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更新日:2020年11月20日
流域下水道事務所では、例年、下水処理について学んでいただく機会になればと処理場見学を受けつけております。しかし、現在は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため見学は中止とさせていただいています。
そこで、少しでも下水処理について知っていただければと思い、霞ケ浦浄化センターの写真を用いて下水処理について紹介していきます。なお、詳しい処理方法については参考までにこちらをご覧ください。
小学生向けの案内ページは【こちら】
まずはじめに、処理場まで流れてきた水(流入下水)は沈砂池と呼ばれる施設に入ります。
ここでは砂や石を沈めたり、スクリーンや除塵機により大きなゴミを取り除きます。
その後、汚水ポンプと呼ばれる機械で、次の処理工程へ流入下水を送っています。
沈砂池の内部です。 この床の下に水路があり、そこを流入下水が流れていきます。 |
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スクリーン内部です。 スクリーンは網目状になっており、ここで大きなゴミを引っ掛かけて取り除きます。 |
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流入下水です。 これが処理場に流れてきた初めの状態です。 濁っているのがわかります。 |
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汚水ポンプ本体です。 この機械も沈砂池に設置されています。 |
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汚水ポンプのモータと操作盤です。 本体とモータは縦軸で繋がっています。 |
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汚水ポンプは、流入下水を次の処理工程へ送るためのとても重要な機械であり、大雨による水量の増加や定期修繕に対応するため、複数台設置されています。 |
つぎは、流入下水をきれいにしている水処理棟と呼ばれる施設です。
ここでは最初沈殿池、反応タンク、最終沈殿池と3段階にわけて水をきれいにします。
まず、最初沈殿池では先ほどの沈砂池では沈まなかった小さなゴミを取り除きます。
次に、反応タンクでは微生物の力を借りて流入下水をきれいにしていきます。
最後に、最終沈殿池では残った泥などを沈めて、きれいな上澄み水が放流されます。
水処理棟の内部です。 流入下水をきれいにする池が多くあるため、内部は非常に広くなっております。 |
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水処理棟の内部(その2) 沈砂池と同じく、最初沈殿池と反応タンクでは床の下を流入下水が流れております。 |
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水処理棟の内部(その3) | |
最初沈殿池です。 |
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反応タンクです。 たくさんの泡が見えます。これはブロワという機械で微生物に空気を送っているからです。 (ブロワについては後で説明します。) |
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反応タンクの水です。 茶色く濁って見えるのは活性汚泥と呼ばれる泥の集まりで、この中にたくさんの微生物がいます。 どんな微生物がいるかは、こちらをご覧ください。 |
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最終沈殿池です。 透き通っているため天井が写って見えます。 |
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池の上のきれいな水が流れ出ていきます。 ここから流れ出た水は塩素混和池と呼ばれる施設で殺菌処理を行います。 |
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処理後の水です。 透き通ったきれいな水になっています。 |
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放流口です。 ここから塩素混和池で殺菌してきれいになった水を霞ヶ浦へ放流しています。 |
反応タンクの微生物へ空気を送るための機械です。
こちらがブロワと呼ばれる機械です。 中に入っているインペラが高速回転することにより空気を送り出しています。 |
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このブロワは水処理において重要な機械であり、大雨による水量の増加や定期修繕に対応するため、複数台設置されています。 | |
ブロワから反応タンクへと空気を送っている管です。 この管は管廊と呼ばれる地下を通っています。 |
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管廊は処理場の地下に広がっており、処理場内の各施設は地下で繋がっています。 | |
この管廊にはブロワの空気の管のほか、電気の線や水の管が通っており、また小型のポンプなどの設備も多くあります。 |
ここまでが水処理の流れになります。
ここからは汚泥処理の説明になります。
まず、最終沈殿池で沈めた泥(汚泥と呼ばれます)はここに集められます。
この汚泥は水分を多く含んでいるため、脱水機と呼ばれる機械で水分を減らします。
霞ケ浦浄化センターにはロータリープレス脱水機と遠心脱水機があります。 これはロータリープレス脱水機と呼ばれるものです。 |
つぎに、ここで脱水した汚泥を燃やします。
燃やして発生した灰は埋め立て処分、または資材への再利用を行っております。
こちらが焼却炉です。 霞ケ浦浄化センターには2基あります。 |
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脱水した汚泥は汚泥処理棟から焼却炉へベルトコンベアで運ばれます。 |
長くなりましたが、今回の案内は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
実際の見学受付を再開しましたらホームページ上でお知らせします。
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