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更新日:2024年2月29日
私は子供が好きで高校生の頃は学校の先生になりたいと思っていました。学校の先生になるために色々なことを調べていくうちに、様々な悩みや問題を抱えている子供がたくさんいることがわかり、大きな衝撃を受けました。そこから、そういった子供たちの支援をする仕事をしたいと思うようになり、児童相談所や茨城学園で働きたいと思い、茨城県を志望しました。
私は現在茨城学園(児童自立支援施設)で働いています。この施設は家庭や学校、地域等で問題行動をしてしまった児童が課題を改善するために入所してきます。入所児童と一緒に日々生活を送り、その中で洗濯掃除のやり方から礼儀、マナー等について助言、指導を行い児童が規則正しい生活が出来るようにします。また、それぞれ児童の課題に合わせてワークや面接等を行い、課題解決に向けた支援を行います。
子供たちは基本的な生活経験の乏しさや発達障害等があり、年齢相応の生活能力や学力が身に付いていない事が多いです。そのような子供たちに日々の生活の中で助言や指導をしていくことで、きちんとした言葉遣いができるようになったり、文章が書けるようになったりと身近で子供たちの成長を感じます。子供たちの頑張ろうとする気持ち、その成長を感じた時にやりがいを感じます。
児童相談所で虐待対応の業務をしていた時に、何度か面接を繰り返していた家庭でしたが急に連絡が取れなくなってしまった事がありました。不審に思い家庭訪問をすると子供が出てきてくれたのですが、すぐにはこれまで何度も会っていた子供だと分からないくらいに、殴られて顔が腫れあがっていたのです。その子は無事保護され大事には至りませんでしたが、改めてこの仕事は命に直結する事を感じとても印象に残っています。
誰に対しても誠実に対応することです。子供相手だからと嘘や誤魔化し、適当な事をしているとすぐに見透かされ、信用を失い、助言や指導をしても全く聞いてもらえなくなってしまいます。また、虐待を受けるなどで「大人」に対して失望し、誰も信じることの出来ない自分の殻に閉じこもっている子供も多くいます。その子供たちが信用できると思える「大人」になりたいと考えています。
公務員なので8時頃出勤、17時頃に退勤と言うイメージを持っていました。しかし、茨城学園では宿直がある不規則勤務で、児童相談所では保護者の仕事終わりの遅い時間からの面接、夜間に緊急で子供を保護する対応をするなど、時差出勤を使うなどして、いつも同じ時間帯での勤務という事ではありませんでした。その為、自分の生活リズムをしっかりと自分でコントロールする力が必要だと感じました。
一般の企業で働いた経験が無いため比較は難しいですが、休暇が取りやすいと思います。休暇をとるような声掛けや全体として休暇をとる雰囲気作りができていて、新任職員でもきちんと休みがとれていると思います。また、業務内容や生活スタイルに合わせて時差出勤やテレワーク等を選択できる事も働きやすいと思います。
2017-2018 | 筑西児童相談所 (児童虐待対応) |
2019-2021 | 土浦児童相談所 (児童虐待対応、養育相談、施設児童支援) |
2022- | 茨城学園 (入所児童支援、指導) |
午前 |
9時00分 起床・家事等 10時00分 趣味 11時30分 昼食 |
午後 |
12時30分 出勤・申し送り |
勤務後 |
21時30分 帰宅 22時00分 入浴・晩酌等 23時30分 就寝 |
福祉職は体力的にも精神的にとてもきつい職種だと思います。しかし、それに見合うだけのやりがいや、達成感があります。近年児童虐待を中心に、様々な問題を抱える子供達が本当に沢山います。その子供たちを私たちが少しでも支える事が出来れば、その子供達が成長して誰かを支え助ける事が出来るかもしれません。支援の輪を繋げ、広げる仕事を少しでもやってみたいと思ってくれたそこのあなた、私たちは待っています。
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