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更新日:2023年5月9日
海外や国内の一部で発生し,農作物等に重大な損害を与えるおそれがある病害虫が本県で発生することを防ぐため,茨城県病害虫防除所では,トラップ等による侵入警戒調査を実施しています。現在,調査対象としている主な病害虫は,アリモドキゾウムシ,コドリンガ,火傷病(外部サイトへリンク)及びスイカ果実汚斑細菌病(外部サイトへリンク)です。
さらに,平成21年に県内の公園等のウメで発見されたウメ輪紋ウイルスについては,毎年,調査を実施しています。
これら病害虫の疑わしい被害が認められる場合には,茨城県病害虫防除所までご連絡ください。
アリモドキゾウムシ本虫は,サツマイモの塊根に被害を与える害虫で,国内では,沖縄県全域,奄美諸島,トカラ列島,小笠原諸島で発生しています。加害された塊根は,悪臭と苦味を生じ,食用はもとより飼料用にもなりません。本虫が侵入すると,サツマイモ等の生産に大きな被害を及ぼし,甚大な経済的損失が生じる恐れがあります。 |
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アリモドキゾウムシ成虫 |
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アリモドキゾウムシ幼虫及び被害 |
コドリンガナシ,リンゴ,モモ,スモモ,アンズ,マルメロ等のバラ科果実等を加害するチョウ目の害虫です。成虫は体長7~9ミリメートル,前翅を広げた幅は15~17ミリメートル,色は褐色でナシヒメシンクイより大型です。幼虫は老熟すると,体長が20ミリメートルに達し,体色は赤みがかった乳白色となります。卵は熟していない果実や葉の表面に産み付けられ,孵化した幼虫は,果実を食害しながら内部に侵入します。老熟幼虫はやがて果実から脱出し,蛹化するために樹皮下や地上の落葉中に移動します。ナシヒメシンクイと異なり,幼虫は新梢に食入することはありません。 |
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コドリンガ成虫 |
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コドリンガ幼虫 |
ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス) 本ウイルスは,サクラ節を除くサクラ属の果樹(モモ,スモモ,ネクタリン,アンズ,オウトウなど),セイヨウマユミ,ナガバクコ,ヨウシュイボタなどの植物に重大な被害を与える病原ウイルスで,欧州,アジア,北米,南米等で発生が確認されています。国内では,平成21年に東京都青梅市で発見されて以降,平成28年12月までに12都府県において発生が確認されています。特に,地域的な発生の広がりが確認されている東京都や大阪府,兵庫県,愛知県の19市町では,国の緊急防除区域に指定され,ウイルスの封じ込め及び根絶に向けた防除が実施されています。また,県内においては,平成21年に水戸市,平成23年に古河市のそれぞれの公園で発生が確認され,緊急防除区域に準じて防除対策ならびに発生監視調査を行ってきました。その結果,3年連続で感染が認められなかったことから,平成27年に古河市,平成28年に水戸市で根絶が確認されました。その後,県内の公園や生産園について発生の有無を毎年調査していますが,これまでに県内での感染は認められていません。 |
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ウメの葉の退緑斑紋症状 |
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ウメの葉の輪紋症状 |
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農林水産省は,植物防疫法に基づく緊急防除省令を平成22年から施行しています。詳細の情報は,以下のホームページを参照ください。 |
このページに関するお問い合わせ
病害虫の発生状況や、適切な防除方法は地域により異なる可能性があります。病害虫の防除や農薬についてのご相談は、お住まいの都道府県にある病害虫防除所等の指導機関にお問い合わせください。
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