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コイは日本産淡水魚で最も大きくなる魚で、霞ヶ浦北浦では1メートルを超えるものも生息しています。また、寿命が長く100年以上生きるコイもいるほどです。産卵期は5月から6月ごろで、湖岸の水草などに卵を産み付けます。霞ヶ浦北浦では5月11日から6月10日までを採捕禁止期間とし、また、全長が15センチメートル以下のものを採捕禁止としています。
霞ヶ浦北浦産コイ
霞ヶ浦北浦では、天然のコイも生息していますが、小割式養殖(網いけす養殖)という方法で食用コイを養殖しています。本県の令和4年の養殖収獲量は763トン(全国養殖収獲量:2,027トン)で全国第1位ですが、その全てが霞ヶ浦北浦で養殖されています。
コイ料理は、かつては料理の中でも最高のものとされ、将軍家の御前料理はコイに限られていたそうです。現在でも食べられている伝統的なコイ料理としては、醤油と砂糖で甘辛く煮詰めた「甘煮」、コイの味噌汁ともいえる「鯉こく」などがあります。そのほか、「刺身」や「あらい」といった生食で食べることもでき、レパートリーが豊富な食材であるといえます。また、海外では、中国で中華料理として食べられるほか、チェコやハンガリーといった東欧諸国では、クリスマスにコイが食べられています。最近では、日本でも洋食の食材としてコイが用いられることも多くなっています。
コイの甘煮
コイのあらい
コイの刺身
コイのフライ(チェコ風)
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