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更新日:2024年5月7日

果樹>ブドウ

研究成果

このコーナーでは、園芸研究所で公表した主要な研究成果をPDF形式で掲載しています。

生産現場に普及できる技術から研究段階の成果などを部門別に掲載しています。

なお、研究成果中の農薬については、最新の農薬登録情報を十分に考慮したうえでご活用ください。

ブドウ(果樹)

ここでは、果樹部門・ブドウの研究成果を紹介しています。

ブドウ「シャインマスカット」の早期成園化を達成する若木の管理法(PDF:163KB)(令和6年5月7日)

ブドウ「シャインマスカット」は、主枝育成時に窒素20g以上施用すると、花穂へのホルクロルフェニュロン処理等各種管理により定植3年目に平均果房重750g以上、平均果粒重15g以上となり、10a当たり1.8tの収量を得られる。【令和5年度・果樹研】

ブドウ「クイーンニーナ」におけるジベレリン1回処理による着色向上技術(PDF:444KB)

ブドウ「クイーンニーナ」において、満開3~5日後にGA(ジベレリン)25ppm+CPPU(ホルクロルフェニュロン)10ppm1回処理を行うと、GA2回処理より着色が向上する。果粒重はやや小さくなるが、糖度は向上する。【令和2年度・果樹研】

大粒な黒色ブドウ新品種「グロースクローネ」の特性(PDF:336KB)

ブドウ新品種「グロースクローネ」は、果皮が紫黒色で2回のジベレリン処理により果粒重が20g以上の大粒になる。着色始期に果頂部裂果が発生しやすい傾向がある。【平成30年度・果樹研】

果皮色の異なるブドウ3品種の短期貯蔵性(PDF:157KB)

ブドウの品種別貯蔵可能期間は、0℃または5℃で、「巨峰」(有核)では20日程度、「シャインマスカット」と「クイーンニーナ」では少なくとも30日程度はある。また、この3品種を詰め合わせた状態で貯蔵しても貯蔵性への相互の影響は見られない。【平成30年度・流通加工研】

花穂上部支梗を利用した種なしブドウの省力果房管理技術(PDF:461KB)

種なしブドウ栽培において花穂上部の2cm程度の支梗を利用した果房管理方法は、摘粒労力を削減でき、果房管理時間が長い品種で省力効果が大きい。省力果房は慣行の半分よりやや大きい房重となり、果実品質は慣行とほぼ同等である。【平成29年度・果樹研】

種なしブドウ栽培における省力果房管理技術の品種適応性(PDF:158KB)

種なしブドウ栽培において、支梗を利用した省力果房管理技術は、多くの品種で摘粒労力を大きく削減し、果房管理と同等の収量性と品質が確保できる。【平成28年度・果樹研】

詰め合わせ販売に適したブドウの果房形態は果房管理を省力化できる(PDF:249KB)
種なしブドウ栽培において、詰め合わせに適した果房形態は、果房管理時間を短くすることができる。省力効果は品種によって異なり、着粒数が多く、摘粒作業に時間のかかる品種ほど大きい。【平成27年度・果樹研】

ブドウ「シャインマスカット」果粒の凍結保存方法(PDF:495KB)

ブドウ「シャインマスカット」の凍結保存中に生じる果皮の変色と食味の低下を防ぐためには,マイナス40℃以下の低温または脱酸素剤の使用による酸素の除去が有効である。【平成26年度・流通加工研】

新梢管理がブドウ「シャインマスカット」の未熟粒発生に及ぼす影響(PDF:134KB)

「シャインマスカット」では、果粒軟化期を過ぎても軟化しない未熟粒が発生する。未熟粒の発生は、果粒軟化期までに強い新梢切り戻しを伴う管理(夏季せん定)により助長される。また、収穫期においてカラーチャート値が3.0以上の果粒には未熟粒が少ない。【平成26年度・果樹研】

ブドウ「シャインマスカット」に発生する異常果粒の特徴(PDF:221KB)

「シャインマスカット」では、果粒軟化の遅延する果粒と糖度の低い果粒が発生する。軟化遅延果粒は収穫期の糖度と果粒重が正常果粒よりやや小さく、低糖度果粒は重症の縮果症が発生した果粒や果皮色が緑色の果粒で発生頻度が高い。【平成25年度・果樹研】

ブドウ「シャインマスカット」の果粒肥大を促進させる生育条件・管理方法(PDF:182KB)

ブドウ「シャインマスカット」は、着房位置の葉が大きく、開花期の副梢葉枚数が多い新梢や、新梢先端側の花穂に優先して着果させると果粒肥大が良い。開花期の副梢葉枚数が中程度(7枚)以上の新梢では、摘心後発生する副副梢を適宜摘除すると果粒重が大きくなる。【平成24年度・果樹研】

ブドウ「巨峰」における減化学合成農薬・減化学肥料栽培の実証(PDF:162KB)

ブドウ「巨峰」栽培において、病害虫の発生に応じた有効薬剤の選択や雨よけによる防除を実施するとともに、基肥として油かすを施用することにより、化学合成農薬および化学肥料を茨城県の特別栽培使用基準以下に削減しても、慣行と同程度の収量を得られる。【平成24年度・土肥研、病虫研】

QoI剤耐性ブドウべと病菌発生圃場における効果的な防除体系(PDF:201KB)

QoI剤耐性ブドウべと病菌が発生する圃場では、QoI剤の防除効果は低く、CAA剤等の防除効果が高い。CAA剤やキャプタン水和剤等を導入し、QoI剤の使用回数を削減した防除体系は、べと病に対して高い防除効果が認められる。【平成24年度・病虫研】

ブドウの樹体ジョイント仕立て~3~4年生樹の収量および果実品質~(要約のみ掲載)

ブドウの樹体ジョイント仕立てでは、慣行仕立てより早く樹冠が完成し、樹齢3~4年生時の収量を多く確保できる。また、前年に樹冠が完成した4年生樹のジョイント仕立てでは、慣行仕立てより果粒肥大は優れるが、果皮の着色が劣る。【平成24年度・果樹研】

ブドウの樹体ジョイント仕立て~接ぎ木成功率が高い接ぎ木方法~(要約のみ掲載)

ブドウ樹体ジョイント仕立てにおける接ぎ木は、1年生枝同士を発芽前で樹の水上げ前の3月上中旬に行い、ジョイント枝の接ぎ木部より先に数芽残して寄せ接ぎすると、接ぎ木成功率を66~83パーセント確保できる。【平成24年度・果樹研】

ブドウの樹体ジョイント仕立て~樹体間の窒素移行~(要約のみ掲載)

ブドウ「シャインマスカット」における樹体ジョイント仕立ては、樹体間を窒素が移行し、移行量はジョイント位置に近いほど多い。【平成24年度・土肥研】

ブドウ「シャインマスカット」における着粒安定のためのCPPU処理方法(PDF:135KB)

「シャインマスカット」は着粒が不安定な場合があるので、GA(ジベレリン)処理1回目のみCPPU(ホルクロルフェニュロン)2ppmを加用すると、着粒率が安定して70パーセント以上となり、果実品質も良好である。【平成23年度・果樹研】

ブドウ「シャインマスカット」の収穫期は果皮カラーチャートで判断できる(PDF:166KB)

ブドウ「シャインマスカット」の収穫期の果皮色は、黄緑色~穏緑黄色の5段階(果皮カラーチャート値1~5)に分けられる。果皮色は黄色になるほど糖度が高く、酸含量が少なくなる。満開後日数のみで収穫すると品質にばらつきが生じるので、果皮カラーチャートも利用して収穫する。【平成23年度・果樹研】

ブドウ「シャインマスカット」根域制限養液土耕栽培の潅水量(PDF:239KB)

根域制限養液土耕栽培の「シャインマスカット」では、開花期~収穫期の潅水量を増やしても糖度に影響を与えない。夏季の日潅水量は日射量の影響を受け変動するが、樹冠面積12平方メートルの樹では最大で100?/樹の潅水で、土壌水分を一定に保つことができる。【平成23年度・果樹研】

外観の良いブドウ「シャインマスカット」生産のための花穂整形・摘粒方法(PDF:223KB)

ブドウ「シャインマスカット」を外観良く生産するためには、花穂を3.5~4センチメートルに整形し満開15日後頃に穂軸9.5~10センチメートルに調整、上部支梗に4~5粒、中~下部支梗に2~3粒配置して45~50粒の房とする。【平成22年度・果樹研】

ブドウ「シャインマスカット」のホルクロルフェニュロン剤使用方法(PDF:160KB)

ブドウ「シャインマスカット」では、ホルクロルフェニュロン剤を10ppm加用または2回加用すると果皮が硬くなる。加用する場合は、ジベレリン処理1回目に2ppm加用することで、果皮の硬化、空洞の形成、果形の変化を無加用並みに低く抑えることができる。【平成22年度・果樹研】

ブドウ「シャインマスカット」のポット栽培による苗木育成時の土壌管理法(PDF:149KB)

ブドウ「シャインマスカット」のポット栽培による苗木育成時の土壌管理法は、栽培期間の窒素施肥量を20グラム/樹、日かん水量を2L/樹、土量を20L/樹とすることが適当である。【平成22年度・土肥研】

食味優れる黄緑色ブドウ新品種「サンヴェルデ」の特性(PDF:211KB)

ブドウ新品種「サンヴェルデ」は、食味が良くわずかに特有の芳香がある。種なし栽培が可能で、裂果等の生理障害は少ない。果面にコルク状の汚れが発生しやすいが、1回目のジベレリン処理後に花冠落としをすると汚れが軽減される。【平成22年度・果樹研】

「シャインマスカット」の無核化にはストレプトマイシン処理が有効(PDF:124KB)

「シャインマスカット」は、100パーセント開花時のジベレリン処理にストレプトマイシンを加用し浸漬処理することで、ジベレリン処理のみより無核化率を高くすることができる。これにより、「シャインマスカット」は、無核化できる。【平成21年度・果樹研】

「シャインマスカット」の窒素施肥量を抑えると糖度が高くなる(PDF:205KB)

ブドウ「シャインマスカット」の根域制限養液土耕栽培において、窒素施肥量を抑えると糖度が高くなる。窒素施肥量及び施肥時期は一粒重や収量には影響を及ぼさない。【平成21年度・果樹研】

大粒で食味が優れる赤色ブドウ新品種「クイーンニーナ」の特性(PDF:198KB)

四倍体ブドウ新品種「クイーンニーナ」は、果皮色が鮮やかな赤色で食味が良好である。2回のジベレリン処理により果粒重が17グラムと大粒になる。着果過多や大房にすると着色が劣るので注意が必要である。【平成21年度・果樹研】

皮ごと食べられる赤色ブドウ新品種「サニードルチェ」の特性(PDF:197KB)

ブドウ新品種「サニードルチェ」は、果皮色が赤色、肉質が崩壊性で皮ごと食べることができる。収穫期は10月中旬で、青リンゴのような風味をもつ。雄ずい反転性のためジベレリン処理が必要であり、裂果性があるので栽培には注意が必要である。【平成21年度・果樹研】

QoI剤耐性ブドウ褐斑病菌の発生状況(PDF:195KB)

県内のブドウ栽培圃場の褐斑病菌には、QoI剤(ストロビルリン系剤)に対する耐性菌の発生が認められる。耐性菌が多発生している圃場では、本系統剤の防除効果が低下する。【平成21年度・病虫研】

ブドウ「シャインマスカット」の養水分管理法(PDF:157KB)

ブドウ「シャインマスカット」では、発芽期から果粒軟化期まで1房当たり2gNを目安に養液を施肥し、pF値1.6で自動潅水すると果粒肥大、収量が多くなる。また、1日あたりの潅水量は、果粒軟化期まで増加する。【平成20年度・果樹研】

外観が美しく皮ごと食べられるブドウ新品種「シャインマスカット」(PDF:314KB)

ブドウ新品種「シャインマスカット」は、果皮色が黄緑色の外観の優れたブドウで、マスカット香があり肉質が硬く、食味も良好で皮ごと食べられる。裂果性は少なく、多収で栽培しやすい。また、ジベレリン処理による無核栽培に適している。【平成18年度・果樹研】

テキライグシ利用によるブドウ「ルーベルマスカット」の省力的果房管理技術(PDF:265KB)

欧州系ブドウ「ルーベルマスカット」の種なし栽培において、テキライグシにより摘蕾を行うと、摘蕾と摘粒を合わせた果房管理作業時間は、慣行に対し約50パーセントの省力となり、慣行と同等の果実品質が得られる。【平成17年度・果樹研】

雨よけ栽培の導入によるブドウ晩腐病に対する殺菌剤散布回数の削減(PDF:132KB)

ブドウ樹上にビニールを被覆する雨よけ栽培を導入することで、茨城県露地巨峰病害虫防除暦における「展葉2~3枚期」、「開花終期」、「果粒小豆粒大~果粒大豆粒大期」のブドウ晩腐病に対する殺菌剤を削減(約30パーセント削減)できる。【平成17年度・病虫研】

ジベレリン処理が欧州系ブドウの果実品質に及ぼす影響(PDF:172KB)

欧州系ブドウに対し、満開期と満開10日後の2回、ジベレリン25ppmを処理することにより、無核粒率が高まり果粒肥大が促されるが、ジベレリン処理の効果は品種により異なる。【平成16年度・果樹研】

ブドウ晩腐病に対する[簡易雨よけ+袋かけ]及び[傘かけ+袋かけ]の防除効果(PDF:142KB)

簡易雨よけ(ブドウ樹上にビニール被覆:4月中旬)をし、袋かけ(7月下旬)後にビニール除去する方法と傘かけ(果粒大豆粒大期以降摘粒後:6月下旬)を行い、袋かけ(7月下旬)を行う方法は、ブドウ晩腐病に対して高い防除効果がある。【平成16年度・病虫研】

欧州系ブドウ「マリオ」の巨大粒種なし栽培(PDF:153KB)

欧州系ブドウ「マリオ」は満開期と満開10日後の2回、ジベレリン25ppmを花(果)房浸積することにより種なしにでき、果粒肥大が促進されて1粒重を「巨峰」の約2倍にすることができる。さらに、1回目の処理にホルクロルフェニュロン5ppmを加用することで無核粒率が向上でき、果粒をより肥大させることができる。【平成15年度・果樹研】

外観が美しく食味良好なブドウ新品種「シャインマスカット」(PDF:158KB)

ブドウ新品種「シャインマスカット」は、果皮色が黄緑色の外観の優れたブドウで、マスカット香があり肉質が硬く、食味も良好である。花振るい性、裂果性は少なく、栽培しやすい。また、ジベレリン処理により種なしにすることができる【平成15年度・果樹研】

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農林水産部農業総合センター園芸研究所 

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