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更新日:2023年12月6日
霞ヶ浦北浦は、湖面積は220.0平方キロメートルで琵琶湖に次いで日本で2番目に大きな「湖沼」ですが、漁業法上は内水面ではなく、琵琶湖と同様に海区指定を受け、海と同じ漁業制度がとられています。
したがって、霞ヶ浦北浦は海と同様に、釣り券を購入しなくても釣りを楽しむことができます。ただし、「保護水面」と「禁止区域」では全ての水産動植物を採捕できません。
霞ヶ浦北浦は全国でも有数の漁獲量を記録しています。生産量の多い他の湖沼では漁獲対象種が主にシジミであるのに対して、霞ヶ浦北浦は魚類及びエビ類が主体となっているのが特徴です。
その豊かな資源を背景に、ワカサギ、シラウオ、ハゼ類、テナガエビなどを使った佃煮や煮干しなど地域性豊かな水産加工業も発展してきており、現在に至るまで地域の特産物として県内はもとより全国各地の消費者から広く親しまれています。
現在は以下のような漁法を中心とした操業が行われています。
漁船により網をひく漁法 |
わかさぎ・しらうおひき網漁業(通称:トロール) |
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いさざ・ごろひき網漁業(通称:横ひき) | |
漁具を固定する漁法 | 張網漁業(定置網) |
さし網漁業(掛網、しらうおさし網) |
養殖業としては、小割式養殖業(網いけす養殖)と淡水真珠養殖業(イケチョウガイ)が行われています。特に網いけす養殖業は昭和39年に導入され、漁場の高い生産性と養殖技術の発展によりコイを主体に生産量を伸ばしてきました。
コイの生産量は昭和50年には先進県である長野県を抜いて全国一となり、昭和57年には8,641トンと生産のピークを迎えました。その後、需要の減少により徐々に生産量が減少してきたものの、全国の半分の量を生産してきました。
しかし、平成15年10月に持続的養殖生産確保法に基づく特定疾病であるコイヘルペスウイルス(KHV)病が発生し、湖内で養殖されていたコイは、KHV病のまん延防止のため処分され、コイ養殖は自粛となりました。
その後、KHV病に強いコイの作出技術や、まん延させない安全安心な流通方法について解決が図られたため平成21年4月にコイ養殖の自粛要請を解除しました。
令和2年の茨城県の養殖コイ収穫量は812トン(霞ヶ浦北浦分は非公表)で全国1位の収穫量であり、そのほとんどは霞ヶ浦北浦産です。
コイのあらい
コイのうま煮
霞ヶ浦北浦の漁業、養殖業生産量の推移や、水産加工品生産量の推移などの統計情報については、茨城県霞ケ浦北浦水産事務所が発行している「霞ヶ浦北浦の水産」にまとめられていますので、そちらをご覧ください。そのほか、最新の情報も掲載されていますので、霞ケ浦北浦水産事務所のホームページもご覧ください。
「霞ヶ浦北浦の水産」(茨城県霞ケ浦北浦水産事務所のサイトへ)
茨城県ニュースNo.35昭和36年度(1961年7月頃)2分47秒から「ワカサギ漁夜間解禁」
生シラウオ
ワカサギ甘露煮
テナガエビ甘露煮
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