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更新日:2015年3月23日
下水道とは,下水管や汚水処理場など,人が生活する上で使った水を湖や川などに戻す施設全体のことを言い,汚れた水(生活雑排水など)を戻すためのものと,雨水を戻すためのものがあります。
この中でも,家庭の台所,風呂,水洗トイレなどから出る生活雑排水や工場などから出る汚れた水は,下水道管(汚水管)で汚水処理場に集め,きれいな水にしてから湖や川などに放流されています。
出典:下水道のはなし(茨城県)
下水道は家庭や工場・学校などから出る汚れた水が,下水道管の中を通って汚水処理場まで運ばれ,処理場で水をきれいにしてから川や湖に放流されるので,蚊やハエの発生を防ぎ,伝染病の予防や衛生環境の向上に役立っています。
汚れた水(生活雑排水など)が直接川へ流れ込むことがなくなるので,濁ってしまった川が澄んだ美しい川によみがえるのを助けます。
雨水だけの排水管により,雨水を直ちに流すことによって,他より土地の高さが低い場所の浸水や水たまりをなくし,土地の有効利用・道路の保全などにも役立っています。
くみとり式のトイレにかわって,衛生的で快適な水洗トイレが設置できるようになります。
汚水処理場で処理されてきれいになった水は,洗浄用水や工業用水として利用できるので,地下水のくみ上げ抑制にも役立ち,地盤沈下を防止することにもつながります。
霞ヶ浦流域下水道事務所の湖北処理場では,事務所にあるトイレの洗浄水や汚泥焼却炉の冷却水として,処理水を再利用しています。
出典:霞ヶ浦湖北流域下水道の概況(茨城県)
国土交通省が所管の下水道の種類は下図のように分類され,またこの他にも環境省や農林水産省が所管の類似施設があります。
出典:よみがえる水(茨城県)
通常,下水道事業は市町村ごととなっており,個別に処理場を設置していますが,流域下水道は,河川,湖沼等の流域を一つの単位とし2つ以上の市町村の下水を集めて処理するため都道府県が事業主体となり,市町村で集めた汚水を処理場まで運ぶ幹線管渠と汚水処理場を建設し管理しています。
事業実施対象区域は,緊急に水質汚濁を防止し,保全する必要がある公共用水域に係る地域と限定されています。
また,公共ますから流域下水道管渠に汚水を集める管渠を公共下水道事業として,関連する市町村が建設維持等の管理を行います。
出典:霞ヶ浦湖北流域下水道の概況(茨城県)
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