軟弱・徒長気味の場合は発病が多い。品種による耐病性の差は大きく,欧州種やその交雑種は弱く,米国種は強い。
1.雨よけ栽培を行う。
2.1~2年生の病枝が主要な伝染源になっているので,剪定時にできるだけ切除し,適切に処分する。
3.発芽前の薬剤防除は効果が高いので必ず行なう。
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被害果実
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