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更新日:2025年2月3日
学生時代、子育て支援の現場で活動されている方々との出会いを通して、子どもやその家族への支援に関心を持つようになりました。相談の場に自発的にアクセスされる方、そうではないけれども支援が必要な状態の方、そのどちらにも関わることができる行政で働きたいと思っていました。自分が生まれ育った地域で仕事をしたいという思いも強く、茨城県の心理職を志望しました。
現在は児童相談所において、お子さんやご家族等のさまざまな相談に応じています。面接や心理検査を実施し、お子さんの心理状態や、困っていることがなぜ生じてどのように維持されているのか等アセスメントをします。そのうえで、今後その子やご家族に必要と思われる体験やサポートについて考え、当事者達と共有し、心理教育や心理ケアといった支援を実践しています。学びが尽きることのない仕事です。
児童相談所には親子関係に関する相談が多く寄せられます。相談者から「こういう関係になりたい」といった希望を引き出し、そのためには何を維持し、何を変える必要があるか、積極的にアイディアを出し合えるようになった時にやりがいを感じます。相談に繋がった段階で深刻な状態にあることも少なくないため、何が支援になり得るか思い悩みますが、その分ポジティブな変化が見られた時の喜びは大きいです。
相談に繋がったお子さんが、面接を重ねるにつれて辛い心情を打ち明けてくれるようになり、「また話を聴いてほしい」と言ってくれたことが印象に残っています。話して楽になることばかりではなかったと思いますが、気持ちを吐露してくれたからこそ、必要な手当てについて考えることができました。話してくれることは誠実に聴くという姿勢を大事にしていきたいと感じました。
疑問に感じたことや心配なことは、積極的に同僚や上司に相談することです。対人援助の仕事のため、「あの時の対応は適切だったのか」「もっと工夫できる余地はなかったのか」と思いをめぐらすことが少なくありません。より適切な支援を考えるためにも、一人で抱え込まず、自分とは異なる視点に触れることが大事だと思っています。
入庁前は事務的な仕事について具体的にイメージできていませんでした。相談対応や心理検査だけでなく、書類の準備、作成、起案など、事務仕事も多いのだなと感じました。トレーナーの先輩職員をはじめ職場の皆さんの丁寧なサポートを受けることができ、徐々に習得していきました。
産前産後休暇、育児休業を取得しました。職場復帰後も一定期間、短時間勤務制度を取得でき、子どもが幼いうちは大変助かりました。福利厚生がしっかりしており、育児と仕事のバランスがとりやすいと思います。
2012-2013 | 土浦児童相談所 (児童の療育手帳判定、心理判定、心理面接業務) |
2014-2015 | 福祉相談センター(知的障害者更生相談所) (知的障害者の療育手帳判定業務) |
2016-2018 | 福祉相談センター鹿行児童分室 (児童の療育手帳判定、心理判定、心理面接業務) |
2019 | 中央児童相談所鹿行児童分室 (児童の療育手帳判定、心理判定、心理面接業務) |
2020- | 土浦児童相談所 (児童の療育手帳判定、心理判定、心理面接業務) |
勤務前 |
6時00分 起床 7時40分 出勤 8時20分 職場到着 |
午前 |
8時30分 メールの確認、面接記録の作成 10時00分 来所面接・心理判定 |
昼休み |
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午後 |
13時00分 カンファレンス 14時00分 心理判定記録の作成 15時30分 来所面接 17時15分 退勤 |
勤務後 |
17時40分 子のお迎え 17時50分 帰宅 18時30分 夕食 19時40分 入浴 20時30分 子の寝かしつけ 22時00分 就寝 |
自分の対応が当事者にとって本当に“支援”になっているのか、仕事をしていて悩むことは当然あります。そうした悩みを同僚や上司と共有しやすい職場環境だと思います。さまざまな人の考えや価値観に触れ、それまでの自分にはなかった新しい視点を得ることもできます。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
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